【BLCD感想】デコイ 2 迷鳥(2009年/英田サキ/子安武人×近藤隆/三宅健太×鳥海浩輔) | twilight

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【BLCD感想】デコイ 2 迷鳥(2009年/英田サキ/子安武人×近藤隆/三宅健太×鳥海浩輔)

 

これは…!鳥海さんのナレーションが相当集中しないと聴き取れない!頭に入らない!
かなり早口で流れるように進むので一瞬たりとも聴き逃せない。
2なので1で出てきた話だ…と思いを馳せた瞬間、置いていかれる。
試されている!

事件を取り巻く人物、組織の人間関係、回想シーン…と登場人物は多いが混乱せず聴ける。
那岐→安見を詰めるシーンの経緯の語り方も非常に整理された言い回しだった。
原作未読だが、脚本も良いのだと思う。

火野→安見は、こういう手に入れ方もアリだと思わせる。
執着攻めやヤンデレとも違う、
普通が何なのかわからない人たちが「陥っている状態」の話なので、わりと淡々としている。

加賀谷×那岐は二人の関係性や性格が反映された良いシーンだった。
あれは連れ添った相棒だからこそ。

鳥海さんは男っぽくも艶やかな受けでさすが。
しかし喘ぎより会話。まあよく喋る受けだこと。
「もういいから黙って喘いでろ」と思ったし、攻めさんに言ってほしかったw

火野→那岐の別れのシーンはドラマチック。
同心円状の関係ですね。
幼い二人が苦境を生き抜き、決別→邂逅「俺とお前は同質だ」
この二人の関係ももっと聴きたいなあ。
一度くらいは寝たことがあるんじゃないの?(希望的邪推)

事件の真相に迫る三木さんの声が相当低音。カッコイイなあ…。
篠塚→安見も「大事なもの」と言うほどの想いがあるわけだから、ここももっと聴きたい。

2作4枚で充分なボリュームだけど、続編希望の出来。
近藤さんの3役演じ分けは自然だった。

演技もストーリーも重厚でBL色は薄いが傑作。