「お正月には帰られへんわ、、、」と言いながら父親の身体の具合を心配して帰省した娘に、

夫は照れながらも「もうだいぶんよ~なったで、、」と嬉しそう。




「せっかく帰ってきたんやから紅葉を見たいわ、、」と言いながら父親を誘い出す娘。


5ヶ月も坐骨神経痛で歩かれなかった夫と三人での外出に、こころなし気も高ぶった。

杖を持つのを嫌がって、私の腕を杖にしてしっかりと掴まっている夫に歩調を合わせて歩いた。

駅まで往復タクシーを使いそこから電車で行き、着いてからバスで15分ほどの紅葉の名所、、

夫は久しぶりに携帯カメラで紅葉を写していた。

その姿を後ろから紅葉と一緒に携帯で写す私、、、


痛み止めの薬を服用しながらもあの激痛に苦悩する姿を見ていただけに、
こうして外出できるなんて感無量の私。




ガンバって行って帰ってこれた。


娘の一言がないととても行けなかった。一言が父親の心を動かし身体を動かしてくれた。

帰りに立ち寄ったひなびた店でお善哉を食べた。その味は忘れることがないだろう。


三人での外出は本当に久しぶりで夫は顔も明るく言葉も多い。


娘が東京に帰ってからも携帯の写真を見ている。



娘はいい親孝行をしてくれた。これは何ものにも代えられない。


色んなことが起こった今年の終わりに、夫の明るくなった様子は何よりも嬉しい。





「お父さん、来年の春は九州の温泉に3人で行こうよ、、、、」

楽しい希望を置き土産に帰って行った娘に「どこにでも行くよ!」と私。



自分の張りきった言い方に可笑しくなった、、、、、