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音楽とピアノと人生と…ピアノ講師のブログです

メンタルも身体も軟弱…にもかかわらず音楽だけはずっと好きで続けてきました。
クラシックもポップスもラテンも日本の唱歌も大好きです。最近は、由紀さおりさんとお姉さんの安田姉妹のコンサートでウルウルしています。

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2006/11/17(金) 午後 7:49


今でも思い出すのは、プエルト・リコの音楽学校の発表会です。
私は、ドミンゴ・ガルシア先生が近くレコーディングする新曲のピアノパートを10代の男子生徒にベースをつけてもらって演奏しました。
小学校低学年くらいの可愛い子ども達が次々にシンプルな曲をお披露目しました。
聞いているうちに感動して涙が出てきました。
音楽学校とはいえ、プエルトリコのカグアスという田舎のフリースクールです。ピアノは、とんでもなくホンキートンク(調子はずれ)でした。
子どもたちも、間違って止まりそうになったり、決して上手くはないのだけど、ちゃんと、彼らの想いが伝わってくるのです。
一音一音を自分なりにせいいっぱい大切にして表現しようとする意志・音楽を奏でることに喜びを感じていること・音楽への愛情といったものを感じ、
ジ~ンと胸を打たれる想いでした。
そして、ピアノの音がちょっと狂っていることなんか、大したことじゃないというか、むしろあたたかささえ感じて、大切なことを子ども達に教えられた気がしました。

子どもの演奏には、教えられること、感動することが多いです。
純粋だから表現できるものを大切にするべきだなと思います。

シュタインウェイのピアノはそれはそれは憧れです。
いいものはやはりいい。
けれど、自分の演奏の不完全を楽器のせいにするのは違うと思います。
かつて私もそういう逃げ口上を言ってたような・・・

シュタインウェイのピアノを弾いても、マシンのような無味乾燥な演奏をしては何の共感・感動も引き出せないでしょう。
でも、素直な気持ちで音に向かう子どもたちなら、おんぼろピアノを弾いても、聞いてる人に感動をプレゼントしてあげることができるのです。

コンクールだとか、有名音大に入って、有名な演奏家になって・・・といった競争心を刺激される環境で切磋琢磨してきた人の音色とは違う、あったかさ、やさしさに満ちた音、演奏を心がけたいし、生徒さんにもわかってもらえたら、と常々思います。