初回のデートでは、なるべく初見の店を使うようにしていた。

 

もちろん、パーティ終了後にお茶したり食事した時の感触で、どのくらい冒険できるか見極めておく口笛
品定めされそうな人とは冒険せずに知ってる店に行くし、笑って流してくれそうな人とは遠出したり、並ぶ可能性のある店にも行ったりもした。
 
そうやって開拓した店は、その後、いろんな女性とのデートで役に立った。
そこそこ安くて雰囲気がいい上に美味しいキラキラ
 
こんな状況になってしまって、お気に入りになった店のうち、狭い店には当分行けない。
ワクチンが出来て、打ってもらえたら行ってみたいが、来年になるのか再来年になるのか・・・ガーン
 
その頃まで店が続いているといいなという希望と懐かしさを込めて羅列してみる鉛筆
 
「プリュンヌ」
阪急の梅田駅の茶屋町改札から2~3分の地下にあって、6脚のテーブルが1列に並んだ細くて狭い店。
ランチの予約は1週間前では取れなかったが、平日のディナーは2,3日前でも可能だった。
予算はランチが2人で10000円弱、ディナーが15000円弱~。
客層はマダム系が多くて、話し声が大きくなりがちで、狭いから響いて煩いチーン
 
そんなデメリットも抑え込める料理の美味しさだった。
きれいな盛り付けを見た瞬間、目を瞠り、口に入れたらまた見開くラブ
スープも前菜も肉もデザートも美味しかった。
 
連れて行った女性は、全員がまた行きたいと言うので結構な回数行ったが飽きない。
 
間隔が短くて、同じメニューだったこともあったが、それはそれでまた食べられることが嬉しい。
ある年から☆を貰っていて、誰が食べても美味しいと思ったんだなぁと納得したキラキラ

ずっと残りますようにお願い

 
「いぬい」
リッツ・カールトンの裏側にある地下の海鮮居酒屋。
カウンター6席ととデーブル4脚くらいだったかな。
予約は2週間位前でないと取れない人気店だった。
予算は2人で10000円~20000円くらい。
客層は男がやや多めで、サラリーマンが多め。女性のみのグループはあまり見なかった。
 
大抵の女性は店に入ると、「え!こんなとこ?」って表情になるが、一口食べると、美味しくて目が真ん丸になるびっくり
 
とにかく刺し身が美味しかった。あんなに濃厚で美味しいマグロの赤身は初めてだった。
それ以来、どこに行っても赤身を頼むようになったが、高級店でもあの味を超えない。
 
生牡蠣もはちきれそうなくらいプリっプリで、ぷちっとした食感とムニュっとした食感、いろんな旨味が出汁のジュレと一緒に口の中で混ざり合って飲み込むのが勿体ない。
 
掌をお椀型にしたくらいの巨大椎茸の肉詰めも、3cmくらいあるむにゅむにゅした肉厚の椎茸が美味しい上に、ハンバーク並みに大きな肉ダネの食感と溢れる脂で幸せな満腹感を得られる。
 
帰り道は、美味しくて満たされた後にリッツ・カールトンの前の遊歩道を歩くことになり、ここには電飾があったり植え込みやオブジェなどの物陰が多く、人通りも少ないために、いろんなチャンスが生まれる。
 
「イデアル」
天満橋から5分の大通り沿いにあるフレンチ。
2人掛けテーブルが4脚と4人掛けが1脚だったか。
予約は1週間前でも可能だった。
予算はランチを2人で8000円くらい。
客層はほぼカップル。
白と木目の店内は外光が入って明るいし席間も広いので、気持ちが穏やかになり会話も弾む。
ランチのメニューはいつも変わらない滝汗
 
鴨のコンフィと、地鶏と魚からの選択だが、何故かデートしたどの女性も鴨のコンフィを頼んだ。
 
水分を飛ばしてぎゅっと締まった感じに火を入れた鴨肉は、やや硬めで、削ぐ感じで骨から外すが、女性にはなかなか難しいようだあせる
悪戦苦闘してたり、どこから手をつけたらいいか手を拱いてたりなので、毎回ほぐしてあげていた。
骨の周りの肉をナイフで削いで、フレーク状にして食べると、フワフワして鰹節のように味が濃くて美味しいビックリマーク
たまに食べたくなる味だった。
 
地下鉄の入り口が直ぐ側にあるが、そこからは帰らない。
大川沿いを遡り毛馬桜ノ宮公園桜を抜け帝国ホテルに向かうか、逆に土佐堀川沿いの遊歩道をぶらぶら歩き、中之島公園赤薔薇に渡って中之島図書館まで行く。
 
桜の季節ならどちらも桜を見ながら散歩できるし、バラの季節なら後者にはバラ園があって写真を撮り合える。
 
「むらばやし」
北新地の地下にある居酒屋。
10人くらい座れるカウンターとテーブル1脚だったか。
予約は1週間前でも可能だった。
予算は2人で10000円から。
客層は多様だが、早い時間には同伴っぽいカップルが多く、遅い時間は男率が高い。
 
ここでは、山盛りの刺身盛り合わせがお通しで出る。
初見では、このお通しを見てテンションが上がるポーン
締めは土鍋で炊いたご飯で食べる卵かけご飯だ。
 
この卵かけご飯を一層美味しく食べるために、魚の煮付けを頼んでおく。
すると煮汁を煮詰めてタレにしてくれるので、これをかけるとめちゃくちゃ美味しいのだが、煮付けの身もある程度残しておいて、一緒にかけると更に美味しいビックリマーク
 
お通しの刺し身と、魚の煮付けと卵かけご飯でお腹は一杯になるのだが、これと飲み物だけの注文では10000円弱で済んでしまうので、もう少し頼んで料金を調整しておく。
 
北新地だけに、帰り道は人が多いし、どのルートも明るい。
さっさとタクシーに乗って太融寺方面に行くのが手っ取り早いが、まだその段階でないケースでは、できるだけ地下には降りずに地上を歩くと、駅前ビルの植え込みや並木の蔭を利用できる。
また、阪神のペデストリアンデッキは人通りが少ないし柱の陰も大きくて使える。
 
 

僕は自分と家族の生活や仕事のポジションを維持するためにも、可能な限りコロナのリスクからは離れていたいキラキラ

 
なので、狭い店には入らないし、外食自体ほとんどしなくなった。
しかし、世間にはこういったことに無頓着な人が大勢いるので、彼らが無意識に命をかけて小さなお店を救ってくれるといいな。
 
そしていつか、この店に行けますようにお願い