STAP細胞の「不正」とは何だったのか | Ghost Riponの屋形(やかた)

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小保方リーダーの会見に納得?
http://polls.dailynews.yahoo.co.jp/domestic/11241/result



下の記事を、一般の方々に読んで頂きたいとのこと。
載せておきましょう。


クマムシ博士 ‏@horikawad 4月11日
とても丁寧に書かれた解説。とくに研究に携わっていない人に読んでもらいたい記事。 / STAP細胞の「不正」とは何だったのか : 有機化学美術館・分館 http://blog.livedoor.jp/route408/archives/52144365.html

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Norio Nakatsuji ‏@norionakatsuji 4月13日
報道に影響され易い一般の方が読んで欲しい秀記事。特に気に入った言葉:やたらと(TV等で)断言する「科学者」には注意。"@horikawad: とくに研究に携わっていない人に読んでもらいたい記事。 / STAP細胞「不正」とは何だった http://blog.livedoor.jp/route408/archives/52144365.html

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STAP細胞の「不正」とは何だったのか
2014年04月11日 有機化学美術館・分館
http://blog.livedoor.jp/route408/archives/52144365.html
 STAP細胞の騒動が世間を揺るがせています。特に4月9日、小保方晴子氏が久方ぶりに姿を表し、記者会見を行ったことで、騒ぎは最高潮に達した感があります。

 本ブログではこの件に関し、今まで何も触れてきませんでした。専門外でもありますし、あまりよい話題でもないですし、筆者は他人の不正をあれこれ論評できるような偉い人間でもありません。

 ただ、9日の会見を見て、「小保方氏の発言に納得した」「彼女の言うことを信じた」という人が多数派であったのには驚きました。ネットでのアンケートでもそうですし(※)、テレビ番組での調べでも、6~7割の人が小保方氏を支持するとの結果が出ていました。これはずいぶんとずれが生じているかなと感じたので、思い切ってこの件について書いてみます。

(※)4月12日現在では投票結果が逆転し、「納得できなかった」が多数派となっているようです。

 アンケートに寄せられたコメント、テレビでのコメンテーターの論評など見ていると、「頭の硬い学者が、論文の作法など細かい点をあげつらって、世紀の発見を無にしようとしている」「若い女性が大発見をしたことに嫉妬している」「STAP細胞が存在しては困る勢力が潰しに来ている」という見方をしている人が、少なからずいるようです。

 これは、全く当たらない見方だと筆者は考えていますし、研究者のほとんどもそうした見解のようです。なぜ研究者とそれ以外の人との間にこれだけの温度差が生じるかといえば、小保方氏の行った行為がどの程度のものであるか、一般には伝わっていないからと思います。実際、理研の会見は難解な専門用語ばかりで、いったい何がどう悪いのか、専門家以外にはとうてい理解できるものではありませんでした。

 しかし実際のところ、小保方氏のやったことは「書き方が悪かった」「単純なミス」「悪意のない取り違え」といったレベルのことではありません。実際に論文を読み書きしたことのある研究者は、このあたりの事情をわかっていますが、一般には理解されにくいことと思います。

 そこで、小保方氏の行為がどのようなものであったのか、事件の報道にたとえて書いてみたいと思います。もちろん完全なたとえではありませんが、大筋でこういうことと思っていただければ幸いです。研究者のみなさんにとっては何を今さら、という内容ですが、実際と大きく異なると思われたらご指摘下さい。

(1)ある若手新聞記者が、数年がかりの取材の末、大事件の真相をスクープした。この新聞社は事件を連日トップで扱い、若手記者をスターに祭り上げた。
(=STAP細胞の最初の記者会見)

(2)その記事では、ある場所に犯人が潜んでいると報じられていた。しかし、多くの人がその場所を訪れて探索したが、誰も犯人を見つけられなかった
(=世界中の研究者が追試するも、STAP細胞は再現せず)

(3)記事において、大きな証拠のひとつとして挙げられていた現場写真は、実は記者によって切り貼り加工が行われていた
(=電気泳動の写真に切り貼り加工)

(4)記者は「犯人の写真」として、別人の写真を貼り付けて記事にしていた
(=STAP細胞から生じるテラトーマの写真は、全く別の条件で行った実験のものだった)

(5)記者が事件の決定的証拠として挙げていた品は、もう一度現場検証をしてみたところ、実際には存在しなかった
(=理研が3月5日に発表したSTAP細胞作成プロトコルで、TCR再構成が確認されなかった)

(6)記者が書いた以前の記事も、他人の書いた本から大量にコピペをしていたことが発覚
(=博士論文の序論に多量のコピペ)

(7)新聞社が記者を調べるが、膨大にあるはずの取材ノートがほとんど残っておらず、日付などバラバラの、証拠性の低いものだった
(=実験ノートが2冊だけだった)

(8)記者は会見を開き、「犯人には200回会った」「第三者も犯人を見ている」「写真は単なる取り違え」と主張したが、新たな証拠や、本物の犯人の写真を提示することはなかった
(=4月9日の会見)


というのが現状です。他にもいろいろ盗用疑惑などはあるようですが、まあこれでも十分過ぎるほどでしょう。で、これを踏まえて、

・これを見て、記者に全く「悪意」はなかったといえるか?
・この現状で、記者のいう「事件の真相」を信用できるか?
・「記事の書き方はまずかったが、それは枝葉のことでしかなく、事件の真相を追うことが本質だ」という主張に賛成できるか?
・この記者は、事件の真相を追うため、今後もマスコミの世界に身を置き続けるべきか?


ということだと思います。

もちろん、全てが明らかになったわけではありません。記者の単独犯であったかなど詳細はまだわかりませんし、記事の内容全てが捏造と決まったわけでもありません。あるいは記者は未知の事件の核心に、いくらか迫っているのかもしれません。

しかしそれであったとしても、この記者は現状ですでに「アウト」である、というのが常識的な判断ではないでしょうか。単なる揚げ足取りや細かい書き方の問題ではなく、記事の根幹を揺るがす不正や疑惑が、あまりにたくさん発覚しているからです。

筆者自身、STAP細胞は存在していてほしいと思いますし、会見で小保方氏から何らかの証拠が出されることを期待していたのですが、それもありませんでした。現状では、STAP細胞の存在を信じるのはあまりに難しいと思います。


ではなぜ、科学者コミュニティからこうした説明がなされないのか?これは、科学者はこうした誤解の余地のあるたとえ話や、正確性の劣る言い回しを嫌う、というより絶対に使わぬよう訓練されているからです。「可能な限り確かなこと」だけを厳選し、積み上げてできたのが現在の科学であるから、これは当然です。筆者はすでに現役の科学者ではないので、こういう書き方をしてしまいますが。

科学者は十中八九――いや99.9%そうだと思っていても、完全な確証がない限りは決して「断言」はしません。いきおい、その説明は専門用語だらけの持って回った物言いになります。「そんなことあるわけねえだろ!」と切って捨てることはできず、「これらの証拠を鑑みる限り、現段階では○○の可能性は極めて低いものと想定されるが、さらなる今後の検討が必要である」といった歯切れの悪い言い方しかできないのです(逆に言えば、やたらに断言する「科学者」は怪しいと見るべきです)。

しかし、人は「断言」する人を信じ、心を動かされます。理研の小難しい発表よりも、「STAP細胞は、あります!」と自信たっぷりに断言する小保方氏の方が信頼を集めたのは、当然といえば当然なのでしょう。困ったことですが。

小保方氏はこの件を裁判に持ち込み、徹底抗戦の構えのようです。科学者は「小保方氏に勝ち目があるわけがない」と楽観しているようですが、そう簡単でしょうか。先に述べた「99.9%の証拠では断言しない」という科学者の性質は、法廷の場ではずいぶんマイナスに働きそうです。敏腕弁護士に、黒を白と言いくるめられる可能性はないのか、心配になります。

「心配」というのは、「この程度の盗用・剽窃なら、クビにならずに済む」という前例ができてしまえば、今後日本の研究者倫理がぐずぐずに崩れていくかもしれないと思うからです。このあたりは、堀川大樹氏のブログでも詳しく述べられており、その懸念を共有するものです。

そして小保方氏はきちんと決まりがついたら、研究以外の別の道で再出発してほしいものと思います。それができるだけの、ある種の能力はあるようですし。

最後になりますが、今回の件は小保方氏一人の責任で終わるものとは全く思えません。なぜあれだけの研究者が揃っていながら、これだけの不正が見逃されたのか、なぜ大きな実績もなく科学者としての資質に欠ける小保方氏を、ユニットリーダーに取り立てるような人事がなされたのか、当初の広報手法はどうだったのか。もろもろの問題をきっちりと検証し、責任を取ってもらわなければ、事件は終わらぬものと思います。

参考資料↓
STAP細胞からSTAP現象にすり替わっていることに注意。


【小保方氏・STAP細胞関連時系列】Ver.1.3
2002年04月 小保方、早稲田大学理工学部応用化学科入学、AO入試1期生
2005年    常田教授の指導、東京湾の微生物等を研究
2006年03月 早稲田大学理工学部応用化学科卒業
2006年04月 修士課程進学 指導常田
2007年    返済不要の早大給付奨学金獲得
2007年    再生医療に転向、女子医大の研修生にもなり大和や岡野の指導
2008年03月 修士号取得
2008年04月 博士課程進学 指導常田
2008年04月 学振研究員DC1獲得。3年間「月20万円奨励金+年60万円科研費」受給
2008年09月 ハーバード大留学。1年半滞在。バカンティ指導、万能細胞の研究開始
2009年08月 小保方・大和・バカンティ、最初のSTAP論文をネイチャーに投稿
2010年春  論文没。「細胞生物学の歴史を愚弄している」と酷評
2010年07月 小保方・大和、若山に協力を依頼。多能性判定マウス実験開始
2010年10月 後に理研が受け取る実験ノート1冊目の記録開始
2011年02月 D論でPh.Dを取得「三胚葉由来組織に共通した万能性体性幹細胞の探索」
2011年03月 日米共同研究の成果を「ティッシュ・エンジニアリング・パートA」に発表
2011年03月 早大大学院卒業。ハーバード大に行く予定が3.11の影響で就労ビザおりず
2011年03月 若山の推薦で理研CDB入り。若山ラボ「ゲノム・リプログラミング研究」所属
         無給客員研究員。ハーバード大から海外勤務研究者として給与。ホテル住
2011年09月 STAP細胞をこの時点で100回程作成。以後も100回程作成。
2011年11月 後に論文となる酸刺激で初期化する万能細胞(STAP細胞)作製に成功
2012年02月 小保方と若山、STAP論文をネイチャーに投稿(不採用)
2012年04月 若山、山梨大に移籍
2012年07月 小保方、実験ノート2冊目記録開始
2013年03月 理研の若山ラボ終了
2013年03月 「細胞リプログラミング研究ユニット」のリーダーに抜擢、5年契約
2013年03月 共著者14名でSTAP論文再投稿。笹井が追加実験を組み立て、論文再構成
2013年04月 ハーバード大・女子医大・理研連名でSTAP特許出願
2013年12月 論文受理
2014年01月 28日 STAP細胞を記者会見で発表
2014年01月 30日 ネイチャーに論文が掲載
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【時系列でみるSTAP関連騒動】2014.4.14
1月28日 理研が記者会見でSTAP細胞について発表
1月29日 理研、プレスリリースを公開。「ネイチャー」に論文掲載
1月31日 過熱する取材に小保方さんが自粛を求める
2月05日 バカンティがSTAP細胞とされる写真を公表
    ~この間、追試試験失敗が相次ぎ、論文に対しての疑義が高まる~
2月13日 理研が調査を開始も「論文成果そのものはゆるがない」
2月17日 科学誌「ネイチャー」も調査を開始
2月21日 バカンティが「ささいな間違い」と擁護
3月05日 理研がSTAP細胞のプロトコルを公表。TCR再構成はなかった。
3月10日 若山が「研究の根幹が揺らいだ」として論文の撤回を呼びかけ。若山の乱。
    ~ここから疑惑報道が広まり、一般の人も知るところとなる~
3月14日 理研が調査中間発表。小保方の博論からの画像転用を認める
3月14日 小保方、疑惑について「下書きで使った物が残っている」と弁明
3月17日 理研が独自の調査委員会を設置
3月20日 バカンティ、小保方さんの博論を「読んでなかった」と話す
3月21日 バカンティ、小保方さんと違う方法のSTAP細胞作成手順を公開
3月25日 若山、自分の渡したのとは違う系統のマウスだったと発表。
    ~ここから疑惑報道が一気に過熱~
4月01日 理研が最終報告書を発表。小保方さん個人による不正行為があったと認定
4月01日 小保方さんが反論コメントを発表
4月07日 丹羽がSTAP現象を1年かけて検証すると発表。検証チームに小保方さんは含まず
4月07日 小保方、9日に会見をすると発表
4月07日 早稲田大学が先進理工学研究科の博士論文すべてを調査すると発表。
4月08日 小保方、理研に不服申し立て
4月09日 小保方、記者会見。ミスは謝罪、悪意や論文の撤回は否定、「STAP細胞はある」
4月09日 野依、国会で「若手研究者の倫理観や研究の不足」と答弁
4月09日 バカンティ、小保方さんの会見について「コメントはない」と発言
4月12日 若山、STAP幹細胞はオスしか作ってないと発言。論文にはオス・メスある。
4月14日 小保方、補充説明の文書を配布。「他者作製成功は理研も認識」
4月14日 理研、論文発表前後に2人の研究者がSTAP細胞作製に成功したと認める
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STAP細胞は200回以上作製に成功し、第三者も成功している(2014/4/14)
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20140414/t10013719561000.html
これについて理化学研究所は、「細胞の多能性マーカーが陽性になるまでは確認した研究者が所内にいることは認識している。ただ、これはSTAP細胞に万能性があることの証明になるものではなく、作製に成功したと言えるものではない」と話しています。
今回の説明について、日本分子生物学会副理事長で九州大学の中山敬一教授は、「多能性マーカーはさまざまな組織に変化することを確認する第一段階で、この実験だけで多能性を持つ細胞であると証明できるわけではない。科学の世界では『作製した』というには不十分なものだ」と指摘しています




片瀬久美子 @kumikokatase 2014年4月13日
別の関係筋から、若山教授はメスのSTAP幹細胞も樹立していたとのことです。再確認が必要ですので、オスのSTAP幹細胞しかないというツイートについては削除します。

愛桜(あいら) ‏@gazette_mom 4月13日
@kumikokatase 朝日の朝刊記事は訂正が必要と言うこと??