暮らしの手帖第22号(第2世紀)。発行日は昭和48年2月1日となっている。

前回の記事より23年後のものだが、さすが間に高度経済成長期を挟んでいるだけあって、だいぶ内容は様変わりしている。

いつからか不明だが目次が別折になった。これ、「酒のむな…」は巻頭特集で、下半分のサイズだけ違う紙で目次ページが差し込まれているのだ。なかなか凝ってますね。



巻頭特集はタイトルからもわかる通り、酒自動販売機の及ぼす影響について問題提起している。で、問題の本筋とはずれますが、当時の酒類自動販売機やその広告が面白い。



73年当時だと日本酒がこんなにも奮っているのだね。まあ選択肢が少なかったということが大きいのであろう。ビールとウイスキーも確認できるが。この日本酒メインの状態を見る限り、缶ビールはそんなにメジャーじゃなかったのかな。よく「昔の缶ビールは缶のにおいがひどくて…」という話を聞くが、そんな時代だったのだろう。「サッポロ缶ビール」も見えるけど。



それにしてもワンカップがこれほどまでに元気だとは。左下はおつまみサービス付きだそう。よくよく見ると「高級塩昆布」と記されている。ちなみにこのメーカー:忠勇株式会社は白鶴に吸収された模様。この俳優さん?は誰なんだろう。

さて、暮らしの手帖の売りは広告を入れていないので自由にものが言えること。23年前にはなかった製品比較の記事も多く掲載されている(もっとも昭和30年代頃からそのような記事は掲載され始めていたようだけど)。

そのうちの一つ、柔軟剤の比較。



まず「おむつのせんたく」である。そう、もちろん当時は布おむつ。



こんな感じでずら~っと軒先に干されていたわけね。ちなみにブログ主は意外と?若く、昭和末期の生まれなので、昔の下町の写真などでこのような光景を見てもピンときておらず。ステテコかなんかかと思っていた。今回初めてわかったのである。

ちなみに記事の内容は、おむつに柔軟剤を使用しはじめてから、お尻のかぶれがひどくなったという人が多かった。そこで分析してみると…柔軟剤を使用したことで、かえって吸水性が落ちてしまうことを指摘している。もちろん今は改良されていると思うが。

ちょうどこの頃って公害問題真っ最中であったり、大量生産・大量消費の時代であったりして、この柔軟剤問題一つをとってもそういう意味ではあまりいい印象がない。感覚がマヒしているというか。

このコラムでは、店屋物のふたがラップで、漬物が発泡スチロールに入ってきたことを嘆いている。


このあたりの意識改革は現代のほうがずいぶん進んでいるように思える。

あとは、マフラーを編んでみよう、ではなく織ってみようというのが斬新である。もちろん機織り機は手作りで。色合いによってはなかなかオシャレに仕上がりそうなマフラーだが、機織り機の作成が少々難易度が高いような…。




ところで、この号でびっくりしたのは、


ファッション企画がある(しかも結構なページ量)ということ。ちなみにこの女性、日本旅行中?の医師だとか。モロッコ生まれカサブランカ育ち。どういういきさつでこのグラビア企画のメインになったのか謎。8ページもメインだよ、綺麗だけど。


旦那さんの髪型が時代を感じさせる。この髪型だけまだリバイバル来ていませんよね?なんでだろう。

この女性の企画以外にも12ページもファッションに割いているのである。「へー変わったもんだな」と思いながら読み進めていくと……

最後の最後、編集後記のページに理由が記されていた。



タイトルが直球である。

きちんと理由を掲載しているところが、なんとも暮らしの手帖らしいなあと。

ちなみに理由は、暮らしの手帖社の前身は衣装研究所という名前でスタイルブックを発行していたこと(なのでそういうテーマはもともと得意ということにつながるのか)、このごろになって日本の女性にも世界の女性の「着こなし」を学んでほしいということ、の模様。




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