週末。
その男は退屈なルーティンワークを終わらせ
一人自宅でウンチーニのポスターを眺めていた。
幾度の困難を乗り越えたことであろうか・・・
あの焦燥感、戦慄。まだ緊張感だけ頭から離れない。
まだ真夜中の住宅街。
庭から引っ張り出されたのは、紺と赤に塗り分けられた車体。
キーを捻る。スクエア4の獣のような咆哮がブワンパンバララララとこだまする。
昼間は快適な関越下り線。だがこの時間はまさに恐怖だ。
大型トラックから逃げるかのように左車線を駆け抜ける。
都内を駆け抜け一気に海に向かう。
洗練されたビル街の中を白煙を残し
オレンジの街頭が青い煙と幻想的なコントラストを生んでいた。
埠頭に辿り着く。朝日が男を祝福するかのように 海の向こうから昇り始める。
その明りでオイル量をチェック。駄目だ。でも予備はある。
張っていた全身の緊張感が一気に抜けた。
生きている実感・・・そして気付く。私は生かされていたのだ、と。
NSR50の小僧が尋ねた。
ウォルターウルフとか渋いッスね、と。
笑って答える。
「とか」って言うな!
RG500Γ。
こんなバイク↓
http://jp.youtube.com/watch?v=2R55LvFQEPU
(コピペ集より)
おまけ Suzuki RG500 two stroke Racing Bike nice sound
http://jp.youtube.com/watch?v=dpgL3twsCY8
上と同じバイクとは思えない改造っぷり(後半は点火プラグのノイズが入ってるっぽい)