まずご連絡事項です。わたしは、この前回の記事は、2件同時にアップして、時空を超えて2つでワンセットとしたのですが、しかし、ヘタな小細工が災いしたのか、第70回その2、の方は気付かれなかった方々が少なからずいらっしゃる様で。すみません。もしよろしければ、そちらもどうぞ。
それでは。
桜子さんが精神的に終了した場面からになります。
桜子さん、朝食の卓にて。磯おばさん、おじいちゃんにかける声のシーンで、あの一瞬みせる不敵なまなざしの後
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『二人とも。わたしに張り付いとらんでそろそろ仕事始めた方がいいよ』
『わたしも一人になりたいで』
(有森桜子 第119回)
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一見やさしいけど、うっすらと不敵な笑みを浮かべる桜子さん、怖い、怖いよ。
ここにいたる、桜子さんが、いかに秩序だって精神的に破壊されたか、という、ロジックとプロセスは、第119回その1にて記述いたしました。
夜も昼も布団で寝て、ごはんを作ってたべて、洗濯して、布団で寝る、の繰り返し。
こうなったら、もう、このまま誰かの何かのエピソードが続く中、ブラウスのまま布団で寝る桜子さんをワンカットだけはさむとか、時には、蛇口の水滴を眺める怖い桜子さんを交えつつも物語は進行を続ける、とかいうのも、もうね、ありなんじゃないでしょうか。
あ、いやいや。
わたしもですね、人生そこそこやっていれば、桜子さん程の重すぎる重荷ではないとしても、過去に、いくばくかはありましたよ。こういう時って、大なり小なり、こういう精神的終了状態になった時って、何かやらなければならない、または、やらされる事があればやる事ができる、例えば、桜子さんの山長での万座の前で一世一代の大立ち回りとか(しかしこの時点で桜子さん実は既に精神的にはんごろし状態)。しかし、やる事がなくなるとすぐに元通りに終了してしまう。むしろ、自分からやる事を作りたくない、という心境じゃあないでしょうか。
そして、山長を去ったその夜の、しんだ女将さんからの例のアレと遺書に、桜子さん、ついにとどめを刺される。
しかし、桜子さんが、まさか、ああいう理由で山長を出る羽目に陥るとは、思いもよらなかっただろうに。あのかねさんも、きっとあの世でくやし涙じゃなかろうか。
だから冒頭の、その後の朝、卓を囲む桜子さん、一見やさしいけどうっすらと不敵な笑みでおじいちゃんと磯おばさんを諭したあげく『一人になりたいから』と。怖い、ああ怖い。
そんな時、冬吾さんとつぜん有森家にやってくる。おそらく、誰かと誰かの差し金で(絆ですね)。しかしそんな事知る由もない桜子さん。冬吾さん、そんな桜子さんを見て、こいつだめだ(意訳)…
そして、特になにも起こらず。少なく見積もったとしても、しばらくの日数が過ぎる。
そんな折、笛子さんから冬吾さん宛にはがきが届く。玄関にはがきを取りに来た桜子さんがそのはがきで初めて、冬吾さんの来た目的、桜子さんを東京に呼ぶ為だと知る。
で、桜子さん、そのはがきを冬吾さんに渡すのですが、そこで、あれ。例の。あの渡し方ですよ。
あのー、実生活でこれをやられた事がある人、いらっしゃいます?でしたら、良く分かると思いますが、ものすごい怖いですよ、これ。トラウマになる位(はいわたしはトラウマになってます)。
そして。ここから、あの場面になるのですが、これについてはぜひ本編をごらんください。
一方。わたしの今回の雑記の要点ですが。
これ、幸か不幸か、何の因果か、この精神的終了の桜子さんが、もう少し先の未来の桜子さんの窮地を救う事になります。しかも、数えただけで、少なくとも2度。
実はわたしは、この少し先の未来の回で記事を書いていたのですが、その中で、やはり、改めてそれを確認したように思い、思いたってこの回に飛んで来ました。
それ以上は、わたしと同じく、本再々放送が初見の方々の目線からは、今は、控えたいと思います。
じゃあなぜ初見のわたしが少し先の未来を見てるのかというと、早まって既に全編DVDを入手してしまって。とは言え、最後の2週分だけは、あえて残してます。
まあ、逆に、じゃあ何でそこまで一気観をしてしまったんだよ、と言われると、その時のちょっとアレな顛末も交えて、その少し未来のその時にでも。
それでは。
(今回もまた時空ネタでごめん)
あ、そうそう、今回、この回を見直していたら、いやホントに思いもかけず、ふと、ドキッとするというか、なんというか、胸騒ぎのようなシーンに気付きました。
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『へばな』
『ほいじゃぁね』
(杉冬吾/有森桜子 第119回)
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あの一件を乗り越えた翌日。お互いが自分の土地言葉で、しばしの別れを告げる。冬吾さん、去りつつも振り返り、笑顔でうなずく…
(胸騒ぎはつづく)