2010年4月2日の広島-巨人戦(マツダスタジアム)の試合前の巨人の練習でシートノックを行っていた巨人・木村拓也内野守備走塁コーチが、午後5時40分ごろ、ノックしようと右手にボールを持ったままよろめき、前のめりになり、そのまま倒れ込んだ。
球場に常駐の広島のチームドクターが心臓マッサージ、人工呼吸、AED(自動体外式除細動器)で懸命に蘇生のための措置を行ったが、木村コーチは反応せず、担架で広島市内の病院へ緊急搬送された。
診断の結果は「くも膜下出血」
木村コーチは翌日になっても意識は戻らず危険な状態がずっと続いていた。
清武英利球団代表(当時)は記者会見で『搬送された時点ですでにレベル5の最悪の状態だった』と状況を語った。
生死をさまよう中、巨人の選手は木村拓也コーチの背番号『84』をつけて、ジャイアンツファンは現役時代の応援歌を大熱唱。広島ファンも広島在籍時の応援歌を大熱唱。『ガンバレ、ガンバレ、拓也』とエールを送り復帰を祈っていた。
緊急搬送され、集中治療室で治療を受けていたが、意識不明の重体から容態は改善することのないまま、2010年4月7日3時22分に入院先の病院で静かに息を引き取った。
あれから昨日で11年。覚えてる人がだんだんといなくなっていくけれども、ずっと語り続けていきたい。スーパーユーティリティプレーヤー木村拓也という選手を。
痒いところに手が届く選手で、ベンチにいるだけで首脳陣からは頼もしい存在。
かっこいい『兄貴分』だった。
ジャイアンツの背番号『0』には特別な想いがある。いま着けている選手が増田大輝。タクさんのようになれとは言わない。チームにとって痒いところに手が届く選手になってくれ。それがいまのジャイアンツに必要な選手だから。
木村拓也さん、天国から後輩達の活躍を見守ってやってください。
「一緒に戦うぞ、拓也…」
狙い澄ました一撃が
勝負を決める
Vへの道
拓け木村拓也
足の速さは
誰にも負けない
風を切り走れ
木村拓也
昨夜、寝落ちしちゃったので、このタイミングでの更新です。
それではまた。