エボラ出血熱の状況が、深刻化しているようです。在ガーナ日本大使館からの、エボラ出血熱に関するリベリア・シエラレオネ国内における最新情報を以下のとおり情報シェアいたします。



1 渡航情報の引き上げ

リベリア及びシエラレオネにつきましては81日付けで渡航情報(危険情報)が引き上げとなりました。




「十分注意してください」→「渡航の是非を検討してください」(リベリア及びシエラレオネ全土)

 

詳細は以下のURLを御確認ください。

・リベリア  :http://www2.anzen.mofa.go.jp/info/pcinfectionspothazardinfo.asp?id=126#ad-image-0  

・シエラレオネ:http://www2.anzen.mofa.go.jp/info/pcinfectionspothazardinfo.asp?id=105#ad-image-0  

 


 

2 各国の状況




)リベリア



●729付けWHOの発表では、同24日から27日の間に、合計80人の新規感染例(死亡27例を含む)が報告されました。リベリアにおけるエボラ出血熱の疑い例を含む感染者数は死亡156を含む329人(感染確定:100人、可能性例:128人、疑い例:101人)です。なお、UNICEFによると、エボラ出血熱患者の発生が確認されているのは、ボミ県、ボン県、ロファ県、マルギビ県、モンセラード県(首都モンロビア含む)及びニンバ県です。


●7月30日、リベリアのサーリーフ大統領はエボラ出血熱対策に関わる国家行動計画を発表しました。主な内容は以下のとおりです。



(ア)
 
業務上不可欠な政府関係者以外については30日間の自宅待機とする。


(イ) 国境封鎖されていないエントリーポイントに関しては、移民局が保健機関と連携して関し及び規制を行う。


(ウ)
 
教育省が発表するまで、例外を除いた全ての学校は休校とする。


(エ)
 
次の通知があるまで、フォヤ、ボ・ウォーターサイド、ガンタを含む全ての県の市場を閉店する。


(オ)
 
娯楽施設では、出入り口に消毒剤の設置開館時間の短縮、入場制限などの措置をとる。


(カ)
 
全ての国民に対し、公共娯楽施設への出入りを制限することを勧める


(キ)
 
石けん、塩素、消毒剤、バケツなどのエボラ出血熱対策に必要な物資の値上げは、反国民行為とみなす


(ク)
 
感染の多いいくつかの地域は、保健社会福祉省のアドバイスにより隔離地域とすることを検討している。食料や医療品などの供給は医療従事者により行われる。

 


)シエラレオネ


29日付けWHOの発表では、同24日から27日の間に、合計人の新規感染例(死亡例を含む)が報告されました。シエラレオネにおけるエボラ出血熱の疑い例を含む感染者数は死亡23人を含む533人(感染確定:473人、可能性例:38人、疑い例:22人)です。なお、CDCによると、エボラ出血熱患者の発生が確認されているのは、カイラフン県、カンビア県、ポートロコ県、ケネマ県、ボ県及び西県(首都フリータウン含む)です。


●7月30日、シエラレオネのコロマ大統領は非常事態宣言の声明を発表しました。主な内容は以下のとおりです。



(ア)
 
エボラ出血熱の感染が深刻な地域は隔離する。


(イ)
 
警察及び軍は、医療従事者やNGOの活動に支障がでないよう十分必要な支援を提し、また、隔離地域との移動を規制する。


(ウ)
 
エボラ出血熱が確認された民家及び地域は、医療チームによって安全が確認されるまで隔離する。


(エ)
 
エボラ出血熱の犠牲者や疑われる者を追跡するために活発な監視と個別調査を実施する。


(オ)
 
公共での集会(エボラ出血熱の啓発活動以外)は禁止する。


(カ)
 
全ての死亡者については、埋葬前に自治体への報告を義務づける。


(キ)
 
ルンギ国際空港での検疫を強化する。


(ク)
 
これらの措置の予定期間は60日~90日であり、必要に応じて追加的措置をとる。



 

3 治療施設情報

エボラ出血熱患者が治療を受けている病院は以下のとおりです。留邦人の皆様におかれましては、しばらくの間、具合の悪くなった方は当該病院では受診せず,他の病院にて受診していただくようお願いいたします。


 

(1)リベリア




   フォヤ・ボーマ病院ロファ県


 エボラ出血熱治療ユニットボン県

   
JFK病院(モンロビア


2) シエラレオネ(同国保健衛生省の発表)

エボラ出血熱治療センター(Ebola Emergency Operations Center / EOC)として以下が認定


Kailahun Isolation Units(カイラフン県)

 

Kenema Isolation Units(ケネマ県)

 

 






3 エボラ出血熱とは

エボラウイルスによる感染症です。

潜伏期は2 21 程度であり、発症は突発的で進行が早いとされています。

インフルエンザ症状が進行し、重篤化します。

発熱、頭痛腹痛、咽頭痛、筋肉痛、胸部痛出血(吐血、口腔歯肉、消化管)などの症状が起こります。

治療は対症療法のみであり、感染予防のためのワクチンはありません。

エボラウイルス感染症の患者・遺体・動物の血液・体液に直接触れると感染します

空気感染はないとされています

 

4 感染予防について

エボラウイルスの感染力は決して強くありません熱や乾燥に弱く、未発熱の潜伏期間中は他人に感染しません。ついては、以下のような適切な対策をとることで、感染の可能性を下げることが可能です。

(1)頻回適切な手洗い励行

(2)衣類の洗剤や漂白剤による洗濯・乾燥

(3)エボラ(疑い含む)の患者・遺体・動物の血液・体液に直接触れないこと

 

 エボラ出血熱を疑ったら

患者発生地域への渡航、又はエボラ出血熱に感染した疑いのある・遺体・動物の血液・体液等に接触した方で発熱、頭痛、下痢、全身倦怠感等の症状を感じる方はすぐに地域の病院へ相談して下さい。その後は不要な外出は控える等、病院からの指示に従って下さい 

 



 患者数等の情報は随時変更されますのでエボラウイルスに関する最新の情報につきましては、WHOhttp://www.afro.who.int/en/clusters-a-programmes/dpc/epidemic-a-pandemic-alert-and-response/outbreak-news.html ならびにCDC (http://www.cdc.gov/vhf/ebola/index.html )のホームページを御参考にしてください。