木村拓也さんから学ぶこと② | のざっちの独り言

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2010年のNPB新人研修
講師は巨人、木村拓也コーチです

非常に感動した講義内容なので
紹介されていただきます。

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先ほどの記事の続きです

広島は当時,野村,江藤
前田,音,緒方,金本といった
名選手ぞろい……
僕に入り込むすきはなかった。
 
移籍1年目は
数試合に出て7打数で安打なし。
「これはクビになるな」と思い
「どうやったら
ここで生きていけるか」と
考えました。
 
一軍のレギュラーの中では
セカンドが確か34、35歳の
ベテランだったので
セカンドをやるしかないと
練習するようになりました。
 

移籍2年目は
一軍を行ったり来たり。
それまでは右打席でのみで
打っていましたが
左投手の時には
代打で出られるけれど
右投手だと代えられる。

どうしたら
代えられないようにできるか。
左打席で右投手が
打てるようになればと,
スイッチヒッターに
取り組みました。
 
自分が
生きていくためには
必要だと
 
スイッチヒッターになって
1つ気づいたことがあります。
例えば右打者の時
右投手の外の真っ直ぐと
左投手の外の真っ直ぐは
同じではなく,角度が違う。

スイッチヒッターは
練習は人の倍やらないと
いけないが
右打席の右投手のような
自分の体に
近いところから来る球が
なくなりました。
 
球種が
半分になったようなものです
打つのが一番難しいのですが
体に近いところから
遠いところに逃げていく球が
なくなった。

それに気づいてからは
打てるようになりました。

プロに入って9年かかって
10年目に
136試合フル出場しました。
野球選手の平均寿命が8,9年で
自分がそこまで生き残れました。
 

今,みんなは希望にあふれて
「レギュラーを獲って
生き残ってやる」と
思っているだろうが
必ず壁にぶつかる

そんな時,少し言葉で考えると
僕みたいに生き残れる。
挫折してあきらめるのか
そうでないのか
自分で考えないといけない。
 

そして34歳の時
トレードで
ジャイアンツに来ました。
広島が若手選手への
切り替えを図っていて
僕は出場機会が
減りそうだったのですが
子供はまだ小さく
家のローンも残っている。

「トレードに出してください」と
球団にお願いしたのですが
決まったのが戦力が充実している
ジャイアンツ。
 
「出番を求めているのに、
何でジャイアンツなんだろう」と
思いましたが、入団してみると
けが人が続出して
チャンスがもらえた。
 
最後にジャイアンツに入って
3連覇や日本一を経験し
勝つ喜びを知った。

今までは自分の事だけを
考えていました。

プロ野球選手になると
自分が成功するために
どうしても自分の事ばかり
考えてしまう。

しかし勝つ喜びは
ものすごくて
言葉では言い表せない。
 
みなさんも
自分が活躍して優勝するんだ 
という気持ちを持ってほしい。
 
自分は「こういう選手になろう」と思って
ここまで来た選手じゃない。
 
こうやるしか
思いつかなかった。
 
それが 
『ユーティリティープレーヤー』
『何でも屋』で
それでも
この世界で食っていける。


『レギュラーになる,エースになる』
だけではない。
 
藤田宗一投手は
中継ぎ登板だけで
自分と同じ歳までやっている。
それで飯が食える。
それがプロ野球。
 
「俺が一番うまい」と
思って入団して
一番得意だった事が
うまくいかない
それもプロ野球。
 
その時にあきらめるのではなく
自分の話を思い出してほしい
 
投げ出す前に
自分自身を知って
可能性を探るのも必要ではないか。

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『もう無理だ』って投げ出す前に
自分自身を知ることで
新たな可能性を探ることも
必要ではないかという言葉は
どの世界でも必要だと思う

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諦めることは簡単だけど
新たな可能性を探して続けるって
すごい難しい
でも、生きていく為には
逃げてばかりじゃダメってこと

やるしかない!