洗濯機の水は2日休みじゃ止まらないんだ
僕は、4月になってからまだ2回しか此処で文章を書いていない。
これをいれて3つ目である。
こんなスローペースになったのはごく最近のことで、日付をきちんと追ってみると、
卒業式が終わって、高専に姿勢が向き始めた頃からのような気がする。
その頃から今までに、僕は何をしただろう?
3月の下旬には、仮入学があり、事前授業があった。
4月1日の入学式を皮切りに、2日の一日休みを過ぎると、
3日から学校、4,5,6日には合宿があった。
慣れないメンバーとの、息が詰まる合宿が終わった翌日から、
いきなり7限の授業。
もともとスローな僕には目まぐるし過ぎる。
洗濯機だって、下のまわしてるヤツが止まっても、水はしばらく回り続ける。
忘れた頃に、やっと静止する。
僕は多分その水のようなもので、その回転に回されたまま土日を過ごした。
きちんと静止しないまま、あっという間に月曜が来て、
また7限のハード・スケジュールが始まった。
水は、更に加速しながら回転を続ける。
僕はそろそろ目を回す。
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ゆかさんに、僕は高専に入ってから変わったと言われた。
僕はこの高専が好きだ。
先生も中学校のときよりは大分ソフトな人が多いし、
学生もみんな、愉快で人の気持ちのおおよそが理解できる人たちばかり。
えりちゃんもまきも、「中学校に戻りたい」と毎日メールで嘆いているが、
はっきり言って僕は戻りたくなんか無い。
それくらい、毎日が充実していて楽しい。 そして、めまぐるしい。
先の話をする。
水は進むしかない。
今回っている方向が「進」なのだ。
「戻」はない。
それがこの世界の法則のよいところ。
僕は吹奏楽部に入った。
音楽は好きだし、ピアノは十年近く習ってたから楽譜はきちんと読める。
でも、吹奏楽は金管楽器が専門だ。
僕はそこでは、まったくの初心者だ。
さぁ、頑張ろう。
明日から部下開始。
明後日はテスト。
今月中には、僕は新しい家に引っ越す。
水は回る。
同じ方向に回り続ける。
僕は進むしかない。
今はそれが心地よい。
それはきっと、僕の人生においては貴重であり、素晴らしいことだ。