(前頁より続き)
この後会場とのコール&レスポをはさみ、ステージと客席双方の体感温度をさらに上げたMAKIがここで今一度アクセルを踏み込む。
「さあー後半戦、行こうかー!
“FLA―SH !BA―CK!”」
沁と陽佑は低く腰を落とし、頭を左右に激しく振りながら熱いリフを繰り出す。
陽佑が上手に、沁が下手に、せわしく入れ替わる。
MAKIは定位置に戻った沁のもとに歩み寄って肩に手を回して歌い、そして沁は間奏部分で客席に向かって〝ほら、もっと来い!〟とばかりに両腕を力いっぱい上に振り上げ、煽る。
改めて“この曲は凄い”と感じた。
何が“凄い”のかもう説明できないぐらいなのだが、ただ1つはっきり言えることは、この4人のバンドが復活してくれたから、またこの曲が聴ける。
2年前のあの頃と変わらず、今まさに4人の意識がガッチリ1つになっている。
完璧な演奏から、それが強く感じられたのだ。
そんな以前と変わらぬ“FLASH BACK”で過去との繋がりを身体で再確認したオルサーたち。
だがその次の“Pandemic”で、今度は逆に今のバンドの大きな変化を否応なしに認識することとなる。
流れ出した、耳によく馴染んだイントロSEをバックにステージ上のMAKIから出された指示は、以前とは全く違ったものだった。
「よーし渋谷一!
真ん中で分かれろ、いいかー?
右から左へ…もうここまで来たら全力でぶつかれ、いいかー!お前らー!
スリー、ツー、ワン!ヤーッ!!」
以前はシャトルモッシュしていた部分。
ここでオルスのライブで初めての試みとなるウォール・オブ・デスが始まったのだ。
参加している女子たちも意外に真剣な表情だ。
曲の展開が変わると皆忙しく定位置に戻り、ステージを向いて揃って挙を振る。
だがまた元モッシュだった部分に差し掛かると、MAKlが再び号令を下す。
「入り乱れろ!カモ――ン!!」
あちこちで小さな混乱の渦が巻き起こっている。
心なしかこの曲でもNIKKYの表情はどこか嬉しそうに見える。
“Pandemic”のこの新しい試みは、バンドの中でもとりわけメタル通であるこのNIKKYの意向が強かったようだ。
最後に3たびウォール・オブ・デスでもう会場はぐしゃぐしゃになった。
そしていよいよ本編のラストを迎える。
オルス初のウォール・オブ・デスでやや戸惑いながらも、ちょっぴり女子たちの秘めた攻撃性が刺激されたところで次に迎えたラスト曲は、ライブの流れとして最適なものだったと言えるだろう。
「ラストー!ラストー!!〟
“Life Of Sorrow”ー!!」
「イャーッ!」
MAKIはお立ち台に飛び乗ると
「拳を上げろーっ!」
と叫んで自らも腕を宙高く突き上げ、さらに勢いよくクルッ!と舞うように美しく身を翻す。
だがここにきて、MAKIのボーカルにわずかに異変が起こる。
息が途切れがちになり、音程が上がりきらない。
しかしそれも当然だと思う。
この“LOS”で既に13曲目。
MAKIのボーカルはV系時代に比べよりレンジが広く、シャウトも多用されるようになった。
例えば全てに於いてパワー全開、ライブの頭から全力で飛ばしていくハードロックやメタル系のバンドなどは、長丁場のワンマンライブでは終盤にもなるとボーカリストが激しく消耗し、声も満足に出なくなることもさほど珍しいことではない。
だがそんな時、決まって誰からともなく歌声が上がり始め、時に会場全体の大合唱へと繫がっていく。
そこではだれもがライブの主役なのであり、またそれによってバンドとファン、あるいはファン同士が強い連帯感で結ばれ、そしてバンドとオーディエンスが本当に一体となってライブを作り上げていく…。
そんなところに多くの人が感動を覚えるのだと思う。
MAKIは懸命に声を振り絞り続ける。
ドラムの後方からスモークがモクモクと立ち昇り、陽佑、MAKI、沁の3人がステージ真ん中で寄り添い合う。
そしていつものように観客とのコール&レスポ。
「渋谷GARRET一!
オルサーがどんだけパワフルかー!この会場で示してくれよ、いいかー!
お前らのパワー、誰にも負けないよなー!?
もっと声をくれ!
聞かせろ、いいかー!!」
〝ウォーイ!…ウォーイ!〟
上手のマイクに向かう沁の目つき顔つきが凄まじい。
〝I wanna run away...〟
陽佑も汗だくになり声を張り上げる。
〝ヴォーイ!ヴォーイ!ヴォーイ!…〟
〝イヤァーーーッ!!…〟
ラストでMAKIは凄まじいシャウトで曲を締める。
「ありがとう――っ!」
最後にまたNIKKYのドラムセットの前に3人が集まって、力を込めてエンディング。
ライブはここでまず本編が終了する。
上手袖に歩き出しながらも沁は〝声をくれ〟と言うように手を耳に当て、そして〝もっと、もっと!〟と両手で煽る仕草をする。
NIKKYは絶え間なく飛び交う〝ニッキー〟コールに両腕を高く上げて応えながら一番最後にステージを後にした。
会場のアンコールが3、4分続いた後、やはり最初に出てきたのは黒いバンТに着替えたNIKKY。
ドラムセットに戻り軽く数回バスドラを鳴らすと、まずはシンバルでジャジーなリズムを刻み始め、続いてシャッフルなど多彩なリズムパターンを交えながら、迫力あるドラムソロを披露してみせる。
会場からは特に男性ファンを中心にどよめきと歓声が上がり、掛け声なども混じる。
名手NIKKYの、普段イベントライブではまず機会のないこんなソロを観ることができるのもワンマンならではの醍醐味だ。
AllSになってからは確かまだ一度も演奏されていないと思うが、アルバム『IDEA』に収められた、ボサノバ・ジャズっぽいリズムを取り入れた“PICTURE”でのNIKKYのプレイは、もちろん音源自体の方も素晴らしいのだが、ライブを数回重ねてから後に観た時それはもう正しく“芸術的”と称したくなるほどの域に達したものだった。
ソロを終えるとNIKKYは次に、これまた普段のイメージからは少し意外なレゲエ・R&B調のリズムを叩き始め、そこへやはり黒いバンT姿の陽佑と、白いバンТに黒のAllSパーカーを羽織った沁が加わり、最後に沁と同じ出で立ちをしたMAKIがスキャットで加わって、メンバー全員でのエキゾチックなムード漂うミニセッションが始まった。
ここでの主役は間違いなく沁のギターだろう。
ALSDEAD時代の最後のワンマンでもリズム隊の生演奏をバックに繊細で情感溢れる素晴らしいギターソロを聴かせてくれたが、このセッションでのプレイもまた、私の記憶に鮮烈に残るものの一つとなったと思う。
MAKIと向き合いリズミカルに身体を揺らしながら、沁の指は魔法のように指板の上を踊っていく。
そんな速弾きはもちろんのこと、何よりその情念が湧き上がるような、ブルージーで聴く者の心をとろけさすこの沁のソロに、本当にこのままいつまでもこの豊潤な音の中に身を浸していたい、そんな気持ちに駆り立てられずにはいられなかった。
だがまだまだこのワンマンには、観客たちが残す体力を全て焼き尽くすための強力なナンバーが後に控えている。
MAKIが
「アンコールありがとうございまーす!」
と会場に礼を述べ、さっそくエンジン再点火の1曲目としてコールしたのは“Into The Void”。
楽器隊のコンビネーションの良さが際立つこの曲でもやはりNIKKYの巧さは光っている。
シンプルなドラムセットをフルに使って音源のちょっとした細かいニュアンスを器用に再現していく。
MAKIは熱唱しながら暑くなったのか、ここでもうパーカーを半脱ぎにした。
“Into The Void”に続き短いハイハットのカウントを頭に流れ出したのは…
あの“PEGGY−O”のイントロである。
沁のギターが嘶く。
会場は女も男も皆楽しげにジャンプ。
沁と陽佑が
〝PEGGY−O!〟
とコーラスを入れ、MAKIが中指を立てる。
“イカレてるeverything−♬…”
歌が例のいつもの場所に差し掛かるとMAKIが
「カモーン―!」
と一声、この曲の主役にバトンを渡す。
バックに流れるのはNIKKYの刻む軽快なリズムだけになった。
〝陽佑ー!〟
〝ヨースケ、ヨースケ~!〟
ファンからの熱烈な声援を背中に受けながらアンプの前で後ろ向きに立った陽佑、ペットボトルの水をグイッ、とひと飲みすると下手のマイクに向かう。
そこでまたしばらく呼吸を整えている様子の陽佑に下手のファンから
〝頑張れー〟
という声が飛ぶ。
ここでやっと陽佑、マイクをひっ掴み叫んだ。
「帰ってきた、
“PEGGY−O”だぁ――っ!」
既にして声が裏返り、その相変わらずのイッパイイッパイ感がいい感じで懐かしさを誘う。
陽佑は続けて何かボヤき始める。
「いやね、前にも言ったことあるけど、〝ペギーオー要らない〟って声が多いんだよね…」
それを聞いて客席が少しザワザワし、誰からともなく
〝たまにはいい…〟
という囁きが漏れる。
それを聞きつけた陽佑、
「たまにはいい?
..だから、たまにやってんだよ―っ!!」
とキレた。
何人かのファンが
〝イェ−−…〟
と返し、パラパラと拍手が湧く。
陽佑はMAKIに向かって
「ねえ、MAKIさんはどう思う?」
マ「え?」
陽「だから、このペギオコーナーのアリorナシだけど…」
マ「いやー、俺はアリでいいと思うよ」
陽「アリ派?」
マ「アリ派、アリ派。」
陽佑次は沁の方を向き、
「沁さんは?」
と尋ねる。
沁「俺?俺は…中立です。」
陽「中立!?」
マ「どっちでもない?」
陽「どっちでもない、の?」
沁「まぁ、仕方なくやってもいいかな、と…」
陽「仕方なく…!?」
会場のファンから微かな笑い。
と、そこで陽佑とMAKIは後ろで〝我関せず〟とすましているNIKKYが目に入り、指を差して、
「あ~っ、〝絶対ナシ!〟派がいるっ!」(笑)
しかしNIKKY、ここは表情ひとつ変えずに近くのマイクを取ると、
「毎回やりましょう!毎回。」
と軽くかわす。
それを聞いた陽佑、
「毎回?毎回は俺がヤだよ!
…だってさー、“PEGGY−O”って元々すげーカッコイイ曲なのに、俺が喋ることによって、なんかおチャラケソングみたいになっちゃってるじゃん?」
マ「“おチャラケソング”になっちゃってるんだ(笑)」
陽「なっちゃってるんだよ!」
マ「オマエのせいだ!反省しろ(笑)」
陽佑ここで突然会場に向かって、
「そんな事より、今日は、みんなに言いたい事があるぞー!」
一際声を張り上げ、
「MAKIさん!誕生日、おめでとうーーっ!」
観客の間から歓声と大きな拍手が湧く。
そしてここで陽佑の調子っぱずれのバースデーソングが響き渡る。
「Happy Birthday Dearマキさーん、Happy Birthday to You…!
おめでとう〜〜!!」
マ「ありがとーっ!」
場内しばらく拍手に包まれる。
陽「…はい、まあ、別にプレゼントとかは用意してないんだけどね(笑)」
マ「なに…プレゼント用意してない!?
用意しとけよ!オマエ。そこは!」
MAKI上手袖の方を指差して、
「普通は大体ここからケーキとか出てきてやるもんだろ!
ちょっとこっちの方見てみたけど、全然誰も出てくる様子ないし。
ドアが開く気配すらないわ(怒)」
陽「いやーその代わりと言ってはなんだけど…」
陽佑ここで再び客席を向いて
「みんな、新しいグッズが発売となりましたー!」
と、ここで少々出来の悪い深夜の通販番組よろしくひとしきり新グッズの紹介をして、ようやくこの試練のMCコーナーを終えた陽佑、MAKIに代わって曲の最後を締める。
「さ一皆さん、もう残りわずかですよー!
お前ら元気だろー?
まだまだ元気だろー!?
声を出せ~!
ワン、ツー、 スリー、フォッ!
ペギオーッ!」
そしてこの曲のラスト、ギターとベースで掛け合いをするその肝心の見せ場でミスってしまい、凹む陽ちゃんであった…。
この後ちょっと久し振りの“VOR”、
そしてまたしばらくの間ステージ上を静寂が支配する中、会場はここぞとばかりメンバーの名を連呼するファンの声に覆われる。
意外やその数は陽佑へのものが圧倒的に多い。
ひとしきりそんな中に佇んだMAKI、
沁が奏でる少ししんみりした感じのギターをバックにここで語り始めた。
「ハイ、渋谷GARRET!
今日はほんとにありがとうございます!(会場大きな拍手)
我々AllS、今ここにいるメンバー4人は皆、子供の頃ロックバンドに憧れて、バンドを始めて、年を重ね、そしてそれが今こうしてステージの上に立っていられるというのは本当に、この恐らく互いにとって最強のメンバー4人が出会うことができたからこそだと思っています。
まあ、音楽に限らずだけど物事を続けていくというのはホントに途方もなく大変なことで、多分今ここにいる人たちもそれぞれ何か色んなことを、日々切磋琢磨しながらやり続けていると思うんですけど、そんな人たちに対して何か元気づけられるような、まあ、そんな柄ではないかもしれないけど、自分たちの存在がみんなに何か勇気みたいなものを与えれるような、そんなバンドになっていきたいと思うようになって、4人で覚悟を決めてこうしてAllSとして活動を再開して、そして今こうやってワンマンという場でみんなと一緒に過ごす時間を迎えられているのは本当に最高の気分です。
ありがとうございます!(拍手)
そしてこれからもね、まだまだ我々の中にはたくさんの音楽が湧き上がってきているんで、それがあるうちは曲作って、形にして、みんなのもとに届けていきたいなと思っているんで、そんな我々AllSを、これからもどうかよろしくお願いします!」
ここでMAKIを始めメンバー全員の、そしてファンみんなの熱い気持ちの高まりを代弁するように、NIKKYのシンバルロールが一気に音量を上げる。
「それじゃあ、最後の曲いくぞ、いいか!
“LIMELIGHT”―!
カモーン!!」
イントロで観客は一斉に拳を振る。
MAKIも自ら拳を高く掲げ振っている。
次にNIKKYのハイハットに合わせて手拍子。
「聞かせてくれ、渋谷ー!」
MAKIが叫び、陽佑が
〝ウォー、ウォー、ウォー〟
とコーラスを入れる。
この曲、歌詞の殆どが英語のためどんな事を歌っているのかは分からない。
だがこの時演奏する彼らの後ろ数ヶ所に白い光が現れ、まるで船を導く灯台のように回転しながらステージと客席を照らし出し、さらにその先上方に目をやると恰もこちらを見守るかのように瞬く幾つかの星…。
非常に心に残る素晴らしい演出だったが、後に『DO OR DIE』を手にしてこの“LIMELIGHT”の歌詞を読み込んだ時、改めてこの演出の意味を理解出来たような気がした。
MAKIは先ほどのMCで、
“毎日を必死に生きているみんなに何か勇気を与えられる、そんなバンドになりたい”という希望を語った。
昨今何か巷では、人が目指す方向に迷い、悩んだ末に新たな一歩を踏み出そうとする時、その「背中を押す」というワードがやたらに氾濫しているように見受けられる。
だがその行為は云われるほど軽く、安易なものではないはずだ。
苦悩の末に自らの未来を賭けて大きな決断を下し、立ちはだかる障壁や抗い難い強大な力に押し潰されそうになりながら、なお一歩でも前進するために闘い続ける日々…
そこにある幾多の敗北や挫折、無力感などを知る者同士だけが伝えられる言葉の重みが、この歌詞からは伝わってくるようなのだ。
「ありがとうございました!渋谷GARRET―!
またお会いしましょうー!」
MAKIが叫び、沁がギターを高々と掲げた。
ドラムの前に集まる3人。
この時やっとMAKIがパーカーを脱ぎ捨てた。
一度NIKKYと相対し、また客席に向き直った3人が揃ってジャンプ、エンディングとなる。
ファンが次々と4人の名を呼んでいく。
こうしてライブは終わりを告げた。
本日の公演は全て終了…
そう思ってはみたもののまだ名残り惜しいファンたちが〝アンコール〟の掛け声を上げ続けていた。
すると1〜2分してから、驚いたことに再びNIKKYがステージに戻ってきたのである。
アンコールの掛け声が止み、会場が〝ワァーッ〟と沸く。
そして陽佑、沁と続き、やや遅れてMAKIが再登場すると一際大きな歓声が上がる。
笑顔を浮かべながらマイクを手に取るMAKI。
「ハイ、またお会いしましたね!
本当はね、“LIMELIGHT”でバーンと終わって、バーンと掃けて、そのまま終わるはずだったけど、なぜか最後のSEが流れなくて…(笑)
で、もうアンコールが始まっちゃって〝あ〜やべェ!〟と…(爆笑)これで終わるわけにはいかないよな、ということで、最後にもう1曲やります!いいですかー!?」
ギャワーーン!という楽器隊が轟かせる爆音と歓声が入り交じる。
「じゃあ、本当に最後、全員ブチ上げてこうぜ!いいかぁーっ!
オーイェーッ!
来いよいいかーっ!
渋谷、いいかーっ!
お前ら、全力で、揺らしてかかってこい。いいかーっ!
かかってこい!
“Cynical”―!」
最初のコール&レスポのないシンプルな“Cynical”だが、拾い物の最後の1曲に観客皆大喜び、思い切りヘドバンし、ジャンプする。
手扇子する者、拳を回す者…
以前よりも反応の仕方はまちまちだが、皆が思い思い自由に楽しんでいる。
上手でソロをとる沁はちょっと思い通りの出来ではなかったのか、弾き終えてから照れ笑いするその表情が何とも愛らしい。
黄色いライトが強烈に照らしつける中、陽佑、MAKI、沁の3人が前に集まって揃って会場を煽り立てる。
MAKIが最後の力を振り絞って叫びまくり、会場は激流のようなヘドバンで埋め尽くされる。
「ありがとうございましたーっ!
AllSでした―――っ!」
沁がギターを掻き鳴らし、陽佑のベースが唸りを上げ、NIKKYがドラムセットを乱打する。
最後に沁と陽佑はドラム前で向かい合い、MAKIは観客たちの顔を見ながら、3人同時にジャンプ。
ここでAllS 2ndワンマン『UNDER THE LIMELIGHT』は終了した。
ギターの残響音が轟く中、嵐のようなメンコと長い長い拍手に送られて上手奥に消えていくメンバー。
幕が降りてからもしばらく余韻を楽しむように立ち尽くす姿があちこちで見られた。
―終わり―
