狂いまくっていた歯車を、ようやく手の内に取り戻せるような気がしてきた。
こんばんは、ユキちゃんです。
25日付で今の職場を辞め、実家にかえる手はずを着々と進めております。
実家帰る帰る詐欺で、年末のライブでは多くの人々のお涙を誘いましたが、まあだいたいネタばらしした通り、実家全然遠くないです。
関東圏。
そんなわけで引っ越しの準備を、
人生二度目の引っ越しの準備をしております。
大学を辞めて、「とりあえず東京」に来て、借りた家は、とても居心地のいい家になりました。
連れてきた人をひたすらに寝かしてしまう家。カラオケボックスみたいな狭さに。持ち込まれたガラクタと持ち込んだガラクタ。観た映画。聴いて踊った音楽。男の部屋みたいに足の踏み場がなくて、泣く泣く男上げてから後悔したこと山の如し。
相手のスーツのジャケットがどこに行ったか分からなくなったときが、一番恥ずかしかったなぁ。
そんな愛着わく家、なんと6年も住んでしまった家と、いよいよおさらばで。
みんな大好き断捨離を進めている日々なのですが、
私何も持ってないくせに捨てられないものばっかりだったや。
必要なものは全然なかった。
テレビもないし、インターネットも有線しか引いてなくて使いづらすぎて解約したし、テーブルもなかったし、ソファもなかった。
服と、ベッドと、冷蔵庫と、電子レンジと、キッチンと、お風呂
着替えること。寝ること。セックスすること。食べること。ご飯を作ってあげること。お風呂に入ること。着替えること。
これを乱雑に繰り返してきた6年間で、
これを乱雑に繰り返した6年間は、
なんとも映画のように素晴らしい日々でした。
若さを信じて、街に飛び出し、かわいくて高い服を買って叫び、よく知らない男女と呑んでは喋って、朝を迎えて。
何もしてないのに、何か手に入れてるような。
逃したくない夜がそこにはあって。
絶対に今が大事だった。
NDGに入ってからは転換期。
映画みたいな、自堕落な日々、よりももっと。
キラキラしたシーンの詰め合わせで済んでいたのが、丸ごと映画一本つくるよ!毎回シナリオ違うよ!みたいな日々に変化した。
いい感じの男の子をヨイショしてはより面白い日々の追求に明け暮れ、
大勢でいる飲み会が減った代わりに、いい感じのイベント、抜け出せたらサイコーが増えた。
パー抜け。ね。パー抜け。
「このパーティーから連れ出して。」
それを自分の引き出しにいっぱい閉まって、ブログに使ったり、パフォーマンスのエネルギーに変換したりした。
大変な日々だったな。大変だぁ。
NDGが終わりを迎えてから程なくして男の子と付き合うことになった。転換期。
今までのエネルギーを全部彼一人に注いでしまったせいで全部ダメになってしまった。転換期。
もうあと数ヶ月で一年。一年経つけど、彼と別れてからの一年は本当に地獄だった。
思い返してみれば男の子に振られたことは今まで一度もなかった。
付き合ってない男の子に疎遠になられたことはあったけど、それは付き合ってないから、そもそもズルだし、理解はできた。
でもこの付き合ってた男の子ともう二度と会話が出来ないっていうのが私には何回考えても何回考えても理解できなくて。
今でもまだ出来てない。
理解できないことを抱えたまま帰る家はひとつも優しくなかった。
今まで愛していた私らしさの化身の家。振られてしまった以上は何の役にも立たなかった。
服も。ベッドも。冷蔵庫。電子レンジ。キッチン。お風呂。
服は全然買ってない。ベッドは私しか寝ないから整えない。冷蔵庫も壊れたし、何も見たくない。電子レンジであっためる冷食。お湯を沸かすだけのキッチン。毛を剃らないお風呂。
愛していたものを自ら否定しながら、否定されてショックを受けるっていうのをずっとやっていて、この地獄の出口が全然分からなかった。
一時期は人ともまともに喋れなくて、愛想笑いだけずっとして過ごしてた。
この家を、捨てる。
この家と、お別れして、実家に帰る。
片付けが進むにつれて、気持ちが楽になっていった。
この家はちょっと私過ぎた。
もうがんばってちょっといいお肉買うことも、一緒に膝を抱えて映画見ることも、シングルベッドでくっついて眠ることもない。
それは、私でなくてよくなる。
私ができなくて、よくなる。
家がなくなるんだから、それが出来なくても大丈夫。
そう思えてきて、少しずつ自分が戻っていく感じが今します。
どこまで戻るかっていったらそりゃあ東京に出る前よ。
映画みたいなことに憧れていた日々に戻れる。
今したいことは髪をすごい短くして染めちゃうこと。
でも顔丸いし染まりにくい毛質だからそこは年の功を生かしてちゃんと信頼置ける美容師さんに相談してからする。
でもこれから就活だからそんなことしてる余裕あんのかしら。あるかな。
余裕はあるけど、未来はないってかんじ!うまい!
ここまでのことを許してくれた両親を、2019年、元号の変わりからしっかりしっかり愛していけたらよい。
そうして君に、ほどよい愛を伝えながらいい感じの歩幅を歩いていけたらよい。
この「君」は、めっちゃ乙女チックな言い方すると、まだ見ぬ「君」ね。
でもそんなこと言うには28歳なんだよなー!
いつまでもこの世の終わりのラッパを願ってるよ。
今年も良い年でありますように。
愛してるよ。
ユキちゃん。