ヨヒンビンは、ヨヒームツリーの樹皮から抽出されたインドールアルカロイドの1つで、選択的に交感神経アルファ2受容体遮断作用します。

ヨヒンビンを陰茎海綿体へ直接投与しても勃起が起こらないこと、脳の内側視索前野や視床下部(ともに性機能に関与しています)に交感神経アルファ2受容体が存在することが確認されており、ヨヒンビンは抹消から中枢神経系に作用するのではないかと推測されています。

しかし、臨床的な二重盲検試験においては、ヨヒンビンと偽薬との間に有意差が出なかった報告もあり、その有効性に対する科学的根拠に乏しいのが実状です。

なので、心因性の勃起不全のみが対象になると思われます。

日本では大衆薬として数多くのヨヒンビンが発売されています。

例としてはガラナポーンなどです。

経口薬としての勃起不全治療薬をご紹介してきました。

今でも勃起不全 を治療する経口薬は開発中のものが数多くあり、今後もっとも発展が期待される分野であり、市場でもあります。

勃起不全の原因は、末梢神経系と中枢神経系が複雑に入り交じっています。

近い将来に勃起不全の経口薬での治療は、2つ以上のクスリの併用(多剤併用療法)が主流になると予測されています。

その症状1つ1つに対してのクスリの開発が進んでいくことでしょう。

経口薬は体に入るものなので、しっかり安全性を確認した上での服用が大事になっていきます。


EDを含む性機能障害が注目された経緯
 性機能勃起障害 の患者は従来少ないものではありませんでしたが、長い間、性機能に関する医療に対する世間および医療界の認識が低く、患者数の実態などは明らかになっていませんでした。
 従来、性機能障害の患者数が不明瞭であったのは、以下のような理由が挙げられます。
 ・患者本人がそれを病気だと認めたがらない
 ・患者がそれを恥ずかしがって診察を受けたがらない
 ・医師の認識が低く、真面目にこの問題を取り扱わない
 しかし、1998年から欧米でクエン酸シルデナフィル(バイアグラ)が発売されるに及び、男性性機能障害がにわかに注目を浴び始めました。

国内におけるEDの患者数
 1987年に実施されたある調査によると、国内のED患者数は推定207万3000人~416万8000人程度でした。しかし、同じ方法で1998年に行なった調査では、推定467万2300人~940万4100人とされています。
 単純計算で、10年間の間に2倍近くにED患者が増加したことになります。この原因としては、日本の急速な高齢化に伴い、加齢によるED患者が増加したことが推測されます。