子どもを守らない「美しい国」 | Yahman! No Problem!

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文科省前抗議
「福島の子どもたちを一刻も早く避難させろ」



【田中龍作ジャーナル】 2013/2/14 01:53 より


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原子力災害がもたらす悲劇をアピールする参加者
後ろの顔写真は広島の原爆犠牲者
=13日夕、文科省前 写真:田中氏撮影=



福島県の県民健康管理調査で
新たに2人の子どもに甲状腺ガンが見つかった
昨年秋に甲状腺ガンと確認された1人の子どもと合わせて3人目だ
この他7人の子どもに甲状腺ガンの疑いがあるという

昨年の同調査では548人の子どもがB判定
(甲状腺に5.1ミリ以上の結節あるいは20.1ミリ以上の嚢胞がある)
とされた

昨年6月成立した「子ども・被災者支援法」を
あざ笑うかのようなデータだ
実際、支援法は機能しておらず
空念仏となっているとの指摘がある

「福島の子どもを西日本に避難させよ」
市民たちが文科省前で毎週水曜夕、抗議の声をあげ続けている
(主催:脱原発国民の会)
昨年5月に始まった抗議行動は13日夕で40回目となった

東京地方はこのところ厳しい冷え込みが続く
霞が関を吹き抜ける冷たいビル風に体温を奪われながらも、
約50人の参加者は
「子どもたちを一刻も早く避難させろ」と訴えた

豊島区から参加した母親(40代)は小学校5年生の娘を持つ
「文科省の皆さんは深刻な被害を分かっているはずです
あなたたちはSPEEDIのデータを知りながら
子どもたちを避難させなかった
依然として線量の高い所に子どもたちが住んでいます
今すぐ福島の子どもたちを避難させて下さい」
絶叫に近い母親の声が寒風をついて響いた

大阪市の瓦礫焼却に反対し、
警察に不当逮捕されたモジモジ先生こと、
下地真樹・阪南大学准教授も駆けつけた

「役人が守ろうとしているのは汚染者だ
子どもを守れ、命を守れ
お前たちは何をしてるんだ」
モジモジ先生は容赦なく文科官僚を責めた


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寒風のなか約50人が集った
毎週、毎週市民に抗議される文科省とは、
どのような施策を行っているのだろうか?
=写真:田中氏撮影=



「政治は子どもたちの避難の問題と向き合わなければならない」
と声をあげたのは前衆議院議員の三宅雪子さんだ

三宅さんは昨年末の総選挙に「脱原発」を訴えて
野田首相(当時)の選挙区・千葉4区から立候補したが、落選した
原発被害の救済に対してますます消極的になる、
その後の政治状況を予感させるような選挙結果だった

効果の定かでない除染を優先し、避難は最小限度にとどめる
補償が膨らむことを恐れたのが民主党政権だった

安倍政権となってからは、
原発事故などなかったかのように再稼働に向けたお膳立てが進む

安倍さん、次代を担う子どもをないがしろにして
「美しい国」など作れないよ





(コメント)
そして、その安倍政権を国民の3/4が支持するという現実…
「美しい国」って、いったい誰にとって美しいのかしら?