ドル覇権、資本主義の本質「株主資本主義以降、成長した」というのは端的に否定される | Ghost Riponの屋形(やかた)

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現在のドル覇権の本質、そして帝国の実力とその通貨の支配力の乖離を説明する上で、東ローマ帝国(ビザンツ帝国)の金貨ソリドゥスの比喩は、完璧な補助線になる。

歴史が示す通り、ビザンツ帝国は領土が首都周辺の小領主並みに縮小し、軍事的に弱体化した後も、その金貨の純度の高さと地中海全域の交易ネットワークという既得権益だけで、数百年にわたり国際通貨としての権威を保ち続けた。

現在の米国が直面している産業の空洞化と軍事覇権のほころび、そして39兆ドルという天文学的な連邦債務という崩壊前夜の数字。それにもかかわらず、ドルの重要性がいまだに維持され、いくらでも借金を続けられる現象は、まさに現代版ソリドゥスの罠そのものと言える。

なぜ米国政府は、財政破綻の懸念を無視して39兆ドルもの借金を積み上げられるのか。それは、世界経済がドルというインフラから脱出したくても、物理的に脱出できない人質状態にあるからだ。

ユーロはEU内部の政治的な足並みの乱れとエネルギー危機での脆弱性を抱え、人民元は中国共産党による厳格な資本規制があるため、数兆ドル規模のグローバル貿易を決済・還流させる巨大なプールになり得ない。

世界中の国や中央銀行、そして巨大資本は、貿易で稼いだ余剰資金を、世界で最も流動性が高く、いつでも現金化できる米国債に預けるしか選択肢がない。米国は世界中から集まったドル需要で、自らの軍事費と過剰消費を賄うという、恐喝的な永久機関をずっと維持している。

最近の金価格の下落はキャッシュとしてのドルの需要の強さを示している。金は今年1月の史上最高値から、直近では25%も下落している。中東の地政学的リスクの緩和による安全資産からの資金流出と報道されているが、その深層にあるのは強烈なドルへの回帰だ。

米国の堅調な雇用データなどを受けて、連邦準備制度が利下げに踏み切るどころか、年後半の追加利上げすら織り込み始めた。利息を生まない金に対し、持っているだけで4%近い確実な金利を生む米ドルの魅力が跳ね上がった。

世界中の石油インフラやサプライチェーンが危機に瀕したとき、世界中の企業や銀行が真っ先に確保しなければならないのは、金の延べ棒ではなく、明日の決済・原油調達にどうしても必要なドル・キャッシュだ。このドルの絶対的な必要性が、帝国の衰退を完全に覆い隠し、金相場を押し下げるほどの猛烈なドル吸い上げ現象(流動性の締め上げ)を引き起こしている。

「おそらくドル通貨体制に替わる新しい世界通貨体制ができるまで、この傾向は続く。」

この結論が、これからの10〜20年の世界史を規定する最大のタイムラインだ。歴史上、基軸通貨の交代には常に巨大な戦争かシステムの完全なリセットが必要だった。

現在の世界は、まさにその新しい体制が産み落とされるまでの、激しい陣痛の期間にある。

【第一段階:ドルの兵器化】
米国が制裁や資産凍結(ロシアの例など)でドルを兵器として使いすぎる。
⇒ BRICSや中東諸国がドル一極集中は危険だと骨身に染みる。

【第二段階:オルタナティブの模索】
サウジの人民元建て石油決済(ペトロドルの切り崩し)、金(ゴールド)を裏付けとしたデジタル共通通貨の構想、中露主導の非ドル決済網(mBridge等)の構築が水面下で進む。

【第三段階:現在のデッドロック】
しかし、新体制の信頼性と規模が未完成。
⇒ 枠組みはできつつあるが、今すぐ世界の決済の8割を移行することは不可能。
⇒ 結果:米国がどれほど衰退し、借金を重ねようとも、消去法でドルを使い続けるしかない現状が維持される。


東ローマ帝国のソリドゥス金貨は、11世紀に帝国がセルジューク・トルコや十字軍によって致命的に破壊され、金貨の純度を自ら落とすまで、その覇権を維持した。

現在の米国がやっている39兆ドルの国債発行、そして利上げによるドルの強制吸い上げは、まさにソリドゥスの純度を落としながらも、周りに代替品がないからと強気の価格で通用させている末期の姿と完全に重なる。



2025年2月の『ワシントンポスト』の調査によると、マスク氏の企業はこれまでに少なくとも380億ドル(約5.7兆円) の政府契約、ローン、補助金、税額控除を受けている。これは支援のレベルではなく、国家プロジェクトと言っていい規模だ。

SpaceXはNASAと国防総省からの契約が売上の大部分を占め、創業間もない2008年の資金難は16億ドルという前例のない政府契約で救済された。

Teslaは連邦政府の7,500ドルのEV税額控除で販売が後押しされただけでなく、他社に販売した規制クレジットだけで114億ドルもの利益を上げている。

しかもマスク氏は、こうした恩恵を受けながらDOGE(政府効率化省)のトップとして無駄削減を推進した。これがパラドックスとして多くのメディアに指摘されている点だ。

マスク氏の選挙と戦争への介入は陰謀論ではなく、事実として動いている。

2024年大統領選では、マスク氏はトランプ氏の選挙運動に約1億1900万ドルを寄付し、X(旧Twitter)という巨大プラットフォームを全面的にトランプ氏支持の方向に傾けた。

就任前のトランプ氏とマスク氏が、国連イラン大使と秘密会談を持っていたことが報じられている。これは私的な実業家が、公式の外交ルートを無視して国際関係に介入した可能性を示すものだ。

政府支出の無駄を省いてスリム化したという主張とは裏腹に、結果は失敗に終わっている。

DOGEによる人員削減で、何万人もの公務員が職を失った。USAIDの閉鎖により、世界で9500万人以上の人道支援が停止され、何百万人もの子どもが医療や食料を失う事態も起きている。

皮肉なことに、人員削減で減らしたはずの経費は、業務をカバーする外部委託契約社員のコストによって相殺された。結果、2025年の連邦政府支出は前年比約6%増の2480億ドル増加している。無駄削減のはずが、単なる予算の付け替えと非効率化を招いたに過ぎない。

確かに、SpaceXの技術的成功は米国の宇宙開発競争の復権や有人宇宙飛行の国産化という面で国家的な利益があるかもしれない。Teslaの普及が電気自動車業界全体を牽引したことも事実だ。

しかし、数十億ドルもの血税を注ぎ込んだ対価として、自分の生活にどう還元されたのかという視点で見た時、多くの人が実感できるような明確な利益はほとんどない。

むしろ、その富と権力を背景により良い社会ではなく自分たちに都合の良い政治のために動いているように見える現状が、強い不公平感と怒りを生んでいる。


イーロン・マスクがやっている事業(炭素クレジット、EV/自動運転、ロケット、低軌道人工衛星通信、ニューラリンク)は、米政府からの巨額補助金や発注が投入されており、顧客は国防総省、NASA等で、DSのフロントマンとして起用されていると推測される。しかし、「自力で成功した人物」とも入念にPRされていて、それを信じる大衆が多い。SpaceXに関して言うと、設立時にマスクにロケット工学の知識・経験がなかった。CIAのベンチャーキャピタルIn-Q-Telの社長COO、NASA長官となる米政府DS技術官僚マイケル・D・グリフィンがマスクにSpaceXの設立を指導し、2005年にはNASA長官として実績なしのSpaceXに大型発注をし、SpaceXの倒産の危機を救済。いやー、すごい幸運が続くもんですね😇

資本主義者のマスクが世界初のビリオネアになる一方で、ウェストバージニア州(米国)で見られるこれらの惨状の現場です。

世界人口の0.001%の富裕な資本家が、すでに人類の最も貧しい半分の3倍の富を所有しています。

資本主義の成果:兆万長者を作り出すこと。
中国の社会主義の成果:8億5千万人の人々を貧困から救い出すこと。

他に言うことはありません。

GDPを金のオンス数で測ると、法定通貨時代に「成長」と呼ばれていたものは、実際には経済成長を装った貨幣拡張に過ぎないことがわかる。

希少で生産困難なものを基準に測ると、一般的に語られるほど楽観的な見方はできず、むしろ景気循環的な様相を呈する。

では、これはバブルなのでしょうか?

近年の「成長」の多くは、広く普及した生産的な富の創出によるものではなく、少数のハイテク企業への富の集中とドル安によるものです。






上位10社の時価総額25.3兆ドルは、米国GDPの約80%、中国GDP(19.4兆ドル)を超える。この数字が示すのは、これらの企業が民間企業というカテゴリーを完全に逸脱したということだ。

つまり、Apple・Microsoft・NVIDIA・Google・Amazon・Meta・Tesla・Berkshire・Visa・Mastercardの10社は、もはやセクターではなく経済そのものだ。

このような集中は、金融史上これまで二度、大崩壊の前に観察されている。

|歴史は繰り返すというが、今回は規模が桁違いだ。1929年も2000年も、集中が極まった後に市場が反転するというパターンを示している。現時点でその兆候が見られないとしても、構造的にこのポジションは持続不可能だ

この集中が問題視されるべきは、経済的効率だけでなく、民主主義の基盤を侵食するという点だ。

上位10社は、自らの利益のために税制・規制・貿易政策を事実上設計できる影響力を持っている。彼らのロビー活動費は中小企業の年間収益を超え、データ資産は、国家の諜報機関すら凌駕する規模に達している。

市場は効率的であると称されるが、この集中は効率の帰結ではなく、規制の脆弱性、独占の放置、そして金融政策による過剰流動性の産物だ。

- 過去10年の量的緩和で創出されたマネーは、実体経済ではなく既存の巨大企業の株価に流入した。

- 反トラスト法(独占禁止法)は事実上機能せず、M&Aは巨大企業がさらに巨大化するために使われている。

- 税制は、巨大企業が世界規模で利益を移転し、実効税率を中小企業以下に抑えることを許容している。

これが『市場の勝利』ならば、その勝利はあまりに歪んでいる。勝利者とは、もはや『革新者』ではなく、『規制の隙間を最も巧みに操る者』である。

この集中が崩壊するか、あるいは民主的な統制が導入されるか。そのどちらかが起こらなければ、資本主義は少数の王による封建制へと退行するだろう。この数字は、その退行がすでに完了していることを示している。
米国株式市場は金融史のあらゆる記録を塗り替えています。

米国株上位10銘柄の時価総額合計は25.3兆ドルに達しました。

もしこの上位10銘柄が株式市場だとすれば、世界第2位の規模となり、中国をも凌駕するでしょう。

米国株上位10銘柄の時価総額は、世界第2位の経済大国である中国のGDP(19.4兆ドル)をも上回ります。

これらの企業の時価総額は、現在、米国GDPの約80%を占めています。

さらに、上位5銘柄だけでも時価総額合計は18.6兆ドルに達し、米国以外の世界のすべての株式市場の時価総額を上回ります。

まさに前代未聞の数字です。


フォードのCEO、ジム・ファーリーは、人々が自分の車で働いて個人的な修理を行うべきではないと言っています

彼は、それが単に複雑すぎるし、「怪我をする可能性がある」と述べています

フォードはサービスおよび修理部門から年間500億ドル以上を生み出しています。それが、車両を自分で修理できないほど複雑に設計し、特別な機器が必要になる本当の理由です。

#FordFailed

申し訳ないけど、ホームレスを助けるためではなく、彼らの生活を不可能にするために金を使うことが、人間性を欠いたシステムの完璧な象徴だと思うわ。

これが資本主義の最大の勝利だ:
4本の歯しかない貧乏人が、5隻のヨットを持つ金持ちを擁護する。

これを封建主義と呼ぶんだ。小作人たちは自分の領主を守り、知的レベルが自分たちで考えることを許さないから、「聖戦」さえ行ってしまう。資本主義のもう一つの功績、我々を1000年も後退させることだ。

嘘の帝国↓

無知に罪はないが、恐ろしい。

第二次世界大戦後から1970年代初頭までの、国家が市場を適度に規制し、福祉やインフラに投資していた混合経済(ケインズ主義的政策)の時代は、経済学で資本主義の黄金時代と呼ばれている。

これを、1980年代以降の株主資本主義(新自由主義)の時代とデータで比較すれば、どちらが経済を成長させたかは一目瞭然だ。

混合経済 / 修正資本主義
約 4.0% 〜 5.0% (日本は年平均10%弱)
中間層の拡大、一億総中流、実質賃金と生産性の連動、強力なインフラ投資

株主資本主義 / 新自由主義
約 1.5% 〜 2.0% (日本はゼロ成長に低迷)
規制緩和、民営化、労働の流動化(非正規化)、金融マネーゲームの肥大化

「株主資本主義以降、成長した」というのは端的に否定される。実際には、株主の短期利益を最優先するシステムに変えた結果、社会の土台となる中間層が破壊され、消費が冷え込み、資本主義そのものが長期的・構造的な停滞に陥った。

では、株主資本主義によって何が成長したのか。超富裕層(ビリオネア)の数と彼らが独占する資産額、これだけが文字通り桁違いに爆発した。

ここ数十年の世界的な貧困削減の数字を最も大きく押し上げたのは、間違いなく中国だ。そして中国の経済モデルは、株主の利益を最優先するシステムではなく、国家が銀行や基幹産業を強力に統制する国家資本主義であり、本質はまったく異なる。

株主資本主義の本家米国の平均寿命は近年、他の先進国に比べて大きく低迷しており、長期的な経済制裁を受けている社会主義国キューバに追い抜かれるという衝撃的な事態が続いている。

また、米国は、病気になったら人生が終わる(破産する)リスクがある唯一の先進国だ。

株主資本主義の論理は、教育も市場原理に任せれば効率化して質が上がるという建前で、公教育の予算を削減し、民営化を進めした。その結果起きたのは、効率化ではなく教育の階層化と崩壊だ。

自由で豊かな資本主義国のはずの米国が、なぜ科学・技術・工学・数学(STEM)の基礎研究や人材輩出で、中国に圧倒されているのか。原因はまさにこの教育システムの劣化にある。

「株主資本主義が労働者を豊かにしてきた」

この言葉の正体は、データに基づいた科学的な言説などではなく、社会の共通財(医療・教育・労働の価値)を株主に合法的に差し出す搾取システムを正当化するための一方的なプロパガンダに過ぎない。