【BLCD感想】きみは皮肉なキラキラ星(2018年/佐倉リコ/白井悠介×斉藤壮馬)
舞台俳優ものですが、2.5次元舞台に近い。
声優も表に出ることが多いご時世だし、
本人たちに重なる部分もあり、夢を見させる設定。
実際、BL営業のようなものはあるし、
ワキの廣瀬大介さんは舞台俳優だし、これは良いCD化。
役と声のイメージがピッタリ。
低音で毒づく白井さん×明るくあざとい壮馬くん。
どちらも猫を被らないので、聴いていてストレスがない。
役も本人も強気な若手が頼もしい。
劇中劇も楽しい。
天真爛漫にグイグイ距離を詰めてくる壮馬くんと、
だんだん態度が軟化してくる白井さん、どちらも良い演技。
タイトルからどうせ内容はないと思っていたが、
心情を丁寧に追っており…
というか心情を丁寧に表現する壮馬くんの繊細な演技により、全然聴ける。
最初の絡みは、受け→攻めへのフェ○→お互いに手で。
お互いにしたがるのがイイ。
濡れ場になると急に色気だだ漏れで甘くなる壮馬くんが絶品。
水族館デートの後、歩が完全に恋する乙女!
仕事中の返事も、安心して泣くのも本当にかわいい。
そこで出てくるのが「絶対にいい公演にするぞ!」
と仕事の話なのも男子らしくてイイ。
「好きになっちゃうじゃん」に滲むどうしようもない甘さがイイ。
壮馬くんだから、ここまで魅力的になったのだと思う。
あまりに爽やかな話なので、
バクステ映像としては千秋楽の打ち上げで終了して満足。
ですが!BLCDなので!二人で過ごす甘い時間は続く~♡
落ち着いた白井さんの声で「付き合うか、俺たち」
SEがなくてもパアァ…☆と表情が晴れるのがわかる壮馬くんの声にならない演技。
そして最後の絡み。本当にラブい。
結構声を張ってから「出ちゃった」の落差が最高かわいい。
「いいよ」の緩みきった甘さに安心しかない。
ちょっと苦しそうな声が犯され感満載で、だから壮馬くんは素晴らしい。
絡みは短め。だけどオマケ的に、+αが付く。
総括。
内容もエロもないと想像していたが、
心情描写の流れに無理がなく、等身大の恋愛模様と演技に満足できた。
コンパクトにまとまった脚本も良かったけど、
なにより壮馬くんの機微に聡い演技の賜物だと思う。
可愛らしい話で、設定も身近に感じられ、ドラマCDを聴く層なら楽しめると思う。