こんにちは。
今回は、
企業の人事部門の方や経営者の方との数多くの商談を行ってきた中で、採用活動に苦戦しているお声をいただくことが多々あったので人事の方向けに参考になればと思って書いていきます。
その中で、こちらの記事では採用活動方針を定める際に急騰キーワードになっている「バリュー」をテーマに書いていきます。
経済活動を続ける多くの企業の中で、
近年「ビジョン」よりも「バリュー」に力を入れている企業が増えてきていると感じてます。
・メルカリの「組織づくり」から見える人材戦略のコアバリューとは
・急成長メルカリ、「バリュー」への異常な執着
・300年先まで続く企業のDNA「自ら動く社員にチャンスを」ソフトバンクの人事システム
・ソフトバンクバリュー
・バリュー|ソフトバンクグループ株式会社
これらを見ても分かる通り、近年はメルカリやソフトバンクといった有名企業もバリューに力を入れています。
1.バリューとは何なのか
バリューは、「価値」と翻訳されますが、
これが企業において使用される場合には、組織の共通の「価値観」や「行動指針」といった意味を持つことが多いと感じます。
その他にバリューと同義で用いられる言葉には調べたところ以下のようなものがありました。
・way(DIC株式会社)
・credo(ジョンソン・エンド・ジョンソン)
・principle(楽天株式会社)
・ism(株式会社マルハン)
表記が違えどこれらの企業に共通しているのは、
「価値観」「行動指針」という意味で用いられているという点です。
例えば、
学生が就職活動をする時に、「どんな人材が求められているんだろう」と思う時がありますよね。
企業によって表記が異なりますが、
「バリュー」とは・・
・企業が「社員に求める価値観」
・企業が「採用活動で重視するキーワード」
ですので、バリューを必ず確認するように心がけましょう。
上に挙げたソフトバンクグループを例にすると、
「No.1」 |いちばんって、楽しい。
「挑戦」 |挑戦って、楽しい。
「逆算」 |逆算って、楽しい。
「スピード」|大至急って、楽しい。
「執念」 |あきらめないって、楽しい。
参照:https://group.softbank/philosophy/value
これが「社員に求める価値観」であり「採用活動で重視するキーワード」であるということです。
2.なぜバリューが注目されるのか
行動指針、バリューというものは実は昔から企業にあるものですが、
今になってなぜ注目されるようになったのでしょうか。
3年後、5年後、10年後のビジョンを掲げて経済活動を行う企業は多く、
経営者の交代や、今回のコロナ騒動のような外部環境の変化に伴う経営計画の見直しが余儀なくされる場面に遭遇することで、少なからずビジョンの変更が生じてしまうケースがあります。
「MVV(ミッション、ビジョン、バリュー)」という企業活動に不可欠な要素の中で、
ビジョンを重視した戦略で他社に遅れをとることを危惧した各企業は、
いつの時代も揺るがない「ミッション」と「バリュー」を積極的に打ち出すことで、社員育成や人材採用を行う方向へシフトし始めたのです。
これは、採用方針にも応用されるものです。
社員の離職率を解決する打開策として、「ミッション」と「バリュー」にフォーカスした採用活動を取り入れる企業も増えております。
3.重要なのは、揺るがない「バリュー」を持つこと
私が今まで携わった企業の中から、
毎期増収増益を達成している企業の特徴を挙げるとすれば、
『何をするのか?』ではなく『誰とやるのか?』を大事にしている傾向が強いと感じました。
事業内容よりも価値観
以前、私も毎年増収増益を遂げるベンチャー企業に在籍していたのですが、
入社前に事業内容についてほとんど会話をした記憶がないな、と思い出しました。
面接での会話は、「今までの生き方について」でしたので価値観メインでしたね。
伸びている企業の共通項目 ・ビジョンをメインにした戦略をとらない ・バリューをメインにした採用戦略
最近ではバリューメインの戦略を展開するベンチャー企業も増えてきましたので、
今まで安泰だった大手企業も長年に亘り培った大手ブランドだけでは対抗できない時代になることが予想されますね。
今後成長を遂げていくためにはバリュー戦略をとっていくことが方法の1つであるということで、参考になれば幸いです。
ご愛読ありがとうございました。