「わけなく騙せる」国民を愚弄する財務省 | Yahman! No Problem!

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財務省HPがトンデモ見解
「財政破綻しても
国債の償還は安心です」




「日本が財政破綻しても国債は安心です」
個人投資家をあきれさせるこんな公式見解が、
最近まで財務省のホームページ(HP)に掲載されていた
同省は指摘を受けて掲載内容を変更したが、
財政に関心を持つ市民から
「財務省のレベルはこの程度か」との声も上がっている

【東京新聞】 こちら特報部 ニュースの追跡 (新開浩記者) 2012/2/8 より


内容が変更されたのは同省ホームページの「FAQ(よくある質問)」欄にある
国債に関するQ&A(問答)のひとつ

変更前は
「日本が財政破綻した場合、国債はどうなりますか」
という質問を設定

回答は
「国債は政府が責任を持って償還いたしますので、ご安心ください」
だった

神奈川県議の城田学さん(41)=みんなの党=は 昨年11月、
ホームページを閲覧して、この問答に気付いたという

財務省に
「財政破綻しているのに、なぜ償還できるのか
この内容は(国債の常識に)合っているのか」
と問い合わせた

同省担当者は「合っていない」と回答
この問答の掲載についても「良くないと思う」と話したという

城田さんは
「役人が平気でうそをつくのはおかしい」 と憤る

この問答は、インターネット上で
「つっこみどころ満載」として紹介され、議論の的になっていた
「日本の財務省がこのレベルとは、怒りを通り越して悲しみさえ覚える
こんな回答しかできない国に、お金を置いておくのは危険だ」
などの意見が掲載された

この問答は昨年7月4日に掲載されたが、
衆院選直前の12月12日に大幅に修正された
質問を
「日本が財政危機に陥った場合、国債はどうなりますか」に手直し
回答は
「金利の大幅な上昇に伴い、国際価格が下落し、
家計や企業にも影響を与える」
「政府によるさまざまな支払いに支障が生じるおそれがある」
などに差し替えられた

国債は、普通・定期預金などを保護する預金保険制度の対象外だが、
国が発行する安全性の高い債券だ
ただ、政府の信用不安などで売れなくなれば、金利が上がる

つまり国債の「値上げ」と利回りの上昇は裏表の関係にあり、
所有者は元本では売れず損をすることになる
一方、国は国債の利払いが増え、資金も調達しにくくなり、
財政危機は深刻になる

国債の発行残高は本年度末で709兆円の見込みだ
政府資産が残高を上回っており、金利は1%前後で推移と
今のところ市場は安定している


消費増税あおった反動? 矛盾認め修正

記者が変更理由を尋ねると、財務省国債企画課の担当者は
「財政破綻ということは、債務が返済できないということだと思う
以前の設問は自己矛盾していた」
と説明
その上で
「もう少し分かりやすい表現にして、
問題意識に答えるような内容に書き換えた
それに尽きる」
と話した

経済ジャーナリストの萩原博子氏は
「消費税率を上げるための財務省によるムードづくりが原因」
との見方を示す
「昨年6月に消費税増税に関する自民、民主、公明の三党合意がまとまる前は
『国は財政破綻寸前でお金がない』という大宣伝をした
あまりに不安をあおりすぎたから、リスクヘッジ(危険の回避)を
しようとしたのだろう」

同省がその後、
「財政破綻しても国債は政府が責任を持って償還」と主張したことについては
「まさにマッチポンプ 本当にしょうもない猿知恵だ」
と批判した