暮らしの手帖第8号。発行日は昭和25年7月1日となっている。

終戦からまだ5年しか経っておらず物資が不足していた頃だからか、ちょっとした工夫で生活を豊かにする方法やら、DIY関連の記事が多いように思える。まあ、この雑誌のコンセプトはもともとそこにあるのだけど。名物企画・商品テストもまだ登場していない。人々にまだ余裕がなかったことや、そもそも比較するほど商品が出ていなかったのであろう。

面白い記事はたくさんあるけど、個人的に惹かれたものだけご紹介。



手形タオルの提案。もちろんこれは既製品ではなく、作り方も掲載されている。この写真もなのだけれども、



この写真からも、高度経済成長以前なのだなあ、と思う。要所要所に手作り感が溢れている気がしませんか?雑誌に掲載するということだから、当時としては一般的、いやむしろ若干モダンな作りなんだろうけど、清貧感に満ちている。

とにかく物を無駄にしない。



オイル・シンクという単語を私はこれで初めて知った。今ネットで検索してみても、ねじみたいなものやらシンクの油汚れのお助け情報やらしか出てこないので、この布の一般名称がこれ以上わからない。記事を読むと、もともとは「雨の日、フード代わりに頭にかぶる布」だそう。エプロンにしたり、氷を包む袋に使ったり(氷を買うというのもいかにも昔らしい!)、お風呂で髪を包んだり。撥水性をいろいろ活用しましょう、という提案。

なんでも作ってみる。



当たり前だけどまだラップがないので魚もそのままである。

その他、配給のうどん(配給って!とびっくりしたのだけど、配給制度は戦後だいぶ後まで存在していたのですね)はかりんとうにすると美味しいですよ、という読者の投稿なども。

そんな中、こちらは今でも通用すると思う。



手先が器用だったら自分でも作ってみたいところである。



ね、素敵でしょう。yukata-dress!

心に残った寄稿。


「戦争はもういやだ」と言う一方で「また始まっても仕方がない(どうせ始まるんだろう)」と諦めている老人の様子に、戦後たった5年しか経っていない時代のリアルさが見られた。