第三防衛小隊の装備追加話

平家中尉が小隊長として第三防衛小隊に配属され、影縫少尉と今後の小隊の戦い方や
装備について話し合いを会議室で行っていた。

平家中尉「ボクが長刀で近接防衛して、影縫少尉が援護して拠点防衛ないし
味方損傷機の盾になる、もしくは第一中隊での光線級吶喊時の盾役としては
装甲と火力がもっと欲しいわね。このまま陽炎でいいのかしら。」
と考えを影縫少尉に話す。



影縫少尉「ぬいもそう思います。せめて光線級吶喊時は楯に対レーザ用のコーティングと
拠点防衛戦時は追加装甲ともっと火力が欲しいです。
幸い、第一小隊と第五砲撃小隊は機動戦をあまり考慮してないし。」



平家中尉「、、、そうね。機体を含めて戦隊長に意見具申するか。」
と平家中尉と影縫少尉は意見書をまとめて戦隊長室へ行く。

戦隊長室へ入り、執務中の亜美に意見具申をする平家中尉。
平家中尉「戦隊長、意見具申です。我々第三防衛小隊ですが、このまま陽炎で機体は
良いのでしょうか、ボクは機動戦もできますし、影縫少尉も今訓練しています。
ただ、拠点防衛や光線級吶喊時任務時のオプションパーツみたいな選択式な武装等が
欲しいです。詳しくはそれぞれこちらに意見書にまとめました。」
と提出する。

意見書をペラペラとめくり確認する亜美。
亜美戦隊長「、、、そうね。確かに前に影縫少尉も言っていたわ。
私も第三防衛小隊の運用方法については悩んでいて、整備班に相談してみますか。」
と通信端末を使って整備ハンガーへ連絡する。



亜美戦隊長「早雲戦隊長です。お忙しいところ申し訳ない、真木整備班長をお願いできますか?」

端末に出たのは整備班副長に抜擢された落合だった。何やら騒がしい音も入っていた。
落合整備兵「お話ですか?班長!戦隊長からです。」



真木班長「亜美か、どうしたんだ?今から砂原を始めとした装備開発の連中と
菊間、アタシと落合で、新装備・武装の案を出す会議を始める所なんだよ。
何か急ぎの用かい?」



亜美戦隊長「なにやら騒がしいですね。お忙しい所申し訳ないです。
ちょっと第三防衛小隊の機体と装備について意見具申がありまして、
可能であればそれに私と平家中尉と影縫少尉も参加させてもらって話を聞いてもらっても良いですか?」

真木班長「第3小隊か、構わないよ。衛士の意見も大事だからね。」

亜美戦隊長「有難うございます。では整備ハンガーに向かえば良いですかね?」

真木班長「あぁ、今回はハンガー内の兵装開発室の中だ。すし詰めになるが勘弁してくれよ?」

亜美戦隊長「ええ、もちろん大丈夫ですよ。ではこれから行きますので。」
と通信端末を切り、副官の紫音に後を任せて3人で整備ハンガーへ向かう。

そして整備ハンガーの兵装開発室へ入る。
亜美戦隊長「急に申し訳ないです、私と第三防衛小隊の2名入ります。宜しくお願い致します。」
と3人ともに敬礼して室内に入る。

落合整備兵「早雲戦隊長に敬礼!」

落合の号令で開発室にいる整備兵達は敬礼する。
兵装開発室内は狭く、すし詰め状態だが誰も文句は言わなかった。落合に案内され、

腕組みしていた真木の隣に行く。

真木班長「おう来たか。通信でも言ったが手狭だが勘弁してくれ。」

整備兵の敬礼に対して
亜美戦隊長「有難う。皆、楽にして。」
と言い真木さんにも言う。

亜美戦隊長「構いませんよ。で、第三防衛小隊からの意見書です。
とりあえずできるかできないは考えるとして見ていただけますか。」
と渡して真木の隣に3人は座る。

真木は意見書を読む。

真木班長「なるほど、つまり第三小隊の追加武装又は別の機体が良いのではって事か...分かった。
どちらにしろ今から会議は始まる。ちゃんと話題は上がるさ。」

亜美戦隊長「有難うございます。では会議に参加させて頂きますね。
もし可能であれば第三小隊の2名にも発言させていただければ。」

真木班長「良いよ。その時に呼ぶさね。」

落合副長「これから会議を始めます。まずは現在の兵装開発した兵装の現状からお願いします。」

整備兵A「はい。国連から送られ改良した二つの兵装は現在、メーカーが生産中です。
最悪メーカー生産が出来ない状態も考慮し、基地内でも少数で時間も掛かりますが、兵装生産を始めました。
勿論、戦隊長からの許可は取ってあります。」

落合副長「ありがとうございます。次に新たな兵装開発について...真木班長、

確か第三小隊から何かあるとの事ですが。」

真木班長「あぁ、第三小隊から直々に意見を言いたいとの事だ。野郎ども、耳の穴かっぽじって聞きながら。
ほら、良いよ。」

真木は第三小隊の2人に話を振った。

平家中尉が立ち上がり話始める。
平家中尉「お忙しい中、申し訳ありません。ボク達第三防衛小隊の武装ですが、小隊で話し合った結果、
3点ご依頼したいことがあります。今の整備班の状況でできない場合は仕方ありません。
できる限りでお願いいたします。決して無理はしないでください。

まず第一、に第一中隊が光線級吶喊任務の場合、我々第三防衛小隊が先陣を務めます。
第二中隊ほど機動力はありません。ですから楯で中隊を護り吶喊しますが、

楯に対レーザー用のコーティングを施してほしいです。
これは東ドイツ時代の東ドイツ軍が使っていた楯を参考にすれば改良はできるかと思われます。

第二に、拠点防衛戦時は追加装甲ともっと火力が、持久戦としてほしいです。
乱戦になった場合に備えて、第五砲撃小隊の榴弾タイプ等でも構いません。

薙ぎ払える火力が欲しいと思っています。

第三に、この2点の武装追加する場合、このまま陽炎の機体で良いのか、撃震で対応するのか

もしくはその他の機体で
対応できるか整備班のご意見をいただきたいです。
宜しくお願い致します。」
と会釈して座る。

真木班長「と言う訳だ。砂原、アンタは何かあるかい?」

砂原整備兵「まさか丁度良いタイミングで、俺が考えていたプランの意見が出るなんて...皆んなこいつを見てほしい。」
砂原はそう言って、テーブルに設計図を広げる。

砂原整備兵「まず盾については、平家中尉の発言通りDS-3多目的追加装甲を参考にした改良型の追加装甲を開発しようとはしますが、
やはり重量が増えて機動性が著しく落ちる可能性があります。」


真木班長「なるほど、平家中尉はどう思う?」

平家中尉「そこは影縫少尉も含めて機動性が落ちるのは構わないわ。一発耐えられれば最大12秒猶予があります。
それまでに光線級吶喊部隊をエスコートできれば問題ありません。
東ドイツの666戦術機部隊の第一世代機体のバラライカができる機動性ぐらいが

有れば任務に支障はでないかと。」
と答える。

砂原整備兵「うーむ...出来れば機動性を殺したくは無いが...

其処ら辺は開発段階等で順次改良案を考えるしか無いか...。
次に、拠点防衛の追加武装についてなんですが。やはりイントルーダーやサンダーボルト IIの様な

火力を出せる機体の方がいいとの事で、サンダーボルトIIのガトリングガンを軽量化・スリム化した

ガトリングユニットと弾倉を両肩に装備させ、
対レーザーコーティングした追加装甲を施す案はどうでしょうか?」

思案しつつ答える時子。
平家中尉「、、、まあ機動性は第二小隊のような高機動戦を求めていませんので落としても構いませんよ。
その代わり光線級吶喊のエスコートができる程度の機動性は欲しいわ。
あと、拠点防衛用の追加武装、それはかなり魅力的ですが、問題は機体をどうするかでは。
まさかサンダーボルトⅡとか戦隊に引っ張ってこれないですよね。」

亜美戦隊長「、、、武装はともかくさすがに機体はそれは無理だな。現状ある機体で何とかしてほしい。
戦隊の主力の不知火の供給に影響が出るのと
他国の戦術機配備はさすがに南條中将も頭を抱えると思いますよ。」
と追加で話す。

砂原整備兵「サンダーボルトIIを持ってくるのではなく、
サンダーボルトIIの様なガトリングユニットを制作して装備させるんですよ。
コイツを見てください。」

そうして広げたのは、不知火の両肩に付いているガトリング砲とその弾倉の設計図だった。
砂原整備兵「サンダーボルトIIに付いているユニットを参考にして、スリム化して装着してあります。
ユニットの資材は、やはりガラクタやらジャンクパーツの中から
使えそうな奴を引っ張り出して作るしかないかとは思います。」

亜美戦隊長「なるほど、、武装を自作するわけですね。それなら予算は出せそうよ。
試作品次第で正式装備化と第三小隊用の少数量産については

西大尉のつてで引き続き民間業者に頼むのもありかも。」
と思案する。

平家中尉「、、、不知火のオプション装備?これは防衛戦、特に拠点防衛用に良いですね。」

砂原整備兵「不知火と想定はしてますが、不知火だけではなく陽炎・撃震・吹雪にも換装できる様に
この兵装を作りたいと思ってます。」

平家中尉「それはありがたいわ。機体を選ばないとは。」
影縫少尉「ぬい達の小隊の防衛戦用にはどの機体がいいのかな。。。」
と二人で悩む。

真木班長「兵装面はこんなところか、それで菊間。OSの改良は如何だい?」

そうふられ、いつの間にかOS改良・開発担当になっていた菊間は答える。
菊間整備兵「可もなく不可もなくでしょうか。進んではないですが、

納得のいく物が出来てないとしか言いようがないですね。
ソフトウェア関係は得意なんですが...。」

亜美戦隊長「OSの改良?それはどのようなことを目指しているのですか。」
と承認や量産等にあたり調整が必要な事項以外は現場の活発な意見の疎外をしないよう口を

挟まないようにしていたがソフトウェアの改良と聞き確認した。

菊間整備兵「今のOSは無駄な部分や、咄嗟の操作に追いつかない部分があるかと思います。
問題点は洗い出してますが、実際そこを潰して改良しようとするのは中々難しいですね。」

亜美戦隊長「、、、確かに。そこを改善できればかなり衛士はさらに戦術機を自分と一体化して
動かせますね。誰か、この手のスペシャリストがいればいいのですが。
こちらでもOSの技術者等あてがあるか確認してみます。
無理のない範囲で継続をお願いします。」

菊間整備兵「了解しました。」

真木班長「さて、今回の会議はここまでかな。」

そう会議が終わる直前、落合が手を上げる。

落合副長「班長、私からも一つあります。宜しいでしょうか?」

真木班長「聞こうじゃないか、何かあるかい?」

落合は設計図をテーブルにだした、撃震改と仮名が記されていた。

落合副長「最近、一部の衛士から撃震を改良出来ないかとの意見を聞きました。
なので、ペーパープランですが現在ある撃震を現地改修した物を出してみました。」

平家中尉「撃震改?どのような改修が施されているのでしょうか?」
と影縫少尉と共にテーブルの設計図を見る。

落合副長「欧州BETA侵攻時、第一世代戦術機の装甲を極力削いで機動力を得た戦術機があると聞きました。
今の撃震は第二世代戦術機並みの性能まで引き上げてますが、
これ以上に現地改修となるとその第一世代戦術機と同様の処置をする他ないかと思います。」

平家中尉「、、、たしかに装甲をそぐしかあるまい。機動力を得るには。」
影縫少尉「ぬい達が光線級吶喊を行う場合はこの撃震改と先ほどの改良型の追加装甲の盾かなあ。。」

真木班長「確か東ドイツのバラライカか?上手くいくのかい?」

落合副長「やってみる他ないかと、撃震ならパーツは有り余ってますから。
試行錯誤を繰り返す他ありませんよ。」

亜美戦隊長「試作機ができたら改良の都度、第三防衛小隊でテストを行うようにしてもらっていいですか?
もし使うのであれば彼女たちにも早く機体習熟させたいので。」

落合副長「もちろんです。」

平家中尉「ありがたい。宜しく頼む。」

亜美戦隊長「一応私からは、念のため。整備班の方々は絶対に無理はしないでくださいね。
それで倒れられては困りますので。。。真木さんその辺のコントロールはお任せします。
さすが真木さんのチームです。ありがたいです。」
と言う。

真木班長「大丈夫だ、専門のチームとしてシフトからは抜けてある。まだまだ機体整備には支障ないさ。」

亜美戦隊長「それならよかったです。差し出がましい事を言って申し訳なかったです。
でも整備兵の日頃の整備があっての戦術機ですし、そのおかげで思う存分衛士は任務に邁進できますから。」

真木班長「あぁ、戦術機の整備は任せときな。整備不良で撃墜されたら整備兵失格だよ。」

亜美戦隊長「はい、よろしくお願いいたします。」
平家中尉、影縫少尉「宜しくお願いします。」

真木班長「任せときな。落合、いや菊間に砂原。気ぃ締めていけよ!」

落合副長「もちろんです。強襲戦隊の整備班は一番の整備兵の集まりだと自負してますから!」

砂原整備兵「だな!俺たちなら出来るはずだぜ!」

菊間整備兵「全く、勢いだけでは解決はしないんだがな...。まぁ、機体不良はない事は信じてほしいです。」

亜美戦隊長「もちろんですよ。いつも稼働率が高く有難いです。
もちろん信じてますよ。」

真木班長「よし、今回の会議はこれで終いだ。
野郎ども、通常配置に戻りな!」

そう言うと、整備兵たちは敬礼し開発室から出て行った。

亜美戦隊長「真木さん、有難うございました。第三防衛小隊の装備と機体にめどがつきそうです。
またOSの改良はちょっとこちらでもあたってみますね。」

真木班長「あぁ、頼むよ。」

数週間後、試作品の第一号ができたと真木から話を受けた亜美は第三防衛小隊を連れて整備ハンガーに行く。
亜美戦隊長「真木さん第三防衛小隊を連れてきました。どんな感じでしょうか?」

真木は亜美の声で振り向いた。

真木班長「来たか、こちらも今最終調整って所だな。」

真木の目の前には少し細くなった撃震が目の前に鎮座しており、選抜された整備兵たちが各部のチェックをしていた。

真木班長「まぁコイツを主導して改修したのは、落合だ。
おぉい!落合ぃ!戦隊長と第三小隊が来たぞ!」

真木がそう叫ぶと、はいと大きな声で返される。

亜美戦隊長「なるほど、落合整備兵ですか。やりますね。さすが。」
平家中尉「??少し撃震が細身になったように見えますね?。」
影縫少尉「ぬいもそう思う。」

落合副長「お待たせしました!」

真木班長「知っているだろうが、折角だから紹介しよう。
落合美之整備兵、アタシに続く整備班ナンバー2だ。
落合副長、後は頼んだ。アタシは戦隊の機体整備を指揮しなきゃならんからね。」

そう言って真木はその場を後にし、落合は真木の背中を見て敬礼した。

落合副長「了解しました!と言う訳で、此処からの説明は私落合がさせて頂きます!」

亜美戦隊長「私は直接スカウトしたからもう知ってるわ。
優秀な整備兵よ。そして私にとっては可愛い妹の一人。戦隊の皆は家族よ。。」
平家中尉「ボクは平家よ、第三防衛小隊の小隊長。よろしく頼むわ。」
影縫少尉「ぬいは影縫。よろしく。」
とそれぞれ言う。

落合副長「はい、宜しくお願いします。さてコチラの機体は、

以前会議でお話しした現地改修した撃震になります。
かつて東ドイツで採用された、バラライカと呼ばれる戦術機の開発コンセプトを元に、

装甲を極力落として、跳躍ユニットを改良する事により

改造前よりもかなりの機動力の向上になってます。」

平家中尉「、、、なるほど。装甲を削って機動力を上げたと。
光線級吶喊時には良いのかもその分1発分は万が一受け止めたいので楯に頼ることになるわね。」

影縫少尉「ぬいは装甲が欲しい、無理ですかね。。機動戦はあまり、訓練してるけど。」

落合副長「その為に追加装甲、まぁ盾を強化してみました。従来の物よりも光線級の照射に耐えられるかと。」

平家中尉「なるほど、楯の強化が出ているのであれば光線級吶喊のエスコートはできるか。」
影縫少尉「防衛戦時はどうなるぬい?楯もそうだけど動けない状態の時は装甲が必要。四国ではそれで
生き残れたようなものだった。」

落合副長「装甲はこれ以上は盛れませんよ。

戦術機は機動性を捨てるわけには行かないので。
それに、現状装甲でBETAの攻撃を受けて無事に済んだと言っても常時そうとは限らないですから。」

しゅんとする広子。
影縫少尉「うん、それはしかたないか。。楯と地形でしのぐしかないか。。」


平家中尉「機動戦うまくできるようにがんばりなさい。私もちゃんと面倒見るから」
とフォローする時子。
                                                                                                                                                        落合副長「まぁ、将来光線級のレーザーに耐えれる素材があれば装甲強化もできるんですけどね...。
とにかくこの機体、仮名として撃震改としてますが、何かいい名前はありませんかね?」
気を取り直して、落合は3人に聞いた。                                                                                     

亜美戦隊長「、、、そうね。では強風のごとくBETAを叩き潰し吹き飛ばす火力と味方を護る

意味を込めて陣風でどうかしら。」
と提案してみる。      

落合副長「陣風...良いと思います!この機体は陣風で決定です!」

平家中尉「戦隊長、ボクは良いと思います。その名前気に入りました。」
影縫少尉「ぬいも良いと思った。あとはガトリンクガンの件はどうですか、火力欲しい。。。」

落合副長「ガトリングユニットなら、そちらにありますよ。」

そう言われて、落合が指を差した先を見るとサブアームの様な物に繋げられた、
2対のガトリングユニットが撃震に取り付けられていた。

落合副長「まだ実地試験をしてないですが、動かす事自体は問題ありません。」

影縫少尉「すごい圧巻ぬい。これで近接防御でバラまけるのはありがたい。」
平家中尉「そうね。突撃砲1門では少し火力が足りない気がしていたからありがたいわ。」

亜美戦隊長「まだ第三防衛小隊は実働稼働までしてないからいつでもテストパイロット兼ねて
対応してもいいわよ。あとは整備班と第三防衛小隊の2人に任せたわ。私は戻るから
何か困ったことが有ったり、進捗が有ったら報告してね。」
ではと亜美は戻っていく。

落合副長「了解しました。そうですね、折角ですから機体の稼働試験をやって頂きたいと思います。

お願いできますか?」

平家中尉「もちろんよ、早く性能を試してみたいわ。私はメイン装備は長刀と楯で、

予備武装は突撃砲1門と予備弾倉でお願い。」


影縫少尉「ぬいも乗りたい。ぬいは突撃砲1門と楯と短刀2振りで。

予備武装は突撃砲1門と予備弾倉おねがいぬい。」


平家中尉「防衛戦時用のガトリングユニットとも別で動かしてみたいわ。頼めます?」
とそれぞれ実践稼働を意識して装備も依頼する。
 

それに対して落合は頷いた。
落合副長「ガトリングユニットの運用試験もやってくれるんですね!ありがとうございます!
各員準備開始してください!
ダラダラしていると、班長に代わってぶん殴りますよ!」
落合の指示により班員達は慌ただしく動き出した。

平家中尉「こちらこそありがとうございます。試せてうれしいわ。

じゃあまず第三防衛小隊の通常装備側で頼むわ。」 
と時子と広子は機体に乗り込む。 

整備兵A「副長!機体セットアップ完了しました!」

落合副長「了解、陣風はそのままハンガーの外へお願いします!
ガトリングユニットは私が主導で今撃震に取り付けてますので、代わりに陣風の試験を見て下さい。」

整備兵B「了解しました。陣風、ハンガーへ向かって下さい!」

平家中尉「こちらディフェンス1、平家中尉、誘導に従ってハンガーへ向かう。
ディフェンス2ついてきなさい。」


影縫少尉「ディフェンス2、ぬい、違った。もとい、影縫少尉続きます。」
と二人は陣風を動かしハンガーへ向かう。

平家中尉「(???、撃震特有の重さや癖があまりない?これは動かしやすい、

さすが真木大尉の整備班ね。落合副長もかなりの腕を持っている。ほんといい整備班だわ。)」
と時子は思った。

整備兵B「お二人とも聞こえますか!とりあえず歩行試験からお願いします!」

平家中尉「ディフェンス1より整備兵Bへ、聞こえているわ。了解。このまま歩行試験に移ります。
演習地区へ移動します。ディフェンス2、左へ展開して。

実践と同じ撤退戦や味方の防衛、最終的には整備兵から許可が下りれば

光線級吶喊のエスコート対応の試験までやりたいわ。」

影縫少尉「ディフェンス2了解ぬい。左横に展開。ついて行きます」  

歩行試験から始まり、基本的な試験科目をつつがなく終えた。

整備兵B「よし、特に問題無さそうですね。次は...」

落合副長「ごめんなさいやってください、後は変わります。」

整備兵B「了解しました。」

落合副長「すみません、ガトリングユニットの装着と調整が終わりました。
基本的な試験科目は大丈夫みたいですね、良かった...次はどうしましょうか?」 

平家中尉「、、、その前に光線級吶喊でフルブーストで突っ込む対応をしてもいいでしょうか?
エンジンの臨界近くまでやってみたいのですが。それが終わった後に一息入れてから

ガトリングユニット付きに変更して拠点防衛戦の演習をしてみたいです。」 

落合副長「なるほど、分かりました。早速やりましょう。」

平家中尉「有難うございます。ディフェンス1より2これより光線級に対して吶喊のエスコート演習を行う。
一直線で楯を前に展開して第一、第五小隊を護りつつ吶喊する。
行くわよ、フルブーストで突っ込む。」
影縫少尉「ディフェンス2了解。ぬいはそのまま左について2列で突っ込むぬい。」

と二人はフルブーストで約10秒程度演習区画を全力で突っ込む。
そして規定時間で光線級にいると想定した場所で止まり


平家中尉「状況終了。ディフェンス1より落合副長へ、一応問題はなさそうよ。
ただフルスロットルの影響もあるかもしれないので整備ハンガーに戻ったら機体チェック宜しくお願いしますね。
戻り次第20分休憩もらいます。その後ガトリングユニット搭載の機体に乗り換えます。」
と戻る。

落合副長「了解しました。限界機動も気になるので、後日第二小隊にお願いしてみます。」

平家中尉「宜しくお願いしますね。多分限界機動なら第二小隊が一番かもね。あとゴースト准尉にやらせても
違った面白いデータ取れるかも。彼さすが兵上がりね。色々経験等から多彩な機動をやってくるから。」
と言い一度汗まみれになったので着替え室へ影縫少尉と行く。

落合副長「確かに、ゴースト准尉にもお願いしようかな...。」
そう言って機体チェックをする落合達整備兵。

整備兵A「副長、エンジンの負荷は確かに掛かってますが、想定よりも軽い修理でなんとかなりそうです。」


落合副長「嬉しい誤算ですね。ですが想定外の不調又は破損も考えられますので、
2人が戻るまで詳細なチェックを怠らずにしましょう。私も見ますので。」
2人が戻るまで不調は無いかと、舐める様に点検していた。

短い時間でシャワーを浴びてゲロマズドリンクを飲んで

(この時ばかりは影縫少尉の顔もしかめっつらで歪んでいたw)
戻ってくる。戦術機の確認をしてる落合副長を見て時子は思った。
平家中尉「(、、、さすがね。落合副長。真木班長にも劣らない、良い腕しているわ。
これは伸びしろあるし、彼女だけではないけど大事にしないとね。)」


影縫少尉「お待たせしました。もどったぬい。」
と落合副長に声をかける。
                           
落合副長「2人ともお帰りなさい。ガトリングユニットを搭載した撃震は出せますよ。
陣風もエンジンの修理は大して掛かりませんでした、嬉しい誤算です。」

平家中尉「そう、それは良かった。整備兵に負担をかけるのは心苦しいので。
整備班有っての衛士ですから。いつもありがとうございます。」
と影縫少尉と会釈式の敬礼を行う。

落合副長「そ、そんな!敬礼は大丈夫ですよ!
気を取り直して、ガトリングユニットの運用試験をお願いします!」
落合は照れながら答える。周りの整備兵達はニヤニヤしていた。

ここの衛士達は全員知っている。
いつも夜遅くまで、下手をすれば連日の徹夜をしても衛士のためにいかに生存率を上げられるか、
負傷しないで帰ってこれるか。機体を完璧に仕上げて稼働率を高くしてくれている。

それに戦隊長からは着任時には必ず言われている。
整備兵を大事にしなさい、罵ったり、酷いことは絶対にしない事。
そして敬意を払いなさい。できる限り手伝えることは手伝う事。
私たちは整備兵の必死のメンテのおかげで生き残れて帰ってこれるのです。
と亜美は毎回口を酸っぱくして言っている。


だから頭を下げることは、礼を尽くすことは衛士たちはみんな苦でもなんでもなかった。
平家中尉「了解これより演習場にて拠点防衛戦の演習を行います。影縫少尉行くわよ。」


影縫少尉「了解。ぬいもつづきます。」

落合副長「配置にはついたみたいですね。これより、運用試験を開始します。
敵はホログラムですが、ガトリングユニットの標的はちゃんと物体として用意してます。
防衛用と言っても集弾性も大事ですからね、装備時よりも重量が増して機動力と

旋回性能に難が出ると思いますが、其処の使用感も試験項目ですので終わったら詳細な報告をお願いします。」

平家中尉「ディフェンス1より落合副長。了解、ガトリングユニットと突撃砲をメインに使って防衛するわ、
そして近距離まで接敵したら格闘戦に移行しつつもガトリングユニットと併用して敵を撃滅させます。
ディフェンス2理解した?地形を利用しつつ近接戦闘も考慮して戦うわよ。」

影縫少尉「ディフェンス2了解、それで行きます。」

ホログラムのBETAが押し寄せてくる。
まずはガトリングユニットと突撃砲で迎撃する。
面白い様にBETAを撃破していく。

平家中尉「これはいいわね。あとは弾数に気を付けないと、あっという間に弾がなくなるわ。
ディフェンス2、集団性と効率よく減らしていくわよ。しかし、これは早雲准尉の支援を受けたいわね。
あの子なら適切に脅威がある順番に支援設定してくれそう。」

影縫少尉「これはいいぬい。突撃砲ではさばききれなかった数をさばける。機動性については問題ないぬい。
旋回性は中距離までならだいじょうぶそう。」

平家中尉「それはありがたい、防御力は火力で補って行けそうですね。」

そして、BETAは拠点の近くまで侵攻してきた。
平家中尉「近接戦闘に切り替えるわよ。ディフェンス2、

楯を使いつつここは突破させないつもりで戦いなさい。」
と時子は突撃砲をガンマウント装置に付け替え背中に背負っていた長刀を使いつつガトリングユニットと連携して
近接戦闘を行う。

影縫少尉「ディフェンス2了解、ぬいも短刀と楯を使って突破させない戦闘に切り替える。」

その光景を見る落合は思考する。

落合副長「やっぱり近距離になるとユニットが障害になる...

緊急時にユニット自体をパージするのもしておかないとか。
近接用にガトリング自体を短く切り詰めたり、アーム自体を短くして射程距離を犠牲に

取り回し易くするのもありか...」

時子と広子はお互いに死角をフォローしあいながら敵を拠点内に入れない戦いを行っていく。
時子は長刀で薙ぎ払いながら、さばききれないBETAをガトリングユニットで殲滅し、
広子は短刀でガシガシ傷をつけて動きが鈍った所をガトリングユニットでとどめを刺す。

こうしてかなりの数をさばき、拠点を防衛できた。  

演習場から二人は戻る。
機体から降りて落合副長に話す。

平家中尉「かなりいい出来ですよ。これなら火力で制圧できるので防御力は楯だけで不要ですね。
第五砲撃小隊の榴弾タイプで協力して防衛戦を行えるならなおよしですね。
ただ、2つ言えることは、孤立した状態では旋回性に難がありますね。
今は2人でカバーしながら戦えたので良かったですが1機だと旋回性能の遅さで危機に陥る確率が高いです。
もう1点はあまりにもBETAの数が多い場合の目標選択ですね。これは第五砲撃小隊との連携もそうですが
一番の問題は各機に優先的な割り当て設定を瞬時に行えればかなり時間をかけて防衛ができます。
この辺りは第二中隊所属ですが早雲准尉の支援を受けたいところですね。これは戦隊長に相談しておきます。」    

落合副長「へっ?あっ、すみません!少しユニットについて考え事を...はい、やはり旋回性ですね。
それに関しては、案を思いついたので整備班員で話してみます。
2点目に着いては、確かに私よりも戦隊長に相談して下さい。
ガトリングユニット、衛士からの視点での総評をお願いします。」    

時子が代表して答える。
平家中尉「大丈夫よ、色々考えてくれてありがとう。解ったわ。 そのようにする。 
ガトリングユニット最高よ。これがあればかなりの味方を助けられるわ。
しかも継続して時間をかけて防衛できる。今までは突撃砲では時間稼ぎぐらいにしかならなかった。
これは良いわよ。ただ、弾薬がどれくらいが適量なのか解らないわね。
使いすぎるのもどうかともうので、それはもちろん詰めるだけ積みたいのは確かだけど。」
と思案する。                    

落合は時子の発言を聞き、頷く。
落合副長「なるほど、なるべく多く積載する方向で考えてみますよ。」

平家中尉「はい、よろしくお願いします。搭載量が多いほど時間を稼ぎ味方を護れますので。
可能な限りお願いいたします。」

落合副長「さて、試験項目はこれで全てですね。
お二人とも後はやりたい事はありますか?」

平家中尉「いえ、もう十分です。ここまでやっていただいて感謝しかありません。」
影縫少尉「ぬいもそう思う。ありがと。特にない。」

落合副長「分かりました、後はコチラの仕事ですのでお二人とも戻って下さい。お疲れ様でした。」

平家中尉「有難うございました。引き続きお手数おかけしますがよろしくお願いいたします。」
影縫少尉「お疲れぬい。無理しないでください。」
と敬礼して戦隊長室へ行く。

落合副長「ありがとうございます。」
2人を見送った後、落合は整備兵から報告を受けた。

整備兵B「ユニット自体の負荷が異常に高いですね、一度バラしてから修理するべきかと。
機体の方も、消耗具合を見るためにオーバーホールすべきだと思います。」

落合副長「うーむ、今日中に戦隊の機体整備にも合流するのは無理そうですね...。」

整備兵A「若頭!姉御から、搬入された不知火とそのパーツも移動させたいから

コチラの人員を動員したいそうです!」

落合副長「あれ、今日でしたか...ならば直ぐに其方を優先して...」
それを遮る様に、他の整備兵が駆け寄る。

整備兵C「若頭ぁ!戦隊の機体を一部オーバーホールしたいからこちらを優先してくれとのことです!」

落合副長「あ、あはは...今日も徹夜ですね...皆さん、行きましょう...。」

場所は変わり戦隊長室にて
亜美に報告をする平家中尉。
亜美戦隊長「そうか、それは良かったですね。これで機体と武装についても何とかなった。
あとは大量のBETA相手時の撃破優先割り当ての指示についてだが、
早雲准尉は二個中隊の統制及び各小隊への割り当て支援は可能よ。


ただ、第二中隊が別行動および第六警戒小隊が単独偵察任務に就いている時はその限りではないが。
対応できるわ。」


平家中尉「有難うございます。それであれば連携を密にして効率良く撃破していけますね。
(、、、しかし自機を含めて二個中隊全機とは恐れ入る、以前の所属していたCP将校でもそこまでは
できなかったはずだ。しかも前線でそれをやれるとは。)」
とホッとするとともに感心する。

亜美戦隊長「お疲れさまでした。二人は自室に戻って休憩で良いわよ。」
と二人の退出を見届けた亜美はこれは整備班達は改良機体の試験と通常機体の整備で徹夜だな。
何か差し入れしないと奈美に連絡し二人で整備班の人員のために食堂へ行き炊事班と共に夜食を作る。

そして深夜に姉妹は整備ハンガーへ行く。
亜美戦隊長「整備班の皆さん、徹夜作業申し訳ないです。ささやかですが、私達と炊事班で差し入れを
作ってきました。一息入れてください。栄養ドリンク等もあります。どうぞ食べてください。」
奈美准尉「いつも申し訳ないです。どうぞ食べてください。」
と小分けし、手が汚れないようにラップ等に包んだり片手で食べられるようにそして
バランスの良い夜でも食べても大丈夫な食事を各自に渡していく。



整備兵達はワラワラと群がろうとしたが、以前の真木からの叱責を思い出して並び、

食事を受け取り敬礼して離れる。


真木班長「2人ともいつも悪いね。アタシも頂こうかな。」
真木はやつれた顔で、タバコを吸いながら2人の所に来た。

落合副長「班長、お疲れ様です...流石に堪えますね。どれぐらい徹夜しましたっけ?」
後ろから、落合もやつれた顔でやって来た。

真木班長「落合アンタも休憩に来たか...3日目から数えてないね...仕方ない、
いつ何が起きるか分からないけど、これが終われば満足に休めるさ。
もう一息さね。」

落合副長「だと...、良いですね...。」

亜美戦隊長「どうぞ食べてください。真木さん過労気味です。確かに機体整備は必要ですが
少し休んでください。お願いです。スクランブル用の機体以外はスケジュールを下げていいので。
これでは整備班が倒れてしまいます。」

落合副長「徹夜になったのは、スクランブル機体だけじゃなく全機体のオーバーホールもしてましたからね...

オーバーワークにも程がありますよ班長。」

真木班長「スクランブル機体は勿論だけど、もし他の機体も使う時に使えなかったら衛士達が

困っちまうからな...確かに、度が過ぎた。」

真木のやつれた顔を見た奈美は。
奈美准尉「(、、、あのお茶はもう作れない。こんなにも頑張ってくれている真木さん率いる

整備兵さんたちに何かできないでしょうか)」


何かを思い出したのか、自室に急いで戻りヒーリング効果があるラベンダーの香りのボトルを持ってくる。
奈美准尉「あの、これ。機体に直接かけなければ問題は無いと思うので皆さんが

集まりやすい所に置いてみてください。
少しは疲労が取れると思います。」
と真木に渡す。

亜美戦隊長「必要があれば衛士からも支援を出します。大したことはできないかもしれませんが。」
と恐縮して言う。

真木班長「ラベンダーか、ありがとう。再開時に置いてみる。」
真木は受け取った。

心配して真木を抱きしめる奈美。そしてこっそり耳打ちする。
奈美准尉「お願いです。無理しないでください。今は夢見も嫌な予感もしません。

ですから私が言ってはいけないのかもしれませんが
せめて三班に分けて少しずつ整備してください。ですよね。」
と真木と亜美に言う。

亜美戦隊長「、、、そうね。奈美の言う通りよ。戦隊長として命令します。

整備班は3交代で対応してください。
遅れても問題ありません、予備機もありますし。不知火が使えなくても問題ありません。

そこは私達を信頼してください。」
と言う。

真木班長「了解だ、戦隊長。だが今日まではこのままやらせてくれ、アイツらもやる気はあるからよ。」

落合はそれを聞いて続ける。
落合副長「確かに、開発などに割けるだけではなく班員を分けてローテーション出来るようにしないとですね。」

亜美戦隊長「、、、解りました。でも倒れるまではだめですよ。
そこは配慮して対応してください。最悪明日は最低限の人数で構いません、補佐できるのであれば
衛士からも出しますから。」
と伝える。

真木班長「あぁ、分かったよ。よし、野郎ども!休憩は終わりだ!きっちり仕上げるよ!」

そう号令し、班員達は押忍!と返事をして持ち場に戻った。

こうして大忙しの整備班であったが第三防衛小隊の機体、陣風と拠点等防衛戦時用の

ガトリングユニットと改良型の盾が完成した。
これによって戦隊の戦術機部隊は機体、武装、衛士が全員揃い戦隊として

機能することができるようになった。
END

そして後日、戦隊の戦術機部隊がそろったので戦隊総出で演習を行う。

(相変わらず亜美と紫音は書類仕事に追われていて今回は不参加であった)
かなりの苛烈を極め、演習が終わり整備ハンガーに機体を戻して衛士が各自の小隊付き整備兵と話している。
皆疲れ切って、元気がない。


それを見た西大尉うーんと考えてにやりとして皆を元気づけようとゴーストと奈美を餌にしようと茶化す。
西大尉「おーい、ゴースト。ちゃんとあの一件以降奈美ちゃんと進んでるの?ちゃんと

キス以上の事してあげてるんだよね。」
とゴーストの肩に手を回して大きな声でみんなに聞こえるように言う。



ゲロマズドリンクを飲みながら整備兵と話していたゴーストは吹き出す。
ゴースト准尉「ゲフ、グハ(汗)、いきなりな、な、何言ってるんですか、西大尉殿。」


隣で恥ずかしそうにアワアワしている奈美。
西大尉「だって気になるじゃんw。」


と周りの衛士も整備兵も興味津々にこっちに視線を向けているw
 
そんな事を聞きつけ、何故か砂原が飛んできた。
砂原整備兵「おうおう!本当最近は2人はどうなってんのさ!俺も気になるっすよ!」

西大尉「砂原殿、やっぱそう思うよね。

うん、うん。周りとしては気になるよそりゃ。

だから白状しなさいゴースト。」  

ゴースト准尉「いや、あのなんでだからそうなるんですか。黙秘します。(真っ赤)」


奈美もどうすべきかアワアワして奈月に助けを求める。 

奈月少尉「まぁまぁ、そこら辺はあまり踏み込むのは辞めて下さいよ。」



砂原整備兵「んな事言って、弥栄少尉も気になるんっすよね!」

奈月少尉「いやその...アハハ...。」

奈月が止めに入るも、砂原に丸め込まれた。 

西大尉「ほらー、奈月ちゃんも興味あるじゃんw」

逃げ場を失ったゴーストと奈美。
どうしようかと考えたゴーストは、、、3人の隙をついて
奈美の手を取り逃げ出すw 

追いかけようとする2人を奈月は、止めに入る。

奈月少尉「2人は逃げて!私は良いから!」

他の整備兵達は仕事に戻ろうとした。

ゴーストと奈美は奈月にごめんありがとうと言いつつ整備ハンガーから逃走する。

西大尉「あー、奈月ちゃん興味あるのにもう。いけずなんだから。ま、皆興味深々だったし、
元気出たようだからこれで終わりで良いかな。」
と手をひらひらして去っていく。

途中、東野中尉がおでこに怒りマークがついていて西大尉にチョップして
お説教しながら二人で更衣室へ向かう。
東野中尉が馬に蹴られて〇〇でしまえとか何とかさけんでいたとかなんとか。


今度こそEND