今日は早く仕事をはけた。千日前線へ走る。堺筋線…いや数日前ならそれでもいけたけど。

べつに、昔話題になった三代目魚武浜田茂雄の、ぴあの連載、「東京住所不定」やら「日本住所不定」のマネをしてるわけではない。

ジュリアナ東京の1992年のむちゃくちゃ懐かしいアルバムなんぞを聴きながら、メトロに乗った。

たしかにこの曲はなんばやら南港と違う。東京、芝浦だからこそ似合う。影の無法地帯の不思議な媚薬。

半分酔ったみたいに危うく乗り換えると、構内を人一倍速く歩き、まるで昔の渋谷を歩くようである、人をかき分け、茶屋町口へ。

梅芸の横、空を見上げる、あの日々も後にした場所も悪夢みたいに思えた。深呼吸ができる。それで充分。

今日はキャストではなく内勤。目が疲れた。思わず変な有線にムカついて事務所のやつに「やかましいわい、なんやねんこんなわけわからん曲流しよって!頼むから曲変えるか止めて~な、クソがダウン仕事の邪魔やし。サゲもええとこやってに。」

はい。充分不機嫌でした。

くわえたばこしてフンッむかっと。
多忙、忙殺、企画…どこから人を引っ張れいうんじゃ、ボケが。。。

とりあえず交渉だけして当たるだけ当たり、ヒットしたら組み込む。面倒な仕事、うっとうしい。

でも次々振ってくれるならそれでも受ける。

次のスケジュールを聞かれた。ざっと一週間。
ふさいだ所に穴を開ける…。
休まねば続きがない。

渋谷の件のこともあり、もう人に泣きつきはしない。そう…二度と。

充血した目…。今朝は珍しくベッドから落ちたショックで目が覚めた。

I don't want to be you want...それを連発してもう10数年経つ。

スラブのアシュケナジームの血の流れる私は、いろんな涙は創る作業に使う。もちろんむちゃくちゃ苦しい。でも後ろは振り返らない。
生きることひとつでどんなに無事に見えても苦しいのに、それ以上自分に無理難題を押し付けることもない。きっといいことが待っている。事務所でみんなで大騒ぎして笑うし、優しい仲間と一緒に仕事したり。思えば苦労は気苦労だけで、ただウザイことばかり思い出し怒りしてるだけかもしれない。
ネットのモデル。そんな仕事もあった。媚びることなく何でもやってみた。

数日。ペンを片手に手帳に書きまくる。予定だらけ。
街中にして、ワイルドキッドみたいに走り回る。ミナミにキタにと深夜の路上に浮かび上がる。

ある日の昼…OSKの女優さんたちをたくさん見かけた。
かっこよくて、見られただけでも感動した。

私は…そんな空気に触れるためにここへ来たはずである。

深夜の路上で騒ぎ散らかすために来たのではない。

数日…目的からすっかり離れた感じがした。

昔大好きだったyearbook、ハンソンのバラード、私はこの曲に埋まり、久々に涙した。

よく伸びた足の甲、ゴムバンドで落ちた筋肉を少しずつ鍛え直していく。
一度も忘れなかったのはステップを踏むそのフットワーク、思い、であった。

ああ…でも、ブーツのヒールは壊れ、靴を買うことすらできなかった。

そのブーツで、先月22日からこの街をどれほど歩いて走っただろう。

ここで泣いて横浜なんか行きたくない。負けた気分になる。私は私の命に生き、自分の死に死んで行きたい。

自分の1日にどれほど責任をもてるか。
いつか神の御前で言い逃れできるわけでなし、すべて失敗も含めて自分の一生を超える永遠の仕事である…そう思うと、今してることや感じてることはものすごいことなのだと思う。
とにかく働きまくった。昼も夜も。
今のところもう誰にも頼れないと思って。過呼吸状態になるし、追い詰められて文字通り何度か死にそうになった。
でも病院へ行く時間すらなかった。

無言の地獄みたいな横浜での生活よりは、マフィアの銃が絡んだロシアンルーレットみたいな、一か八かみたいな生活の方がずっと生きてる心地がある。

全く生殺しにする家の人間が、あまりにあまりな私の生活を思って多少支援をくれることに。

解決になるのか…いやそうとも限らない。あの家に、とんでもない恐怖を感じるから…なぜこんなことになったのか、電話に向かってどれほど苦しいか泣き叫ぶほどであった。

誰が何と言おうと私には全く向かない生活であった。
実際自力で苦しくても「遠くから闘うために現れ、風を切って歩く」そんな感じに見えた私は一時でも羨望の対象となり、少しいい気になれた。はい、ただのアホです、なにか、てな感じ。
本当に希望することが後回しになりかねないほどであった。
バスルームで…くずおれて泣いた。
初めてこんなことで泣いた。本当は苦しくて仕方ないのに、誰にも指一本触れさせない、という人間の中に内在する矛盾。
私を雇ってくれてキャラとしても大切にしてくれたチーフに、やめます、と普通に言った。一つ仕事を減らせばだいぶ自分の時間が作れる。
なにしろ家探しはもとより、普通に買い物の時間すらない。やかましい友達の家は気を使うし、戸主が年中大騒ぎするようではまた落ち着けない。
あの子はなんでも度を越して騒ぐから、2日も一緒にいれば疲れてしまう。
梅田の駅でジャンプして天井を殴るわ、人がいて、当たったら大ケガしかねないのに、麦茶のペットボトルを7mくらいに投げ上げる。阪急百貨店の前で。ビールみたいになった麦茶を路上で投げる。しかしこれで一つ年上。似てる部分はあるけど、これはほほえましい側面、でもさすがに私が「ええ加減にしいや、けが人出したらどないすんねん?」なんて言わざるを得ないしまつ。物事の線引きやら限度に距離感、これをはかれないことで、一緒の時が長いと疲れる。
さあ、時間ができたってことで、家に病院に、とチェック入れる時間ができてきた。

でもうちらのボスは「また戻ってきいや」と。うんありがとう。落ち着いたら戻ってみるからまたよろしくね、てなことにした。

なにしろここまで…やっとだった。たくさんの友達が自分の所へと招いてくれる。ツヅク→