118-octane Gas vs. E85 ethanol-blended fuel | Ghost Riponの屋形(やかた)

Ghost Riponの屋形(やかた)

 お気に入り動画の整理&保管庫



114オクタン race gas(ガソリン)
vs.
E85 ethanol-blended fuel(85%エタノール15%ガソリン)


両者ともレース用燃料。
テストするエンジンは、ビックブロックシェビー750馬力
489ci圧縮比13.5:1

114オクタン race gas
MAX HP:761.5@6700rpm MAX TORQUE:635.6@5700rpm



E85を使用する際は、空燃比を変更する必要がある。
ガソリンに比べ12~13%増量する。
E85は、燃焼速度が速いので点火タイミングを適正にする必要がある。


E85 ethanol-blended fuel
MAX HP:763.8@6600rpm MAX TORQUE:646.7@5800rpm


E85の方が、吸気マニホールドの温度が低い。
114オクタン race gasは、良い匂いがするが、E85の匂いは良くない。
燃費を含めたトータルコストを考えると、ガソリンではなかろうかと。


ドラム缶を見ると、E85 ethanol-blended fuelは、112オクタンと書いてあります。
エタノール仕様だと鉄系素材は錆びるので、インディカーでは、ステンレス燃料タンクなどを採用していたような気がする。
エタノール仕様コンバージョンは、パワーは期待できるが、燃料系やり直し、燃料増量分(12~13%)ガソリンより燃費が悪い。燃料の入手性も気になるところ。

On this episode of Engine Masters presented by AMSOIL, we test the power differences between 118-octane race gas and Rockett Brand E85 ethanol-blended fuel. There’s a lot more to just the horsepower curve, though, as we test Holley’s out-of-the-box carburetor tunes, discuss other tuning differences, and go over a long list of other considerations you should make if you’re planning a changeover to E85. While the ethanol blend can be used for a variety of different engine designs, the test here focuses on a naturally aspirated, high-compression engine making 750 horsepower. Can you drive an engine like this on the street with E85 and save money on fuel? Find out on this episode of Engine Masters, which is supported by Earl’s Vapor Guard hose (specifically made to endure ethanol fuels), Mr. Gasket, Auto Meter, Permatex, and Summit Racing.

Gas vs. E85: Power and Pros & Cons - Engine Masters Ep. 30
https://www.youtube.com/watch?v=MtCJS70sEf0


ホンダの技術者の論文↓
ちなみにタンクの水抜き材とは、アルコール系のこと。


IndyCar レースとアルコール燃料
https://www.jsae.or.jp/~dat1/mr/motor24/mr20062411.pdf
理論空燃比がガソリンに比べて小さく、すなわち同じ排気量・回転数のエンジンを回すのに(理論的には)メタノールはガソリンの約 2.3 倍、エタノールは約 1.6 倍の燃料を供給しなければなりません。従って 高回転で使用するレースエンジンでは短時間に大量の燃料を噴射できる大流量インジェクタが必要になります。

もうひとつは アルコールは親水性のある含酸素燃料がゆえに 金属及び樹脂・ゴム部品に対するアタックが大きく、材料選定や表面処理への配慮が必要です。

金属に関しては鉄系・アルミ系共腐食対策が必要になります。SUS 系の鉄材料、またアルミには硬質アルマイト処理が一般に使用されています。レースエンジンではアルミ合金が多く使用されていますが、短時間のインターバルでのメンテナンスが可能な場合は表面処理なしても実際使用可能です。ただし、エンジンを数日放置する際はガソリンでエンジンを回してアルコールを洗浄するプロセスを必ず行っています。

3.2.エンジン性能について
性状表に示す様に高オクタン価と気化潜熱が大きいことがアルコール燃料の特徴です。
従ってノッキングを気にせず高圧縮比とする事が可能です。
しかし、自己着火性がよい事もあり圧縮比を上げすぎると自発火から異常燃焼を起こしピストンに大穴が開いたりする事もあります。
また吸気がよく冷えるので体積効率にも有利になりますが、前述の様に大量の燃料を供給しなければならず、その結果気化した燃料ガス体積が増大し、吸入空気を押しのける(気化した燃料ガスばかりが燃焼室に吸い込まれる)事にもなりかねません。そのため燃料供給方法(インジェクタの位置や噴霧形状など)に工夫が必要になります。
アルコール燃料は燃焼速度も速く、高圧縮比化と吸気冷却効果によって そのパワー向上への開発が非常に面白いところです。