曜日のめぐり合わせから、例年よりも長いと思っていた年末年始の休みも後1日ですねぇ。
例年の休みよりは、出歩いたかな。近場での買い物&ホームセンターめぐりでしたが。
ふと、思い立ったように昔話でもしましょうか。
筆者の車遍歴を事あるごとに綴って来ていたので、その続きを。
これまで書いてきたマイカーの遍歴は上のリンクを見てくださいね。
さて、マイカーの四号機となったのは、現在も所有しているHONDA S2000である。
そもそもの出会いは、1995年のモーターショーに参考出展されたSSMになる。実際には見に行ってはいないが、雑誌などでもS800以来のFR、オープンカーとして注目された。
その諸元表を見て惹かれるものがあった。2000ccのエンジンを積みながら5ナンバーサイズだったのである。車重までは記憶していないが。
当時の筆者のライトウェイトスポーツの条件として、車重は1t以下、全長4m以下、車幅は5ナンバー枠に入る事。そして、ここが肝心なのだが、もろもろで300万で購入できる事があった。
SSMがそのまま市販されるなら、車重はともかく、5ナンバー枠。当時、乗っていたロードスターと同じくらいのサイズになる。マイカー遍歴から分かる通り、根っからのHONDA党の筆者にとって、ロードスターを手放してもいいかも、と思っていた。
そして、1999年にSSMはS2000の名で発売が開始される。
が、それは筆者の期待を裏切るものであった。
安全性を考慮され、サイズはSSMよりも一回り大きい3ナンバーサイズ、車重も1,250kgと1tを超えていた。
まぁ、当時の各社の2Lクラスの車が1.5tを超えるものが少なくなかったので、十分に軽量とは言える。
そんな訳で、筆者のS2000に対する気持ちは冷めっていた。
ノストラダムスが予言した世界滅亡の1999年7月も、何事もなく過ぎた。
次に世間を騒がせたのはコンピューターの2000年問題。西暦を下2桁でしか認識していなかった当時のコンピューターが2000年になると、初期設定の1900年と区別がつかなくなり、暴走すると言うもの。
結局、1999年も明けた2000年、世間は何事もなかったように普段どおりの正月を迎えていた。
そんな2000年の正月休みが明けて仕事へ。
以前の遍歴の中にも出てくる、とあるCafeに仕事帰りに寄って行った。
店に入るなり、マスターがいきなり筆者の名を呼び、ちょうど良いところに来たと。
話を聞くと、ホンダのディーラーから、誰かS2000を買いたい人はいないかとのTELがあったらしい。
当時は、まともに発注すれば最低でも半年待ちの状態だった。
で、早く欲しい人は複数の店に予約を入れていて、希にダブルブッキングとなって売れ残りが出る事があったようだ。
マスターは筆者の返事も聞かずに、営業マンにTELして詳細を聞いた。
即納できる状態のS2000が3台あるとの事で、グレーのメタリックが2台。内1台はナビ、OPのBBSアルミホイール付き、もう1台はほぼ素の状態だった。
もう1台を聞くと、ボディーカラーはホワイト、赤い内装に赤の本革シートが付いたもの。
その場で、TELで仮予約。
殆ど、衝動買い。笑゛
ロードスターの時と同じですわ。待つのが嫌いな筆者は、即納と言う言葉に弱いwww
奇しくも、筆者のオープンスポーツのイメージである白にボディに赤い内装と言う事も大きかったなぁ。
後は、周りから仲間内でS2000を買うとしたら筆者しかいないでしょ、とも言われていたしww
諸経費などを入れて、ざっと400万。一介のサラリーマンにとっては大金である。
それを衝動買いするような性格だから、今だに嫁さんも貰えずかな(わら
そして、2000年の1月末に、ホワイトボディに赤い内装のS2000が筆者の元にやってくる事になり、今現在に至る訳です。
その時の営業マンには今のお世話になっていますね。
参号機のGISHIKI編で書いたように、慣らしを行なった。
第一印象として、参号機のロドスタは楽しい車だったが、S2000は緊張を強いられるような気がした。
例えるなら、ロドスタが親しみやすい気の合う彼女。頑張っておしゃれをしてもどこか垢抜けないところが、また可愛い。一緒にいても気を使わなくていい感じ。
対して、S2000は、私と付き合いたいなら、それ相応の覚悟はして置きなさいよ、と言わんばかり。連れて歩けば、周りの目を引くのいい女。でも一緒にいると、時に疲れてしまうような・・・
兎に角、今までに経験した事のない運転感覚だった。
オープンカーとは思えないカッチリしたボディ剛性。
ロドスタのヒラヒラと舞うような軽快なハンドリングとも違う。
当時としては珍しい電動アシストのパワステはややインフォメーションに欠ける感はあるが、そのシャープなハンドリングをスポイルする程ではない。
そう、非常にシャープなコーナリングを見せる。限界は極めて高い。
が、その限界の高さ故に、ピーキーな挙動を示す。特に筆者の所有する初期型は、その傾向が強い。
油断すると、手痛いしっぺ返しを食らう当たりは、初期のCR-Xを思わせる。次元は違いすぎるが。
それでも、この乗り味を知ってしまうと・・・
手がかかるヤツではあるが、当分は付き合うつもりだ。