ストリートファイターの影響で、男なら誰でも波動拳や竜巻旋風脚を練習したことがあるだろう。
みずちゃんは保育園の頃、サムライに憧れ毎日オモチャの刀でエアチャンバラをするだけでなく、
格闘家を夢見てパンチやキックの練習に明け暮れたものだ。
中でもハイキックや飛び膝蹴りは自分の中でもお気に入りの技であった。
年中か年長の頃、みずちゃんは近所の女の子からいじめを多々受けていた。
ある日保育園で、おもちゃか何かの取り合いで喧嘩になった。
「こら!なにしてるの!」
先生が止めに入った。
お互いの手を片方ずつ握り、5歳の子供を諭す。
けどみずちゃんは、日頃から恨みを募らせていたので、その怒りは留まることをしらなかった。
そうだ!飛び膝蹴りをかましてやろう!
そう思ったみずちゃんは、左足を軸に、右足で膝蹴りを食らわせようとジャンプした。
その時、お母ちゃんから「どんなに腹が立っても女の子に手を出してはだめよ」と言われたことを思い出した。
どうしても右足のキックが出せず、泣きわめきながら左足でケンケンする男の子になっていた。
以後飛び膝蹴りをしようと思ったことはない