第26回 サメ紹介 | サメ好き集まれ!サメ紹介のブログ!

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サメ!鮫!サメ!サメが好きでたまらない人々に見ていただきたいブログです。サメは凶暴なだけなのか?サメの生態はいかなるものか?サメの魅力を面白く紹介していきます。あなたも明日からサメ博士!?




サメのことについて紹介してきて、大体1ヶ月半ほど経ちましたかね。当時の私はややサメ好きくらいなものでしたが、知れば知るほどサメの魅力にはまっていきまして、今ではかなりサメ好きにまでランクアップ出来ているかなと思います。もうしばらくしたら超サメ好き、弱サメマニア、中サメマニア…そしてサメ博士へと、上がっていくことでしょう。私が勝手に決めた区分ですので、特に意味はありませんが。





さて、今回はサメ紹介です。26種類目ですね。紹介するのは
トラフザメです。

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⬆︎寝起きっぽいトラフザメさん






トラフザメ
カグラザメ目 トラフザメ科
英名 Zebra shark

トラフとは漢字にすると虎斑となります。虎っぽいまだら模様のサメという意味です。成体はまだら模様ではありますが、虎というよりヒョウのようです。英名はシマウマザメです。虎なのかヒョウなのかシマウマなのか、一体どれなんだと聞きたくなりますが、おそらく幼体の模様によるものだと思います。トラフザメの幼体はまだら模様ではなくしま模様なのです。しま模様ならば虎やシマウマと称されてもおかしくはないですね。このしま模様が成長に連れてまだら模様になっていきます。




特徴
全長は約2.5mほどに成長します。サメの中では小型~中型に分類されますが、2.5mといえばライオンとかより大きいですからね。かなりのものです。ただ、とても細いサメなので、そこまで大きく感じないと思います。

夜行性で、日中は海底に潜んでいます。ただ比較的浅いところに住み、インド洋全域の浅瀬、水深60mあたりが縄張りになっています。


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⬆︎正面から見ると可愛い顔をしています。

こんな可愛い顔したトラフザメですが、もちろん肉食です。主食は岩場に潜む魚や、貝、ウミヘビなどです。こんな顔だと(正確には顔ではありませんが)ウミヘビに返り討ちにされてしまいそうですが、食べちゃいます。

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⬆︎ウミヘビです

ウミヘビは神経毒を持っています。体が麻痺してしまう毒です。人間が噛まれて、時間が経つと毒がまわり溺れてしまうことも考えられるほど危険な生き物です。海中では近づいてはいけない生物の一つですね。
これだけ危険なウミヘビもトラフザメは食べちゃいます。そう、食べちゃうのです。


基本的に単独で生活しています。サメのほとんどが孤独を愛するタイプが多いので、トラフザメも基本的に独りです。しかし季節によっては、20~30匹の群れを作ります。合唱祭で練習の時はバラバラなクラスが本番になって付け焼き刃の一致団結を見せるものの、賞にはかすりもしないみたいな状態に似てますね。ただ、トラフザメが群れを作る理由というのがわかっていません。これから先。誰かしらサメ博士が調査してくれると思います。

トラフザメのメスは交尾後、卵の塊(卵鞘)を産みます。この塊には粘着質の糸が付いており、岩場などにくっつけるようにして産み付けられていきます。卵生ってやつですね。メスのお腹の中で赤ちゃんを育てる胎生のサメもいるのですが、それについてはまた別の機会に紹介しようと思います。

トラフザメはとてもおとなしいサメとして有名です。泳ぎもそれほど速くありません。そのため、ダイバーが近づくこともできますし、飼育することもできます。水族館にもトラフザメはほぼ間違いなくいます。いややっぱり多分と言っておきます。まぁそれほど危険の少ないサメなのです。ただ、手出しすれば噛み付いたりもするので、近寄るくらいにとどめておいた方がいいですね。
トラフザメの肝臓は肝油としても使われています。
しかし問題もあり、このおとなしいトラフザメを人間は少々獲りすぎてしまいました。絶滅には至っていませんが、ちょっとヤバイぜ!くらいにランクされてます。遊び半分で持ち帰るなんてことはしてほしくないですね。






感想
トラフザメはどちらかというと可愛い系のサメですね。だから飼育されることも多いのでしょう。危険が無いならその方がいいですが、私としたらこのトラフザメのおとなしさなどは確信犯なんじゃないかなと思います。

「俺かわいいっしょ?だからー、おとなしくしておけばー、人間も何もしてこないしー、あわよくばー、水族館の人に捕まってー、狩りしなくてもー、飯が食える生活みたいな?」

という腹黒さがあの顔の裏にはありそうですね。だとしたらある意味面白いですね。

けど、実際に人間に飼われたり寄り添うことで守ってもらうことを選んだ生き物もいますよね。犬とか猫とかもそのような感じがします。実は自分より強い生物とギブアンドテイクの関係になって身を守るというのは自然に行われていることではあります。ジンベエザメにくっついて泳ぐコバンザメなどが良い例ですね。もしもトラフザメが人間に媚びるようになったとしたら、それはサメ業界初の出来事かもしれません。トラフザメは可愛さを提供し、人間はトラフザメを水槽の中での安定した生活を提供すると。今後そういうサメが生まれても面白そうです。

トラフザメ…可愛い顔の裏に隠された真の目的…策略家だなぁ…。





「知略?のトラフザメ」