奈月少尉仲間との戦いとは編後編
奈月少尉皆と共に編中編の最後、第六警戒小隊のゴースト、奈美の2名准尉の謹慎明けより話が始まる。
(結局二人は何もしなかったとか、手をつないだだけとかな落ちだったとかw)
亜美戦隊長「では、奈月少尉を護衛としα地点名古屋方面への偵察を頼む。戦闘は可能な限り避けて、
偵察を主とし、BETAに発見された場合は撤退すること。情報を持ち帰ることを最優先とする。
第二小隊の奈月少尉と第六警小隊は偵察任務に従事せよ以上だ。」

と亜美戦隊長より命令が下る。
出撃前の最終確認を3名で行う。
ゴースト准尉「奈月少尉、我々の任務は偵察を主とします。そこれこそ3日程度単独で潜んで偵察を行ったり、
狙撃を行うこともあるかもしれませんが、基本的に発見されたらそこで即時撤退です。
撤退しながらの戦闘は基本可としますが、無茶はしないようにお願いしますね。」

奈美准尉「何か有れば、支援要請は行いますので、単独行動は慎んでください。
3人でちゃんと戻って来ましょう」
と話す。
奈月は二人の発言に頷き
奈月少尉「了解したわ。無茶はしないように努力する。」

α地点の森林に潜み平地方面のBETAを偵察し情報収集に当たる、奈美准尉。
目を閉じて暇そうに見えるゴースト准尉だが、寝れるときに寝るようにし、いざとなったら動ける体制は取っている
(現場での元下士官の要領の良さを見せて)、しばらくして起きて
ゴースト准尉「交代します。奈月少尉もしばらく休憩してください。と言っても何もできるわけではありませんが。しばらくの警戒は
こちらでやりますので。」
と声をかける。
奈月はゴーストの言葉を聞き
奈月少尉「あぁ...そんな時間なんだね。分かった、こちらが休憩に入る。勿論だけど、何かあったら起こしてね?」

それに対して
ゴースト准尉「もちろんでありますよ。すぐにその時は起こしますので。」
とそれからしばらく何もなく、夜中になる。
BETAに動きもなく奈美准尉も仮眠させて、ゴースト一人で回りを警戒してる。
??なんだ、BETAに動きが、一斉に同じ方角に向かっている。
ゴースト准尉「奈月少尉、奈美さん起きて、何かBETAが移動してる。その先にあるのはなんだ?」
その言葉に反応する、奈美准尉
奈美准尉「確認しました。先ほど定時連絡でBETAの規模の報告通信を行ったところ、友軍が攻撃を仕掛けたようですか、、、
苦戦してます。要塞級も撃破できていません。」
ゴースト准尉「これは、我々だけでは無理だな。夜陰に紛れて後方に撤退してβ地点にて補給と支援要請を行うべきかと、
奈月少尉、撤退しますよ。」
と声をかける。
それを聞いた奈月も撤退する準備をする中で、BEATの進んだ先の部隊からであろうか、通信が入る
友軍部隊A衛士「だ、誰かっ!隊長や仲間がBEATに!助けて...!」
それを聞いた、聞いてしまった奈月は過去の助けられずに失った仲間達を思い出して、居てもたってもいられなくなってしまった。
奈月少尉「...ごめん、ゴーストさん、奈美さん先に撤退して。私は友軍の救出に行くから。」
その思い出す記憶の中で最たるのは、柿崎隊長、須藤少尉、そして...目の前で食われた両親だった。
ゴースト准尉「待ってください。奈月少尉、だめです。戦隊長からの命令はこの場合撤退です。
我々の戦力だけでは。」
奈美准尉「奈月少尉さんダメです。気持ちはわかります。でも奈月少尉さんが危険に、ここは我慢してください。
なるべく早くβ地点に移動し、支援要請を行いますので。」
と二人は止める。
だが2人の言葉に奈月は
奈月少尉「分かってる...危険な事は分かってる!
でも、それじゃあ遅い...その間に全滅してるかも知れない...私が急行して時間を稼ぐから!
その間に増援か支援要請を...ごめん!」

理解をしても自身の思いが、救えなかった過去がそれを許さなかった。奈月は二人の静止を無視して、高速で救援要請した所に向かう。
奈月「もう、失いたくないんだ...例え私が死んでも...いや死んでも良い。それで救えるなら...!」
ゴースト准尉「ああ、もう、、何のために早雲戦隊長が我々の護衛任務に奈月少尉を付けたのかこれでは、、。俺だって助けたい。だがそれを将校がやってしまったらダメなんだよ。」
奈美准尉「、、、奈月少尉さんを援護しましょう。奈月少尉さんまだ心で悔やんでます。今は同じチームです。私たちだけ撤退できないです。」
と泣きそうになりながらゴーストに伝える。

ゴースト准尉「そうなりますよね、死なせてたまるか。」
と単発モードでアサルトライフルを構えて狙撃をしながら奈月少尉の後を追う二人。
奈月が乗る陽炎は孤立していた撃震を救助出来たが、代わりに奈月が孤立する事になった。
今は要撃級を撃破しながらも、戦車級の群れを対応していた。
奈月少尉「負けるかぁ!私は死にに来たんじゃない!(私はやっと、居場所を見つけられたんだ。それに少ないながらも味方を救えた。後は、後は生き残るだけ)」
だが戦車級の猛攻に気を取られ、背後の要撃級の一撃を喰らい左腕が根元まで破損し、背中のウェポンラック・右手も破損、武器も持てず仕舞いだった。
奈月少尉「命令違反して来た結果がこれ...ごめんなさい、ゴーストさん、奈美さん。私...」
アサルトライフルをフルオートに切り替え、奈月少尉の背後に付き守るゴースト達。
ゴースト准尉「奈月少尉、一人では逝かせませんよ。これは帰ったら説教です。だから生きて帰りますよ。」
奈美准尉「奈月少尉さん。私たちはチームなのですよ。せめて動くなら3人でですよ。」
と予備の突撃砲を火器管制システムで奈月少尉側のBETAを撃ち近寄らせないようにする。

それに気がついた奈月は、涙を流していた。
奈月少尉「2人とも...ごめんなさい。私また...うん、説教受けるよ。3人で動かなきゃね。」
それを聞いたゴーストは
ゴースト准尉「私だって思いは一緒です、だから撤退しますよ。一緒に怒られましょう。」
奈美准尉「そうですよ。だから動けるなら先に行ってください。撤退の援護を、あ。」
とその時であった、フルオートで打ち尽くした弾倉を取り換えている最中に、ゴーストと奈美の機体に突撃級が1体突っ込んでくる。」
ゴースト准尉「だめだリロード中、予備の突撃砲の120㎜は?」
奈美准尉「こちらも120㎜は残弾ゼロです。」
一瞬考えるゴースト。
ゴースト准尉「(だめだこの位置は避けると奈月少尉に当たる、よけなければこの突進方向と高さは、奈美さんが側にダメージが、行く。
それだけは、それだけはだめだ)」
とし姿勢制御を行い自分の位置に当たるように防御しながらアサルトライフルの装填を急ぐ。
奈美准尉「ゴーストさん、何を、その位置は、」
はっと、と気づく奈美、これは被弾する位置を変えてるとと思いそれは下の前席あたりとわかる。
直前まで迫ったところで弾倉の装填を完了し、射撃するが前面の固い甲羅が飛び散り、鋭利なつららのような形をした突起物が管制ユニットの左わきに突き刺さる。
それは内部に貫いてゴーストの左わきに少し刺さってしまう。
ゴースト准尉「ぐはあ、何とか零距離で撃破できたが、、、と意識を失いかける。」
奈美准尉「ああ、早く撤退しないと、今は動かせない。奈月少尉さん手を貸してください。撤退します。」
と真っ青な顔になり、泣きそうになりながら、奈月少尉に移動の補佐を求める。
奈月はそれを聞き、目を見開く。
奈月少尉「そんな...ゴーストさんが...とにかく、私がそっちに行くから!」
奈月の陽炎は不知火に近寄り、陽炎から降りて不知火の管制ユニットを開ける。
その状態をみて、奈月は取り乱しそうになるが
奈月少尉「今はとりあえず、ゴーストさんごめんなさい。」
ゴーストを補助席に無理やり座らせ、自信がゴーストが座っていた操縦席に座り
奈月少尉「奈美さん!緊急離脱します!しっかり掴まって!」
と高速機動を行う奈月少尉。だがそれはさらに2人を苦しめることになる。
奈美准尉「あ、奈月さんダメ、その加速ではゴーストさんの体に負荷が、かかって、それに私も、あ」
っと意識を失う。
そしてゴーストの左わきからも出血の量が増える。
取り乱して無い様で取り乱している奈月。
奈美は衛士ではないのを失念していた。その高速機動に耐える体力は無い。
奈月はそれに気づき減速するが時すでに遅かった。
奈月少尉「しまった...とにかく基地に連絡と、ゴーストさんの処置を!」
奈月は慎重に撤退してβ地点にて支援要請を戦隊に送り、戦隊基地に戻る。
早雲戦隊長と真木整備班長と整備班のメンバー、司軍医長とが待機していて機体の前に来る。
奈月は沈んだ顔で機体の前に現れ、報告する
奈月少尉「申し訳ありません。私が命令違反をし友軍救助を行った結果、
ゴースト准尉に怪我をさせ、陽炎を損失、不知火を損傷する事になりました...」
奈月少尉「どの様な処分を受けても、文句は言えません...申し訳ありませんでした。」
深々と頭を下げる事しか出来なかった

それに対して亜美戦隊長は険しい顔をして
亜美戦隊長「報告は解った。まずはゴースト准尉と奈美准尉を医務室に連れて行くのが最優先だ。
真木班長機体を頼む、それに司軍医長はゴーストと奈美を頼む。とりあえず奈月少尉は自室で謹慎処分をいいわたす。
出頭命令を後で出すので戦隊長室へ来ること。」

ストレッチャーに乗せられたゴーストと奈美
ゴーストはかろうじて意識はあって、奈月に声をかける。
ゴースト准尉「、、、奈美さんは無事ですか。」
奈月はゴーストを見て
奈月少尉「緊急離脱で気を失ってしまったけど、怪我はしてない、筈...ごめんなさい...」
逃げ去りそうになる奈月の腕をつかんで言う。
ゴースト准尉「それなら、よかった。私の事は気にしなくていいです。でも今回将校としては奈月さんは失格です。あなたが階級が上で隊長格です。
本来指示を出し、部下を守らなくてはいけません。それでは兵達が付いてこなくなる、せめて部下の事を考えて、今回の場合意見を聞いて
動いて欲しいです。しばらく私は無理です。奈美さんを護ってください。これはお願いです。ゲホ、ゲホ。」
と吐血し、奈月の腕を離す。
その言葉に、自身の不甲斐なさを感じ、言い終えた直後に自室へと逃げる様に走り去った。
それを見ていた真木はつぶやく

真木班長「将校だなんだと言っても、まだ指揮官としては早熟過ぎたかね...
戦隊長、警戒型不知火なんだけど。」
亜美に機体の報告をし始めた。
真木班長「両手・両脚は稼働による擦り減り以外は問題なし。1番損傷した胸部装甲は張り替えればそんなに時間は掛からないね。
管制ユニットも総点検は必要だけど現在の所目立った損傷は無し、明日には出撃可能だね。」
そして司は
司軍医長「じゃあ、ゴースト准尉は緊急オペ、奈美准尉は気絶で済んでるから医務室のベットに寝かせるわ。」」
早雲戦隊長「そうですね。まだいきなり指揮官の心得も、やり方も教えてない。だから元下士官のゴーストに補佐をさせたが、それでもまだ早すぎたか。。
まずは処分とチームで動くことを考えて、奈美と組ませて二人だけで行動させてみるか。二人ともその対応でお願いします。」
と真木と司にお願いする亜美戦隊長。
真木と司はそれぞれ対応を開始する。
そして自室の奈月少尉。
奈月少尉「私は、ゴーストさんを怪我させてしまった。結局過去から逃げられないのかな...私で奈美さんを守れるのか、
ゴーストさんの代わりになれるのかな?」
過去を振り払えず、ゴーストから奈美を託され、後悔と不安が入り混じっていた。
二人を守れず、後悔している奈月、朝まで寝れず、また嘔吐を繰り返していた。

緊急オペが終わり、医務室で介抱されているゴーストと気絶している奈美
二人の様子を見に来た亜美戦隊長。後悔していた。
ぐっと、軍刀を握りしめ片手は手のひらに食い込むほど爪が入り、血が垂れている。
亜美戦隊長「(私の命令が、いけなかったんだ。奈月少尉はまだ過去を振り切れていない。それをゴースト准尉に押し付けてしまった。
だからこうなったんだ。)」
医務室のドアが開き、真木班長が入って来た。
真木班長「2人とも無事で良かったじゃないか。
どうした...亜美、血が出てるじゃないか!直ぐに手当をしよう、手を貸しな。」
亜美の様子に驚きこそしたが、慣れた手つきで救急箱を取り出して患部を見せるように言う。
真木班長「大方、また私のせいでと思ってるんだろ?やっちまった後に後悔しても、変わらないさね。」
真木班長「反省は良いさ、次に繋げればよ。でも後悔ばかりじゃ何も変わらないよ?」

真木の手当てと言葉に対して
亜美戦隊長「有難うございます。私は、部隊長失格です。誰も護ってやれない。
奈月少尉をどうしてあげれば良かったのか。凜大尉に任せておけば良かったのか。。。
この後は、どうすべきかと考えがまとまりません。」
と珍しく弱気になっている。
真木班長は黙って聞いた後、口を開いた
真木班長「そうだね...確かに奈月は未だに過去を振り払えてない。でもいつかは起きる事だったとアタシは思うよ。甲本に頼んでも、結果は大して変わらなかった筈だ。
ゴーストが傷付けば良いって訳じゃないが、もしかしたら甲本が傷ついたかも知れない、結果論だけどね。
それにアンタは部隊長失格じゃない、ちゃんと部隊運用しているんだから大丈夫さ。っと出来たよ。」
怪我の手当を終え、亜美を抱きしめた。
真木班長「失敗は誰にでもある。確かに、ゴーストは危なかったけど死ななかった。前向きに考えようじゃないか?
怪我を負う覚悟でやらざる終えなかったさ、もしくは催眠療法を使うか。」
抱き締められた亜美、涙をこぼしつつ。
亜美戦隊長「真木さん、ありがとうございます。やはり私たち姉妹は真木さんに助けられて前に進める。
有難うございます。だが、負傷させる覚悟を押し付けるのは、それは私達命令を下す側でなければならないと
私は思います。」
と話す。
真木班長「そうだね...それが隊長の責任って奴だ。ところで、奈月はどうするんだ?
奈美との偵察任務をやらせるのかい?」
真木のおかげで本来の自分を取り戻せたようで、考えをめぐらせ答える。
亜美戦隊長「、、、そうですね、、もう一度やらせます。ただし、今回は護衛はつけない。
いつもゴースト准尉は今までと違い死に急ぐ真似は今はしていない。
偵察任務のためにすべきことを我慢強くやり、奈美を気遣いながら機体を考えながら動かしている。
仲間と共に。それを奈月少尉にもそれをやれるようにして皆と共に戦って、指揮できる将校になってほしい。」
真木班長「確かに、もう一度やらせるのはありだね。すまないが少し時間をくれ、
アタシなりに奈月を励ましてくる。アタシが言うのもなんだけど、奈美は任せたよ。」
そう言って真木班長は、奈月の自室へ向かった。
亜美戦隊長「有難うございます。真木さん、奈月少尉をお願いします。」
と一声かける。そして二人を再度見て補助いすを出し執務をしながら二人を見守る。
真木班長は奈月の自室に入った。
奈月少尉「な、なんですか?ノックも無しに」
真木班長「奈月、アンタなんで命令違反を犯したんだい?」
奈月の言葉を無視し話を始めた。
奈月少尉「それは、そうしなければまた救えないと思ったから...」
奈月の言葉に真木班長はキレた
真木班長「歯を食いしばれ!」
奈月少尉「え?アダッ!」
真木班長は奈月を殴った。
真木班長「ふざけてるのか!アンタは部隊の仲間の意見を聞かず、部隊の仲間の命よりも大事なのか!」
奈月少尉「なら...ならどうすれば良かったんですか!みすみす助けられる命を無視しろと?」
真木班長は奈月の胸ぐらを掴んで引き寄せた。
真木班長「2人がそんな事を言ったのかい?先ずは連絡して援護を待つって言ったんじゃないのか?
仲間を助けたい気持ちがあるのは良いさ!だが、冷静な判断をしなければ部隊の仲間を危険に晒すだけじゃなく、
死ぬ事になるんだ!奈月、アンタはまだ死にたいのか?仲間を信用出来ないのかい?」
奈月は、その言葉に俯いた
奈月少尉「違います!死にたくも、信用してない訳じゃないです。間に合わないと、自己判断したんです。」
真木班長「じゃあ2人の言う事を聞いたら、本当に間に合わないと思ったと?」
真木班長の言葉に
奈月少尉「あの時はそう判断しました...だけどちゃんと応援を呼んでも間に合ったかも...知れないです。」
真木班長「奈月、誰だって自己判断して行動するのは時と場合によるんだ。
悪いとは言わないけど今回のそれは、まだ2人を完全に信用出来てないのと同じだよ。もっと、2人を信用してくれ。守りたいんだろう?」
奈月は改めて、自身の過ちを知り涙を流した。
奈月少尉「私、私は...信用したいなんて言ったのに2人を信用出来なかった...過去を振り払えてないばかりに...」

真木班長はそれを見て、左脚のズボンをたくし上げた。
真木班長「奈月、アタシの左脚を見な。聞いてると思うけど、アタシは九州でBEATに左脚を食われて...衛士を辞めざる終えなかった。」
奈月少尉「ゴーストさんから聞きました。良く無事でしたね。」
真木班長「アタシはね、左脚を失っても衛士として復帰しようと頑張ったけど、その間に仲間達と喧嘩別れして、
その仲間達は京都で...アタシを置いて先に逝っちまった...アタシは戦えず守ることさえ...出来なかった...」
真木班長は、ポロポロと涙を流しながら話した。
奈月少尉「そんな事が...」
真木班長「アタシはその過去を今でも振り払えてなくて、今でも後悔してる。
奈月、アンタにはそうなって欲しくない。ちゃんと仲間と話して、仲間を信用して共に歩いて欲しいんだよ。失敗しても良いさ、過去を振り払えてなくとも良いから頼む。2人を信用してくれ!」
真木班長の思いに奈月は奮い立ち、瞳の色は明るさを取り戻していた。
奈月少尉「私は愚か者です。でも...変わりたい。こんな私でも変わりたいです!もう一度、2人の護衛をやらせて下さい!
今度は勝手な事はしません、もう仲間を失いたくないです!」
真木班長「その言葉に偽りはないね?」
奈月少尉「ありません!」
真木班長「良く言った!今から亜美戦隊長の元に行くよ、ついて来な!」
真木班長と奈月は医務室に入った。
真木班長「亜美、待たせたね。奈月はもう大丈夫だ。アタシが保証するよ。」
奈月は明らかに表情が変わり、亜美を見つめる。
奈月少尉「亜美戦隊長。ゴースト准尉と奈美准尉に怪我を負わせた責任は勿論、私にあります。
ですがもう一度、護衛任務をやらせて下さい!
私を許せないと思います、2人を信用出来なかった自身が悪いです。それでも、今度こそ2人を守らせて下さい!お願いします!」
その表情を見た亜美は立ち上がり、奈月少尉に話す。
亜美戦隊長「命令を伝える。奈月少尉は第六警戒小隊の衛士をゴースト准尉が復帰するまでの間、メインパイロットを命じる。
、、、奈美をあまり泣かせるなよ。長女として次女の妹を殴りたくないからな。」
と言って頭をよしよしとなでる。
奈月は頭を撫でられて顔が赤くなるも、敬礼し

奈月少尉「了解しました!警戒型不知火のメインパイロットの任を拝領します!ど、努力します!
失礼しました!」
と言って、医務室から出て行った。
そして、真木には
早雲戦隊長「真木さん有難うございます。聞こえてましたよ。私がやらなければならないことを申し訳ないです。」
と言う。
真木班長「別に良いさ、アタシも部隊率いていたしね...すまん亜美、ついでに胸を貸してくれ...頼む。」
亜美は先ほど聞こえた昔の戦友の事かと思い。
亜美戦隊長「もちろんですよ。真木さんはしょい込みすぎです。私たちの分まで、ありがたいですが。
だからいいんですよ。私の胸でしたらいつでも。」
と話す。
真木班長は、その言葉を聞いて亜美を抱きしめ涙を流した。
真木班長「アタシは...アタシは!仲間を...戦友が散って行くのを、見てるしか...なんで、なんでアタシだけ置いて行ったんだよ...
助けるところが、共に戦うことさえ出来なかった...あぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」
その言葉を聞いて、亜美は愕然とした。それでも
亜美戦隊長「戦っていますよ。一緒に。今も戦友たちはあなたのそばで見守っています。
だから泣かないでほしいです。それに、それをさせてしまったのは私達姉妹の責任です。
だから、だから。責めるなら私をせめてください。真木さんのせいではないのです。」
亜美も一緒に泣いた。
真木班長は涙を流し終え。
真木班長「大丈夫、亜美を責めることはしないよ。ありがとう...」
亜美戦隊長「いえ、いいのです。もう真木さんを悲しませたくないので。」
そして再度抱き締める。
翌日、奈美は目覚めて。
正式通達として凜大尉と奈月少尉と奈美准尉が戦隊長室に召集された。
戦隊長室のドアが開き、奈月が入って来た。
奈月少尉「弥栄奈月少尉、参上致しました!戦隊長、何か御用でありますか?」
そこにはすでに凜大尉と復活した奈美准尉がいる。
それに答える亜美
亜美戦隊長「うん、すまないな、呼び出して。昨日の件だが正式に伝えるのと、打ち合わせで3名に来てもらった。
まずは、命令。奈月少尉はゴースト准尉の代わりに復帰するまで第六警戒小隊のメインパイロット(フォワードの衛士)を命じる。
今回護衛は無い、奈美准尉とよく相談して偵察行動を行うこと。以上だ。
あとはその間、この前上層部からの人員補充で来た菅嘉代子(すが かよこ)中尉をその間、凜大尉と組ませる。
ここだけの話だが、彼女はどうもこの戦隊を調べに来ている気がする。心が読めないので何とも言えないが、光に目が弱くゴーグルを常につけているが、、
それも怪しい。ただ私の見立て、彼女は優しそうな方ではないかと推測する、だがそれと彼女が別の任務を帯びているなら、、、気を付けること。
奈月少尉、末っ子の妹の奈美の事を頼むぞ、一応見張りは凜大尉に任せてはいるが、いざというときは奈月少尉しか今はいないのだから。
でも奈月少尉も気を付けてね。負傷などさせたくないのだから。」
と、また次女と思っている奈月の頭をよしよしする。
奈月は頭を撫でられて、赤面するが直ぐに姿勢を直して 奈月少尉「了解しました!今度こそ、任務を遂行します!奈美准尉の件も分かりました、任せて下さい。」

それを聞いた亜美はにっこりし。
早雲戦隊長「気負いすぎないで、ちゃんと2人で生きて帰ってくるのよ。ゴースト准尉はそこを考えて偵察対応をしている。
どのように動いて、偵察して、戦闘すべき時はどのような事をすべきなのか奈美とよく考えて行動してほしい。頼むわよ。私からは以上です。
あとは凜大尉からよ。」
そして凜大尉が話す。
甲本大尉「真木整備班長や、亜美戦隊長とゴースト准尉から色々言われたと思うから、私からは1つだけよ。
前に話した事、覚えてる?あれを実践できれば大丈夫よ。私のもとに戻ってくることを楽しみに待ってるわ。
それだけよ、言いたいことは。」

奈月は、凛大尉の言葉を思い出す。
奈月少尉「自分にしか、出来ない事...分かりました。奈美准尉とよく話して、自分ができる事をやり遂げて見せます!」
奈月の表情は以前の絶望した表情は無く、前に進もうと言う覚悟が伝わったくるかのようだ。
それを聞いた凜大尉は満足そうにうなずき、亜美と同じように奈月少尉の頭をよしよしして戦隊長室を出ていく。
亜美戦隊長「よし、それではさっそく何度か偵察任務を第六警戒小隊にやってもらう。まずはデルタ地点の偵察を頼む。」
亜美戦隊長の指示を聞き、奈月は敬礼する。
奈月少尉「了解しました!これより弥栄奈月少尉・早雲奈美准尉両名は、デルタ地点偵察の為出撃します!
奈美准尉、行こう。」
その言葉ににっこりしながら答える。
奈美准尉「はい、奈月少尉さん宜しくお願い致します。」

早速衛士強化服に着替えて奈美と一緒に整備ハンガーに行く。
出て行った二人を心の中ではハラハラしながら妹たちを亜美は思った。。
亜美戦隊長「(妹二人だけにさせてしまって、大丈夫かな。。護衛をつけるべきだったか、いや
奈月少尉なら今度はしっかり任務を全うさせるはずだ。任せたのだ。部下を信用しなければな。」
ハラハラして後ろ手が震えれる、それを見た橘副官が隣に来てみんなに見えないように片手を
亜美に合わせ恋人つなぎをする。

亜美ははっとして、落ち着き橘副官ににっこりして有難うと心の中で伝える。
と、そこに橘副官が
橘中尉「大丈夫ですよ、あの姉妹なら。奈月少尉はもうわかってます。あとは仲間との連携の経験ですよ。」
と安心させるように言う。
真木班長「...どうやら、今は言葉をかける必要は無さそうだね。」

上月副官「はい、それにしてもあの2人は大丈夫でしょうか?特に弥栄少尉は...」

真木班長「心配いらねぇさ。逆に心配掛けすぎたら成長するもんもしねぇよ。
アタシらは、機体をどんな損傷でも直せるように準備しないとね!上月も整備班の連中に準備の声を掛けてくれ。」
上月副官「了解しました!」
飛び立つ警戒型不知火を見つめる真木班長
真木班長「奈月、今のアンタなら出来るはずだ。ちゃんと仲間を、奈美を頼るんだよ...」
そして二人はデルタ地点に到着し、岩陰に隠れ、索敵と偵察任務を行う。
奈美准尉「奈月おね、、、すみません、奈月さん(二人っきりなので階級はあえてつけていない、お姉ちゃんと言いかけてさすがにそこは止める)、
今から索敵と偵察情報を集めます。
もしBETAに見つかったら、くだんの通り撤退しますね。後退中の戦闘は可能ですので、宜しくお願い致します。」
と伝える。
奈月は奈美が何か言いかけたのが気になった。
奈月少尉「うん?何か言ったの?
まぁいいか、分かったわ。絶対無理はしないから。」
だが任務中なので気にせず集中することに。
奈美准尉「申し訳ありません、さすがに任務中にそこまでは。また休暇の時にでも呼ばせてください。」
と真っ赤になりながら答える。
奈月は、いつも以上に神経を使っている中でこう思っていた。
奈月少尉(ゴーストさんは、奈美さんを気遣いながらもこんな操作で対応できるんだよね...高機動も使わず、
ちゃんと2人で撤退して正確な情報を護衛無しでも持ち帰っている。)
そう考えていると、一抹の不安を感じた。
奈月少尉(私で、本当に大丈夫なのかな...何を言ってるの私!
私がゴーストさんの代わりを務めるのが、今の私にしか出来ない事なんだ、しっかりしないと!)
そうしていると、警戒音が突如鳴り、BETAの集団が現れた。
そこにはまた味方部隊が応戦しているが、今回もあまりよい状況ではないようだ。
奈美准尉「BETAの大隊規模戦力を確認、防衛している部隊ではこれはきついですね。
いったん後退して中継地点で支援要請を行います。奈月さん、後退してください。
その後支援部隊の要請後、我々は支援に戻ります。ただし、支援狙撃のみです。
味方は助けたいですが、戦隊からの支援が来てからです。これでお願いできますか。」
と奈月少尉に伝える。
奈月はまた過去の事をフラッシュバックしながらも、奈美の言葉を聞いて答える。
奈月少尉「ええ...分かった。すぐに中継地点まで後退して、支援要請を出しましょう。」
奈月は頭を振りながら、奈美を気遣い警戒型不知火を動かして、中継地点まで移動する。
奈月少尉「大丈夫...私は信じるって決めたんだ。奈美さんを、私は信じるんだ。」
奈月はそう言い聞かせる。
顔色はフラッシュバックのせいで良く無いが、吐くことはせず何とか押し留めていた。

その思いを聞き奈美は答える。
奈美准尉「大丈夫です、奈月さん。支援は間に合います。今、戦隊本部とHQに連絡が取れ、
HQからも支援部隊と我が戦隊はスクランブル待機中の第二小隊と第三小隊が空挺輸送で出撃したそうです。
輸送隊は葉吹大尉と副官の方も出てくれるそうです。これは迅速に対応してくれてます。大丈夫ですよ。
では我々は戻って狙撃支援です。お願いします。」

それを聞いた奈月は、吐きそうな顔をしながらも無理やり笑顔を作り。
奈月少尉「良かった...こうしちゃいられないね。早く支援に行こう...」
デルタ地点に戻った二人は支援狙撃を展開する。
奈美准尉「風速計算、移動速度を計算完了、奈月さん次は2度下げて目標Aを狙撃してください。あのBETAが味方の死角になっています。」
奈月はその指示を受け
奈月少尉「了解。そこね!」
指示した目標のBEATを狙撃する。
奈月少尉「奈美さん、次は!」
その言葉に奈美は
移動します。こちらをさぐっているので狙撃ポイントをあの岩の隠れるところに移動してください。
すぐに弾道計算に入りますので。
あと10分持たせてください。支援部隊は必ず来ます。
その後も、奈美の指示でいつも以上にBEATの急所を正確に撃ち抜いて行く様を見て
奈月少尉(凄い。私1人じゃ此処まで精密な狙撃なんて出来ない...奈美さんと組むと、
高機動戦闘をしなくても此処までできるなんて...ゴーストさんが演習の時に言った言葉は本当なんだね。)
そうこうしていると戦隊の支援部隊が近づいてくる音がする。
所が、、
奈美准尉「え、なぜそこに。。光線級が1体隠れていたようで残ってます。ここからでは死角です。あれは輸送隊が危険です。
どうすれば、、、仕方がありません、奈月さん、私の事はかまいません。突っ込んでください。あれは絶対に落とさなければいけません。」
と話す奈美。果たして奈月はどうするのか。
奈月はそれを聞いて、
奈月少尉「奈美さん、でも...今私が高機動をしたら...」
確かに手はそれしか無いのは分かったが、以前犯した事で躊躇していた。
奈美准尉「はい、痛いし、きついです。でも今回は状況が違います。私の事は気にしないでください。
お願いです。奈月さんの言う通り仲間を助けましょう。」
と言う奈美。
奈月少尉「分かった...奈美さん、しっかり捕まって!」
警戒型不知火は高機動を開始し、変態機動にて光線級に瞬く間に接近。
警戒型不知火に搭載された、長刀の半分くらいの長さの中刀を展開する。
奈月少尉「私は救うんだ。今度こそ、仲間を、守るんだあぁぁぁぁぁ!」
光線級はこちらに気づきレーザーを照射する前に、中刀で両断した。
その言葉を聞きこれで良かったとにっこり笑い奈美はそこで記憶がすっと飛び気絶する。
奈月少尉「あぁ!奈美さん!やっぱり無理させちゃた!と、取り敢えず下がろう!」
しかしそのおかげで輸送機隊は被害もなく戦闘エリアに到達し、
葉吹大尉「これより、戦術機を投下する、藤田中尉、甲本大尉いいわね、降下開始。」
藤田中尉「おう!第3小隊の野郎ども!気ぃしまれ!鳥になって来やがれよ!降下開始!」
こうして戦隊の支援部隊が間に合い、戦闘は勝利した。そして後始末は凜大尉達に任せて奈月達は先に基地へ戻る。
出迎える、亜美戦隊長と、真木整備班長達と司軍医長
奈月は管制ユニットから奈美をおんぶして出てきた。
奈月少尉「急患です!奈美さんが気絶しましたぁ!」
奈月自身も報告どころではなく、おんぶしたまま慌てた様子で皆の前に駆け付けた。
それを見たみんなは大爆笑したw
苦笑しながら(吹き出しそうになる亜美さん)
亜美戦隊長「ぷ、くくっ。(キリッとして)任務ご苦労、とりあえず報告は後でいいから。末っ子の奈美を頼むわよ。」
真木整備班長「ハハハ!奈美が気絶したのは仕方ないさ!良く頑張ったね!」
司軍医長「ぷ、わはははは。じゃあ、ストレッチャーいらないね。それで医務室にこうね。とりあえずはいチーズw」
ニヤニヤしながらその姿を写真に収め奈月少尉に同行する司。

みんなに冷やかされて連れていかれる奈月。途中通りかかった戦隊の隊員に冷やかされる。
奈月少尉(ハハハ...恥ずかしい...)
そしてゴーストと同じ部屋に寝かせる。
一瞬目を覚ました奈美。
奈美准尉「あ、ここは。戦闘は勝ったのですね、よかった。奈月おねえちゃんにケガがなくて。。。」
と、そのまま意識を失い、寝落ちする。」
(衛士ではないので生来からの体力もないので、疲れて寝落ちしました。)
奈月少尉「おねえちゃん...?私は妹を持てるほど立派な人じゃないよ...でも私は奈美さんいや、奈美を守りたい...今後も守らせて?
今は、ゆっくりお休み...奈美」
奈月は奈美の頭を撫で、医務室を後にした。