出雲作戦終了後、真木は実家で謹慎となり、ことの顛末から戦隊、特に整備班の士気は
ガタ落ちになっていた。その最中の話。
夜、奈月とゴーストは、他の隊員に見つからないようにこっそり白髪になった奈美を隠して司軍医長の所に行こうとする。
ただそこは整備班ハンガーの通りを行くしかなかった。
ゴースト准尉「、、、どうしよう。ここだけは見られてしまう。
あからさますぎるよなあ。奈月さん奈美さんこのまま髪を隠して通るのは、間違いなくバレますよね。」
そう呟く背後から声が聞こえた。
菊間整備兵「おやおや、奈美准尉はいつの間に髪を染められたんですかな?。」
振り返ると其処には戦隊の防諜を司る1人、菊間が壁に寄り掛かりメガネを拭いていた。
ガタっと反応したゴースト。
ゴースト准尉「(油断していたわけではないが、、バレてる。)
菊間整備兵。このとこはお宅のお上に話されるのですか。。
それならば自分は、、、。」
と軍刀に手をかける。
奈美が慌ててその手に優しく手を重ね止める。
奈美准尉「、、、駄目です。いいのです。もう、私は。」
と諦めた表情で言う。

菊間整備兵「ハハハ、其処ら辺は安心して下さい。
南條中将と私の飼い主の話し合いで其処に着いて、報告しないと決まってますので。」
油断なく菊間の目を見て答える。
ゴースト准尉「、、、ならば、助けてもらえるのですか。」
と軍刀より手を放し奈美の手を握りしめる。
菊間整備兵「具体的に何が起きているのか挙げていただければの話ですな。
どう助けて欲しいのか。あと、私を信用してないのは合格です。
私は所詮諜報員、安易に信じてはいけませんよ。」
ゴースト准尉「、、、ここは見逃してほしいであります。
それと、整備兵達に気づかれないように配慮してほしいです。
それでも、そういっていただける貴官を信用したい。
ですが、万が一の時はすべてを捨てて護ります。」
奈美准尉「、、、菊間さんいつもありがとうございます。」
とほっとし優しく微笑む。
菊間整備兵「なるほど...今私は眼鏡を外していますので誰が目の前にいるか分かりませんね。
あぁ、姉御の居ない間に色々やって置かねばですから、今から整備班総出でオーバーホールを始めないと...。」
そんな知らないふりを突然し始め、整備班達の方へ向かった。
奈美は最敬礼でその後ろ姿に頭を下げる。
ゴースト准尉「今のうちに行きましょう。
奈月さん助かったでいいのでしょうか。。」
と菊間の本心がどこにあるのか、困惑しつつ言う。
奈月中尉「お、恐らく...あの人を分かるためには奈美みたいに人の心を読めないとじゃないかな?。」
奈月も困惑していた。

奈美准尉「、、、あれは菊間さんの本心ですよ。ありがたいことです。」
菊間の暖かい行動に優しく微笑む。
と3人は話してその場を移動する。
そして戦隊の医務室へ向かう。
ゴースト准尉「司軍医長、ちょっとお人払いを。」
診察室で一杯どころじゃなくひっかけている司軍医長。
司軍医長「なぁに~、今日の診察終わったんだけど?
奈月ちゃんもいるの?よしみんなで呑もう。飲まなきゃやってらん。
小うるさい沙奈江もいないし。」
真木が居なくなり寂しいのか空元気で言う。

十七夜月(かのう)中尉「またもう軍医長殿、少しは控えてください。
、、、(察して)私はこれで引き上げますからね。また明日では。」
と頭を制服で隠した奈美をちらっと見つつも何も見てない様子で
出ていく。

診察室から出て行った看護師長の中尉に感謝しつつゴーストが奈美を司の前に出す。
司軍医長「?なに上着でどうして隠してうん?白い髪、あれ奈美ちゃん?」
とびっくりする。
ゴースト准尉「、、、これ何とかなりませんか?」
司軍医長「、、、染めるしかないんじゃない(・・;)。
あ、お酒呑めばもとに(;^ω^)」
とちょっと困った反応を見せる。
直後、奈月は司をどついた。
奈月中尉「ふざけてないで何か考えて下さいヤブ医者。それとも...2、3発行っておきます?」
徐にホルスターから拳銃を引き抜いて和かに言った。目は笑ってなかった。
痛そうにして答える司。
司軍医長「ちょ、奈月ちゃん痛い。冗談だからって。ふう。本当に沙奈江にそっくりな行動して。
悪いけど、これは私には無理よ。ほんと染めるぐらいしかできないわ。」
と答える。。
諦めた顔つきで言う奈美
奈美准尉「奈月お姉ちゃん、仕方ないです。司軍医長さんは冗談で気をそらしてくれようとしたのです。
だから抑えてください。私が。ごめんなさい。」
と項垂れる。
ゴースト准尉「、、、しかし。ではどうすれば。」
途方に暮れてると、ドアをたたく音がして紫音が中に声をかける。
橘副官「すみません、ちょっとお人払いで見て欲しいことが緊急であります。」
と普段はおっとりしている紫音が焦っている感じがする。

奈月中尉「何故ですか?奈美の髪の色と関係があるので?」
司軍医長「うん、そんな気がする。どうもこれはちょっと私の分野を超えてるよ。
と、、、奈月ちゃん入れてあげて。」
奈月は拳銃をホルスターに納め、ドアを開ける
奈月中尉「どうぞ橘さん。」
ドアが開いてすぐに紫音が入る。
誰かを抱きかかえている。こちらも
フード付きの外套を被せていた。
入ってすぐに奈美に気が付き抱きかかえる。
奈美准尉「え、あ。亜美姉さん?」
フードがハラりとめくれて顔が見えた。
髪は同じく白髪になっていた。
ゴースト准尉「え?あれ戦隊長も?なんで。」
奈月中尉「姉さん...確かに奈美が白髪になるなら、可能性はあるわけだね...」
奈月は驚かず、むしろ納得していた。
橘副官「執務中に急に苦しみだして。奈美准尉が苦しんで泣いていると言ってこうなりました。」
亜美戦隊長「、、、ごめんね。奈美。真木さんの思いを貴方一人に向けさせてしまた。」
と悔やんでいるように抱きしめて頭をなでる。

首を振る奈美。
奈美准尉「いえ、むしろ私が、心を痛めてしまってこうなってしまったから
リンクして亜美姉さんまで。私達ここに居ていいのでしょうか。」
困った顔をする奈美。
亜美戦隊長「、、、そうね。皆と一緒に居たい。でもこのままではここには居られないわね。
奈月達まで敵性を疑われる。」
と考えている。
橘副官「、、、それでも一緒にいますよ。たとえ場所が違ったとしても。」
ゴースト准尉「司軍医長殿。ほんと何とかなりません?。」
司軍医長「だから、それを含めて私にはどうにもならないよ~。
やっぱり、お酒、ごめん奈月ちゃん冗談だから(;^ω^)。」
と途中で言うのを止める司であった。
奈月中尉「...香月副司令。あの人に頼るしかないと思う。
南條中将だって、知らないはずはないよ。まだ手はある。」
橘副官「、、、それしか手はないかと。しかし
これ以上南條中将にご迷惑をお掛けするのと
国連軍に色々知られるのはどうかと、、ソ連にも漏れる恐れもあります。」
と相談しているちょっと前からドアの外にこっそり一人衛士が来ていた。
??「(皆、こそこそと何をしているんだ。奈月さんも何かよそよそしかった。多分奈美准尉とかだと
思うが、大丈夫かな。。うん?、香月副司令?白髪?何を言っているのかここからだとよく聞こえない。。)」
菊間整備兵「おやおや、盗み聞きとは感心しませんね。しかも私達プロがいる前で、そうでしょう菅中尉?」
戯けた様に良い、事情を話さないまま連れて来た菅に菊間は言った。
菅中尉「だから、菊間君いつも何も言わないで引きずり回すの止めなさいよ。
って、八島准尉、、、もういつかは貴方の性格ではこうなるとは思っていたけど。
本当は貴方にはこの件からは外に居て欲しかったのに。」
と残念そうに言う。

八島准尉「え?菅小隊長と、菊間整備兵。なぜ何ですか。何が起こっっているのですか?
私はみんなの役に立ちたい。奈月さんもかかわっているだから。」
と二人が急に現れた事にびっくりしつつも何が起きているのかを聞く。

菊間整備兵「"役に立ちたい"ですか?確かに役立つ事はありますが、
最悪死因がBETAによるものから人間相手になるかもしれないと聞いても?
八島准尉、君が踏み込もうとするのはそう言う所です。
BETAが来る前から存在する人間同士の血みどろで、
正義なんて物は行う事の正当化の理由にしかならない酷い暗闘ですよ?」
驚くが、決意を伝える。
八島准尉「、、、今まで皆を見てきました。戦隊長殿や奈美准尉。何かあると思っていました。
そして奈月さんもゴーストもそれを支えてる。この戦隊が好きだ。皆が好きだ。
奈月さんが行動することを支えたい。それならばそれ以外は敵ならば護りますよ。」
と答える。
菅中尉「、、、八島准尉、そこまで思って。」
とすこし悲しそうな表情をする。
菊間整備兵「へぇ、意外と適正はある様で。菅さん、後は貴方次第ですよ。
私は別に引き込んでも良いと思いますが、まぁ逃げたら逃げたで、"直ぐに事故死"するでしょうが。」
ニコニコしながら、そんな事をサラッと言う菊間。
困った顔をして菊間に答える菅。
菅中尉「はあ。。もう。この子はそんなことしないわ。絶対に。
だからよ。ゴースト准尉と同じ。好きになった奈月中尉の為にすべてを捧げるわ。」
八島准尉「え、いやそのあの。まあそうなんですが。。。」
と赤くなる。
(怖い事言うなあと少しドン引きしながら答える洸騎であった)
菊間整備兵「だと良いんですけどね〜、じゃあ八島准尉。
その一歩として、医務室のドアを開けて最初に入って下さい。
それができれば、晴れて貴方もこっち側です。」
菅中尉「ちょっと、菊間君。それを決めるのは私達の権限ではないはず。
(まあバレちゃってるから引き込むか、軟禁するしかないのだけど。。)」
と言う。
それでも洸騎は医務室のドアを一瞬ためらったが勢いよく開けて入る。
八島准尉「失礼します。八島准尉であります。」
と、中では全部聞こえてたようで、奈月中尉が真っ赤になって、
ゴーストがあちゃーと言う顔をして
司が笑って酒を飲んでにやにやしていた。
奈月中尉「洸騎さん...。やっぱり、あ、貴方もこちら側に来て、しまったんですね...。」
真っ赤になりながらも、巻き込んでしまったことをどう言おうか悩んでいた。
悩んでいる奈月を優しい表情で見つめる。
八島准尉「なーに言ってるんですか。ゴーストもそうですが、いつも戦隊長と奈美准尉を気にかけていました。
奈月さんがそうしたいなら私は貴方を助けたい。それでいいじゃないですか。
秘密は守りますよ。だから一緒に護りましょう。」
とにっこりして言う。
ゴースト准尉「八島、貴様。。解っているのか。下手したら後ろ弾に合うかもしれないのだぞ。」
八島准尉「それでもだ。だからと言って見てしまったからにはそれはできない。」
司軍医長「ひゅーひゅー熱いね。さすがやっしぃー。奈月ちゃんが羨ましいw」
とつまみにしてるのかまた呑む。
菊間整備兵「お熱いところ失礼。私と菅中尉がいる事を忘れないでください。」
やれやれと亜美は思い答える。
亜美戦隊長「あのですね、菊間整備兵。焚きつけて放り込んだのは貴官ではないですか。
それを言ったら皆もですよ。、、、すまない八島准尉。巻き込んでしまって。
君は、、、奈月と幸せになって欲しいと思っていたし、蚊帳の外でBATAの事だけを考えていてほしかったが。。
後で話すわ。私達姉妹の事は。
とりあえず、司軍医長。。私たちは香月副司令の所に行くわ。一緒にお願いします。」
と言う。
奈美准尉「、、、巻き込んでごめんなさい。奈月お姉ちゃん。。ごめんなさい。私がこんなのだから。。。」
と皆に謝る。
それを違うと思ったゴーストは言う。
ゴースト准尉「、、、違うよ。奈美さん。奈美さんが悪い訳じゃない。
そこは有難うございますだと思いますよ。」
菊間整備兵「こういうのは変に考えるよりも勢い任せの方が良いですからね。
やはり八島准尉を焚き付けて正解でした。」
特に菅に向けてそう言った。
菅中尉「、、、まったく。いつもそうなのだから菊間君は。。。」
とやれやれと思いつつも納得はいかないがそうするしかなかったかなとも思いつつ。
八島准尉「、、、ゴーストの言う通りだ。悪い訳ではないですよ。
それに奈月さんはちゃんと解っていて支えてくれてますし。
その一端に私もいれるのなら嬉しいかな。
やっぱり仲間ですから。ねえ奈月さん。」
と言う。
奈月中尉「うん...洸騎さん、私も、嬉しいよ。」
その言葉に嬉しそうに微笑む洸騎。
二人を見て泣き笑いの表情で言う。
奈美准尉「、、、はい、そうですよね。皆さんありがとうございます。
そして、今後とも宜しくお願いします。」
と頭を下げる。
と、ひと段落した所を見計らって司が吞みながら言う。
司軍医長「はいはい、お熱い二人はそれぐらいにして。
まあ、何が起こるかわからないしこれから香月副司令の所に二人は連れてくよ。
紫音っち、付いてきて。」
と言う。
ゴースト准尉「私か、奈月さんを付けますか?」
と言う。
司軍医長「まあ、すがっちもどうせくるでしょう。大丈夫じゃない?」
と答える。
菊間整備兵「いや、護衛兵はつけるべきだと思いますよ。せっかくです、2人とも付いてください。
2人がいれば戦隊長の護衛も強化されますしね。」
考えて答えるゴースト。
ゴースト准尉「、、、ちょっと整備兵の菊間さんに相談がありますので、
今は奈月さんでお願いします。菅中尉殿も行かれますよね。
あまり人数多いと国連軍側も何かあるのかと思われるので。
亜美戦隊長「、、、そうね。私は紫音がいれば大丈夫。
奈美も奈月が付いてくれれば任せられる。
八島准尉には少し先にゴースト准尉話しておいて。
任せるわ。しばらく精密検査と対処に回されると思うから
西に指揮をお願いするように手配している。」
奈月中尉「分かった、行こう奈美、亜美姉さん。」
亜美戦隊長「うん、奈美を頼む。奈月。」
ともう一人の妹に優しい視線と言葉をかける。
菅中尉「はいはい、解りました。私は二人に付いていきますから
あとは菊間君よしなにね。」
司軍医長「じゃあ、こっそり行きますか。とりあえず香月副司令には
今はなしておいたからすぐにあってくれるから。紫音っち行くよ~。」
と言って姉妹の後ろを押して出ていく。
残った菊間整備兵と八島准尉とゴースト。
菊間整備兵「さて、こんな状況で"整備兵"の私に話がある訳がありませんね。
ゴースト准尉、何のご用で?」
ゴースト准尉「、、、まあ気が付いているとは思いますが。
2つ相談があります。1つは整備兵としてですが。
1つ目は、今の状態。つまり真木少佐殿の件です。
このままではよくは無いですが、斯衛としてはどうしていくおつもりですか。
もちろん奈美さんも戦隊長も真木さんを復帰させるつもりではありますが、
最悪それが叶わなかった時に菊間さんとその背後のお上は
姉妹をどう扱っていくのかその最悪時の事が知りたいです。」
驚く洸騎。
八島准尉「、、、そこまで戦隊長と奈美准尉はひどい目に合うのか?
それだけは避けたい。」
ゴースト准尉「先ほどの菊間整備兵の見逃してくれたことや
今までの諜報員としての行動は信用できます。しかし
それが南條中将殿が庇護できない事態や、政治的に日本帝国、斯衛が
動かれるともう逃げ出すしかない。どこにとなりますが。
なのでそこを知りたいです。」
と菊間に詰め寄る。
菊間整備兵「そうですね。其処まで行ってしまえば、単なる飼い犬でしかない私ではどうにもなりませんよ。
ですが、南條中将はそうなった場合の対策はしているはずですよ?
それに、私の飼い主と中将は姉妹についてはしっかりと話しているみたいですから、
まぁ明確な事はすみませんがお教え出来ませんよ。」
ゴースト准尉「、、、ですよね。現場の1諜報員にそこまでは解らないですよね。
南條中将殿の目が黒いうちは問題はないと思いますが。
解りました。その時に貴官が敵でないことを祈ります。
もう一つは、整備兵にお願いがあります。
今なら副長の落合整備兵に頼むべきですが、まずは先に
今戦隊長や奈美准尉は不安定です。今回特に痛感しましたが
できれば両手持ち装備時の盾が欲しいです。
中型ないし小型での片腕固定で手の持ち手は不要な物が。
あとできれば、弾薬切れの場合その盾の先端に刺突ができる物が
あれば直良しですが、今の戦隊全機の整備完了後の
整備班が落ち着いてからで構いませんお願いできますか?」
と菊間に聞く。
菊間整備兵「本当、状況が状況なんですが...まぁ砂原に伝えておきます。
何か近い物を作ってくれるでしょう。」
ゴースト准尉「了解です。それで構いません。こちらは西少佐殿に進言して
正式な許可をいただいた上でそちらに依頼しますので後日お願いします。」
こうしてゴーストは八島の補佐を得て武装開発の許可を西に取り付け
後日正式に整備班に依頼をした。
整備班の会議室にて。。
戦隊の戦術機の総整備も終わり余力がある時を見計らってお願いする。
ただ真木の抜けた状態で士気はガタ落ち、なんとか落合副長が鼓舞しているが。
ゴースト准尉「ご依頼事項は以上ととなります。
事前に菊間整備兵にお話はさせていただきましたが、正式に承認を得て
ご依頼したいと思ってますが、可能でしょうか。」
と落合整備兵に尋ねる。
資料は洸騎がそろえて差し出す。
落合副長「はい、任せて下さい。砂原さん、行けますね?」

砂原整備兵「お、おう...」
二人の反応を見て、一瞬やはり今は依頼すべきではないかと思ったが。
できる手は打ちたかった。後悔はしたくない。
ゴースト准尉「、、、真木さんの事で色々あるのは解っています。
ですが、できることをしておかないと後で後悔します。
お願いします。」
と立ち上がって頭を下げる。八島も一緒に同じ行動をする。
落合副長「砂原さん、私達が出来ることをしましょう。
砂原さんにとっては新しい兵装を開発することでしょう?」
砂原整備兵「言われなくても、分かってるさ。任せておけよ2人とも!」
ゴースト准尉「有難うございます。無理はしないでくださいね。
差し入れも自分だと激マズなめしになるので、、申し訳ない。
ゲロマズドリンクあたりを大量に差し入れしておきますね。」
と普段冗談を言わないゴーストが無理して言う。
八島准尉「ぶ、貴様が冗談を言うとは珍しいが、それはやめとけ。
せめて栄養ドリンクとかだなあw」
落合副長「2人とも、聞きたい事があります。最近戦隊長と奈美准尉を見ませんがどうかされましたか?
菊間さんも最近見ませんし。」
ゴースト准尉は驚く。色々整備班も忙しいのは解るがここまで通達等が無いとは。
ゴースト准尉「、、、(西少佐殿何も言ってないのですか。。それはちょっと。)
申し訳ないです。1准尉としては、二人とも少しあの作戦のあと体調を崩してまして。
国連軍側で様子を見てもらってるようです。それしか言えません。
ですが必ず戻ってきます。真木さんをこのままにしたくないですし。」
と答える。
落合副長「...分かりました。これ以上は深くは聞きません。ありがとうございます。」
察してくれた落合副長に感謝しつつ
ゴースト准尉「有難うございます。ほかに何かありますか?」
落合副長「いえ大丈夫です。」
ゴースト准尉「有難うございます。では宜しくお願い致します。」
場所は変わって国連軍側の地下、香月副司令の施設にて。
香月副司令と社霞が居る。そして南條中将を含めて奈月達が亜美と奈美を心配そうに見ていた。
亜美と奈美が病人服に着替えて睡眠導入剤を飲んで検査を受けてベットで寝ている。
その髪色はいつもの色であった。
香月副司令「結論から言うと、原因は解らない。
でも一応鎮静剤と催眠療法で解ったことはあるわ。
二人とももう一つ人格がある。それがおそらくショックな事があってそっちに引きずられて
白髪の方になったのでは。
姉の方はほとんどその人格を吸収してる。だから問題はないかと。
だが、妹の方は無理ね。それを抑え込めて無い。
だから何かあると、そちらが表面に現れると。
このまま同じことが起きるとそのうちその人格に全てを持っていかれるわよ。
その人格一度ぐらいは今まで現れた事あるのでは。」
南條中将「二重人格と言う奴か...医療・化学の方面はさっぱり分からないが、
夕呼ちゃんがそう言うんだ、そうなんだろう...」

そう南條は口を開く。
奈月中尉「私は一度見たことが...ある筈...確かに普段とは違っていたよ。」
ふと思い出したように紫音が言う。
橘副官「、、、戦隊長は確かに昔、そんなことを言っていましたね。
私の中に誰か居ると。その誰かの力が助けになっていると。
でも納得してくれていると。そのことでしょうか。
問題は奈美准尉ですね。」
霞が奈月を見つめている。何か言いたそうだ。
霞からの視線を感じた奈月は、戸惑いながらも和かに語りかける。
奈月中尉「か、霞ちゃん?どうした、の?」
社は言う。
霞「、、、おそらくこの先奈美お姉ちゃんは耐えられないと思う。
優しすぎるから。でも奈月さんやゴーストさんが心を支えてあげれば
このままの状態で居られるかも。」
と心配そうに奈美の手を握りしめる。
南條中将「あのな夕呼ちゃん、裏工作やら政治手腕に長けてるとは言え
メンタルケアは専門外だよ。君の方が得意分野だと思うが?」
やれやれとあきれる夕呼。
香月副司令「あのねえ。貴方の配下の部隊でしょう。
私が手伝えるところはするわよ。
でも結局は身近ななじみの人たちがそれをすべきでしょう。」
とのらりくらりと返す南條にイラつく。
南條中将「ハハハ、勿論だとも。既に手は打ってはいるが、
本人次第としか言いようがない。
正に神のみぞ知るって奴だな、私は神なんて大嫌いだがね。」
香月副司令「、、、まったく。いつもながらにムカつくわ。
とりあえずできることは今まで通り見てあげるから。
連れてきなさい。そうね。帝国軍の制服だと目立つし、何事と思われるから
とりあえず国連軍の制服を二人に与えるわ。
これで怪しまれないと思う。」
霞が奈月に二人の制服を渡す。
南條中将「と言う訳だ、頼むよ弥栄中尉。」
奈月中尉「え?私ですか?り、了解しました!」
社は渡す時に奈月の手を服の下で握りしめて伝える。
霞「(、、、少し先の事ですが奈月さんが責任者としてとある計画で国連軍に派遣されます。
その時ソ連に行く事に。その時は十分注意してください。)」
とこっそり伝える。
いきなりな振りをする南條に菅が答える。
菅中尉「はいはい。南條中将?ちょっと無茶ぶりがすぎますよ。
弥栄中尉、戦隊長は私が着替えさせますから奈美准尉をお願いするわ。
男性は先に戻ってください。」
と伝える。
奈月中尉「は、え?えっと、その...わ、分かりました!」
霞から伝えられた事に困惑しながら、着替えるのを手伝おうとする。
紫音が答える
橘「では我々は先に戻りますね。二人をお願いします」
橘副官が南條中将と菊間整備兵を連れて先に戻る。
香月副司令は霞を連れ立って出ていく。
男性陣は先に帰られて
菅と奈月は二人を着替えさせる。
そこで姉妹は目を覚ます。
亜美戦隊長「うん?菅中尉と奈月中尉か面倒をかけた。
もう大丈夫だ。戻るか。」

奈美「奈月お姉ちゃん有難うございます。
はい、戻りましょう。」
こうして二人は戻り、日常に戻る。
しかし戦隊の皆の気分は晴れない。真木が居ないから。。。
そうして数週間が過ぎ、盾の試作品が完成しゴースト達が整備班に呼び出され
整備ハンガーに行く。
試験として相手として奈月も呼ばれる。
落合代理「例の要望書になるべく寄せた感じで作ってありますがどうでしょうかね?」
試作された盾は、可動兵装担架の場所からサブアームが伸びており、側面と全面を覆う形に盾が展開されていた。
砂原整備兵「最初は肩に装備する事を考えていたが、やはり肩自体を損傷したら使用不可になるのは痛いから、
兵装担架の部分に専用のサブアームを取り付けて、展開時になるべく小さく折り畳んである追加装甲を展開するって寸法なんだが...」
落合代理「そうすると、レーザーによる物と衝撃による耐久性が長く続かない可能性があります。」
ゴースト准尉「有難うございます。レーザー級の攻撃には少しだけあるのであれば構いません。
主眼においてるのはG3を使用時に瞬時に盾を使えるようにしたいのと
その時に戦車級等に囲まれた時に殴りつけたりしたいのが主においてるので、十分だと思いますが」
と答える。
落合代理「それなら確かに要件は満たすと思います。」
砂原整備兵「ならもっと硬くしないと直ぐにひしゃげるだろうなぁ...どうしたもんか...」
落合は十分だと言うが、砂原は何処か満足いってない様子だった。明らかに何時もの兵装開発時と違いキレがない様にみえる。
ゴースト准尉「(、、、みんな真木さんがこんなことになって士気が落ちている。どうしたもんか)
そうですね、まあそこはおいおい改良していけたらと。
まずはここまで形にしていただき有難うございました。
奈月さん試験に付き合っていただけますか
一気に距離を詰めて突撃砲と格闘戦で攻撃してきていただければ
私はG3とこの試作の盾でしのげるかやってみたいと思います。」
奈月中尉「了解、やってみよっか。」
ゴーストは吹雪に乗りG3を装備して試作盾を装備して演習場に出る。
ゴースト准尉「では、奈月さん先ほどの対応でお願いできますか」
と言い盾の性能を試そうとする。
奈月中尉「了解、行くよ!」
奈月はいつもの様に陽炎を加速させ、突撃砲を乱射する。
ゴーストはG3で狙いを定めつつ、回避を行う。
わざと盾に数発被弾させる。
ゴースト准尉「うん、両手武装でもちゃんと盾でカバーできる。
これなら急に突っ込まれても初回は防げるかな。」
奈月中尉「了解」
奈月はそのままゴースト機に肉薄しようと急接近し、珍しく兵装担架から長刀を抜刀して切り付ける。
ゴーストは違和感を感じる。
ゴースト准尉「(、、、最近短刀での格闘戦にお熱だったはずだが。?まあ構わない。
このまま盾でどこまで耐えられるか、反撃できるか試すか。)」
と思いつつG3の射撃体勢のまま盾で防ぐように動く。
奈月は連撃を繰り返しながら、途中から左手で短刀を装備し、二刀状態で連撃を行い始める。
奈月中尉「(私だって、いつまでも長刀が使えない訳じゃないし、格闘が苦手じゃない事を証明したい。どこまで通用するかな...)」
ゴースト准尉「なるほど、2刀できますか。それなら。」
と長刀を盾でしのぎつつ、担当はG3につけた銃剣でさばく。
盾の試験をしつつ個別回線を開いて奈月に声をかける。
ゴースト准尉「真木さんの件どうしますかね。。奈美さん達は動いているようですが、
このままでは真木さんの心を後押しできない気がします。」
とポツリと言う。
奈月中尉「...私達に何が出来るのかな?殴り飛ばして怒っても、優しく抱きしめても、
真木さんの心は動かなかったのに?」
それを聞いた奈月は、八つ当たりの様に攻撃を苛烈しながらも同じく呟いた。
何も手を考え付かなかった自分を自罰するように。
その攻撃を受けながらゴーストは答える。
ゴースト准尉「、、、このままだと戦隊は崩壊しますよ。
真木さんに変わっていただけなければ。
そのできることが自分も解りません。でも未来をよりよくしたい。
、、、奈月さんを俺もお姉さんと呼べる未来を。」
冗談のようで真面目な顔をして答えるゴースト。
奈月中尉「な、何言ってるんですか!」
少し動揺しながらも攻撃の手を緩めない。
動揺する奈月を見て一瞬笑って言う。
ゴースト准尉「だって奈美さんと添い遂げられるならそう言うことですよね?
奈月お姉ちゃん。えと奈月お姉様の方がいいですかね?。」
とちょっと意地悪に言う。
瞬間、長刀と短刀がゴースト機に飛んで来た。
奈月中尉「...良い加減にして下さい!」
意地悪にキレた様で、予備の長刀を装備する。
あ、やり過ぎたと思いつつも苛烈な攻撃を待っていたので更に言う。
ゴースト「、あそうなると八島の事もお兄さんになるのか、
それはちょっと違和感あるなあ。」
と小型盾で長刀をさばく。
奈月中尉「そんなに、私を怒らせたいですか?」
奈月は逆に冷静になり、蹴りを含めた格闘を織り交ぜてきた。
やり過ぎたと思い素直に謝る。
ゴースト准尉「ごめんなさい、でもこんな冗談ぐらい言わないとやってられません。」
と更に格闘を含めた攻撃を捌きつつ長刀を盾で受けていたが、
流石に耐久がなくなり、破損して脱落する。
奈月中尉「そう、ですね。」
奈月も返す言葉がなかった。
ゴースト准尉「申し訳ありません、自分は不甲斐なくてどうしようもないです。」
ゴーストは心の余裕はなかった。
奈月中尉「仕方ないですよ。」
ゴースト准尉「、、、ここまでですね、試験結果を整備班に伝えに戻りましょうか。」
ゴーストは通信を切って戻る。
奈月中尉「や、やり過ぎちゃった...、何やってんだろう私...。」
そんな怒り任せでやっていた事にため息をつきながらゴースト機に続く。
二人は整備ハンガーに戻る。
試験結果を落合代理達に伝えるゴースト。
ゴースト准尉「、、、両手で使用するG3多目的突撃砲を使いつつ取りつかれた時に
盾を攻撃用に使えるのはとても良かったです。
ただし、耐久力がありません。可能であればもっと上げて欲しいであります。
奈月さんからは何かありますか。」
自身の不甲斐なさからかいつもの元気も無く、そっけなく報告をする。
奈月中尉「うん、確かに耐久力に難ありだね。それだけなんとかすればもっと良くなるよ。」
砂原整備兵「耐久力を要改善か...分かってはいたけど、現状そうすると重量が増えて機動力に影響が出るだろうしな...」
そう悩む砂原と、同じく悩む落合。
落合副長「そうですね、理想的な形にするには時間は掛かりそうです。」
ゴースト准尉「今すぐにでなくて構いません。時間がかかっても良いので
お願いしたいです。では自分は着替えて奈美准尉の所に行きますので失礼します。」
と敬礼して去っていく。
菅中尉に奈美を任せた洸騎がゴーストの表情を見て怪訝な顔をして
奈月のそばに来る。
奈月中尉「あ、洸騎さん。お疲れ様です。
ゴーストさんが何か思い詰めているみたいです。」
洸騎は納得して答える。
八島准尉「お疲れ様です。奈月さん。うん、多分真木さんの事でしょう。
先ほど奈美准尉に付いている時も奈美准尉も思い詰めていましたよ。
なんとも言えない雰囲気が戦隊を覆っていますね。
できることが無くてみんな困っています。」
奈月中尉「真木さん...みんな真木さんに依存して、
あの人自身の心の事を見てなかったのかな...私もそうだけど。」
洸騎は考える。
八島准尉「うーん。私が戦隊に着任してから見てる限りですが、
確かに依存してはいる気はしますが、少なくとも戦隊長や奈美准尉は
依存しつつも支えていることもあったはずですよ。心を見ていたはずです。
ですが、今回の件は私達ではどうにもできなかった。
私も依存していたのは確かですが、、整備兵の皆さんはどう思いますか。」
それを聞いていた落合は口を開いた。
落合副長「そうですね...私達は何とも言えないです。
実際、整備にかまけていたので...。」
洸騎はそれに対して首を振って答える。
八島准尉「整備にかまけていた?そんなことはないと自分は思いますよ。
それを言ったら我々も任務にかまけていました。
さらにこんなことを言いたくは無いですが、将校殿がそれも佐官クラスですよ。
謹慎ですんでるのが奇跡ですよ。真木さんを批判したいわけではないですが。。。」
と答える。
落合副長「確かに奇跡ですよ。ですが、私達は班長を支えられていたのかは...
むしろいつもこちらが支えてもらってばかりでしたし。」
八島准尉「、、、そうですね。我々戦術機部隊も支えてもらってます。
ですから今度は私たちが支えたいとは思っていますが。」
と答えの出ない負のループに陥る皆であった。
その頃、亜美と奈美は亜美の部屋で真木の為にいつものお重箱に入れられるだけ
料理を作り入れて、姉妹の思いを書いた手紙を書く。
、、、私達は真木さんを救えなかった。そして今回の作戦で真木さんの同期の桜の方を
助けられなかったのは痛恨の極みであると。
私達は真木さんが寄り添ってくれたから今がある。でも真木さんを頼り過ぎて
依存し過ぎて負担になってしまった。
私達はもう逃げません。私達が出来ることをして真木さんの居場所を護って見せます。
だから、生きて自分の道を再度見つけて欲しいです。
謹慎は自分自身で考えて復帰するのも良し、
それ以外の道を進むのも良いです。だから死ぬことだけは止めてください。
大好きな真木さん。
と色々なことを綴っている。
そして戦隊長室に行き、上月副官を呼ぶ。
上月副官「お呼びでしょうか戦隊長。」
入室してきた上月は普段通りであるが、やはりやつれているようにもみえた。

亜美と奈美は上月副官の心もやはり憔悴していることに心を痛める。
亜美戦隊長「今の状態で申し訳ないです。お願いがあります。
まだ真木さんに会って話せる状態ではないのは解っていますので、
斯衛との連絡将校である上月副官に頼みます。
私達姉妹の思いを書き綴ったこの封書とお重箱を真木さんの
ご両親にお渡ししてもらえませんか。戦隊の要員として菅中尉を付けます。」
と二人で頭を下げて頼む。
上月副官「了解しました。一度、舞香中佐に少佐の状態を聞きたいと
思っていましたので。後は何かありますか?」
亜美は考えて答える。
亜美戦隊長「上月副官は真木さんの元で支えて欲しいと思います。
このまま、斯衛所属に戻られてもかまいません。寄り添って居てほしいです。
誰も今は味方が居ないはずです。
だからしばらく戦隊より離れていただいて構いませんよ。」
上月副官「申し出はありがたいです。ですが、私も真木少佐も、
居場所はここ以外ありませんよ。
私も少佐も既に原隊はありませんから。」
それを聞いて奈美は胸に両手を添えて答える。
奈美准尉「そうではありません。原隊はここにあるはずです。
そして、その中心は真木さんです。だから、、、。」
なんと言えばいいのか解らず言葉を止める。
そんな奈美の言葉を引き継いで答える。
亜美戦隊長「ありがたいことです。戦隊が居場所と言っていただいて。
今は私達は大丈夫です。それよりも真木さんを支えてあげてください。
ですから、戦隊の連絡将校として行ってください。所属はそのままにしておきます。」
上月副官「分かりました、とにかく行ってきますね。」
封書と重箱を預かり、退室した。
こうして上月と菅は真木舞香中佐に連絡を取り、真木家へ行く。
真木家に行く道すがら、ふと上月は菅に口を開いた。
上月副官「菅中尉、今更ながら何故私に同行したので?襲撃なら心配は入りませんよ?」
菅は曖昧に答える。
菅中尉「ええ、狙われてるのは戦隊長と奈美准尉ですから。
、、、私も真木少佐の事が気になるので。
このままでは皆ばらばらになりますわ。だから私にできることがあればと。
今は護衛兵もだいぶ増えましたし。
私よりも彼ら、彼女らが姉妹のそばにいるのがいいかと。」
上月副官「そうですね、ならばしがない一斯衛衛士の家庭訪問に付き合って下さい。」
和かに答える。
菅も微笑む。
菅中尉「、、、あの子たちを悲しみの中に放りたくないですからね。
はい、家庭訪問お付き合いいたしますわ。
上月大尉殿、エスコトートお願いできますか?」
上月副官「勿論ですよ。」
そう言いながら、真木家へ到着した2人は真木舞香と真木正宗がで迎える。
真木政宗「来たか。遠路はるばるご苦労だ。」
舞香中佐「貴方、何でこう棘のある言葉を選ぶのかしら?
いらっしゃい2人とも、さぁ上がって。」
菅中尉「恐縮です。では失礼して上がります。
真木少佐は、まあまだ数週間程度では変わらないと思いますが。」
舞香中佐「えぇ、塞ぎ込んでいるわ。どんな言葉を掛けても無反応か、
適当に返している感じよ。」
真木正宗「燃え尽きている様にも見えるな。あれでは衛士だけではなく、
技師としても無理だろう...あのままではな...」
上月副官「そう、ですか...」
菅中尉「、、、そうなりますわよね。無気力では無理ね。
私もそうだった。夫も娘も戦死させてしまった時は。
何かきっかけがあれば。姉妹の手紙で果たして。」
上月副官「舞香中佐、こちらを。」
上月は、姉妹から預かった手紙と重箱を渡した。
舞香中佐「手紙ね、必ず沙奈江に見せるわ。」
菅中尉「何卒宜しくお願い致します。真木少佐は戦隊の要。
あの方が戻られなければ、崩壊します。ですが無理強いもできませんが。」
と頭を下げる。
真木舞香「それは重々承知しているわ。戦隊は、あの子の居場所よ。
今更一抜けは流石に私も許せないからね。」
菅中尉「ありがとうございます。一目会いたいとは思いますが、無理でしょうね。
今は掛ける言葉も見つかりません。上月大尉。戻りますか?」
上月副官「そうですね、戻りましょう。では舞香中佐、正宗様。失礼します。」
舞香中佐「えぇ、戦隊の仕事頑張ってね。」
こうして上月達は真木家をあとにし、横浜基地に戻る。
菅中尉「、、、結局私達何もできませんでしたね。
あとは真木少佐のご家族と姉妹の気持ちが少しでも届けば良いですが。」
上月副官「はい。でも少佐なら、大丈夫です。確かに今まで以上に深刻ですが、必ず帰ってきますよ。もしそうじゃなければ、戦隊はここまで大きくなってないと思いますよ。」
菅中尉「そうですわね。あとは真木さん次第。復活してくれればいいのですが。」
と、真木家を一瞬見てから戻る。
上月達が帰った真木家。
舞香中佐「沙奈江、入るわよ。」
直ぐに差し入れと手紙を持って沙奈江のいる部屋に入る。沙奈江は舞香の言葉通り、
部屋の隅で塞ぎ込んでいた。
真木少佐「なんの、様だよ...」
舞香中佐「上月君が手紙と差し入れを持って来たわ。」
手紙を渡そうとするが、沙奈江はその手を遮る。
真木少佐「アタシは...今更どうしろって言うんだよ?
自殺も仕掛けて、あそこから逃げて...何もする気も起きやしない...
そんなアタシに...」
舞香中佐「じゃあそうやって腐ってばかりいるのが良いのかしら?違うわよね?
そうしたら、周りだけじゃなく自分自身さえも裏切る事になるわ。
大事な娘の貴方に言いたくはないけど、今の貴方は死んでいるのと変わりないわ。
そのままでいいの?」
真木少佐「良くないさ...良くない事なんざ分かってるよ...」
舞香中佐「なら良し。とにかく手紙を読みなさい。それからまた考えなさいな。」
そう言われ手紙を押し付けられ、真木は手紙を開いた。
、、、私達は真木さんを救えなかった。そして今回の作戦で真木さんの同期の桜の方を
助けられなかったのは痛恨の極みであると。
私達は真木さんが寄り添ってくれたから今がある。でも真木さんを頼り過ぎて
依存し過ぎて負担になってしまいました。
私達はもう逃げません。私達が出来ることをして真木さんの居場所を護って見せます。
だから、生きて自分の道を再度見つけて欲しいです。
謹慎は自分自身で考えて復帰するのも良し、
それ以外の道を進むのも良いです。だから死ぬことだけは止めてください。
大好きな真木さん。
と姉妹の真木への思いと後悔が綴られれていた。
そして、ふと前を見るといつものお重箱が置かれていた。
姉妹の、思いが詰まったいつもの整備班への差し入れだ。
真木の大好きな物ばかり、豚汁も別に付いていた。
真木少佐「お袋、アタシ自殺しようとして出来なかったんだよ。
何故だか、分かったよ。いやそもそも最初から分かっていたはずじゃないか。
アタシには姉妹と戦隊がいる。確かに恭子の託された言葉のおかげでもあるけど、
アタシを繋ぎ止めているのは、アイツらだ。なのに、アタシは...」
そう1人言いながら大粒の涙が溢れる。
舞香中佐「恭子ちゃんの件、確かに無念だよ。
でもそれを引きずって他の大切な者を失うのは違う。
沙奈江なら、これ以上言わなくても分かるはずよ?」
真木少佐「あぁ...ありがとうお袋。今度2人が来たら、謝るよ。アイツらのせいじゃない、いや誰のせいでもないんだ...」
そして、ふと恭子の最期を見届けた事を思い出し、身震いをし始め、流せなかった涙を流しながらつぶやいた。
真木少佐「恭子...ありがとう...先に行って待っててくれ...見守って、く、れ、よ...」
真木は、遂に恭子の死を受け入れた。
その目には少し力が戻って来たように見える。
ただまだ力強いいつもの真木ではなかった。
それを優しく抱き抱える舞香。
そして、不器用な父、政宗は部屋の外で真木を心配していたが、
問題ないと考えてそのまま仕事に戻るのであった。
END
そして夜。横浜基地の市街が見える少し小山の丘の場所にて
奈美とゴーストが居る。少し離れたところに奈月と洸騎が居る。
奈美が項垂れながら話している。
奈美准尉「、、、真木さん戻ってこないかも。そうしたら私達は。。」
ゴーストはどうすれはいいかもう解らなかった。でも奈美の為にしたいことはある。
ゴースト准尉「、、、やれることはやったんだ。あとは真木さんの意思に賭けよう。
それに、どうなろうと。私や橘大尉は付いていくよ。どうなっても。」
と言う。
奈美准尉「、、、でも。ここはターニングポイントのその3です。間違えれば私達は。
1度目は九州防衛戦。あの時は真木さんを。2度目は京都防衛戦。
あの時本当は誰にも出会えなかったはずなんです。
そして3回目は。。。」
と泣き叫ぶ。
ゴーストはそれを抱きしめて奈美の口を塞いで、手を握りしめて思っている事を伝える。
ゴースト准尉「、、、(大丈夫。何があっても、どうなっても護るよ。
駄目なら一緒に地獄にでも行くさ。)」
驚く奈美であったが、嬉し泣きに変わり逆に心の内を伝える。
奈美には2つの先が見えているようだ。悪い先だと皆が、奈月お姉ちゃんが。。
と何かがあるようだ。
それを見てる、奈月と洸騎。
奈月中尉「洸騎さん、コレからどうなって行くんでしょう...私は、私達は...」
そう言い淀みながら八島を見る奈月。
正面から見据えて、優しく微笑む。そして、、奈月を抱きしめる八島。
八島「、、、難しいことは解らない。だけど自分もゴーストと同じだ。
奈月さんを支援する。そして護るよ。何があってもだ。
それに何か奈月さんに合っても、自分はすべて赦すし何も変わらないよ。することは。」
奈月中尉「洸騎さん...ありがとう。」
そう言い、奈月も抱きしめ返した。
こうして、真木の居ない戦隊には不安の毎日に皆さいなまれていた。
果たして、この先はどうなるのか。2つの未来の分岐があった。





















