【BLCD感想】MODS(2017年/ナツメカズキ/八代拓×斉藤壮馬)
冒頭、ラジオから流れる曲も世界観にぴったり。
大事ですよ~こういうの!
低音で口の悪い壮馬くんが壮絶に色っぽいです。
粗暴というか、普通に態度が悪いだけなんだけど。とてもいい。
八代さんも落ち着いたトーン。
二人の雑な言葉使いに躍動感と若い勢いを感じる。
客との行為を見せるシーンの壮馬くんの艶やかなこと!
健気受け以外の役が聴けるのがうれしい~!
はすっぱな役もやっぱり上手。
海で怪我の理由を訊いて笑うシーンは貫禄すら感じる。
表現力がある…。
台詞(言葉)じゃなくても。
声色に滲む。間や息が自在。
再び客との行為を見せるシーンは、
こんなに扇情的かつ自然な「俺を滅茶苦茶にして」は初めて聴いた。
リアルではまずないだろう台詞が、全く違和感がない。
キャラと一体化しているなあ…。イタコ芸かな。
自分で感じ入る役にピッタリ。素晴らしい。
15才役も最高。
無理に声を作るのではなく、自然に、幼さが加味されている。
現在の役で「理解できなかった」と入るモノローグが地を這う声。
余程凄惨な半生だったのだと一発で理解させるような。最高…。
15才の子が「俺はずっとこれしかできないんでしょうか」と泣くのが不憫で可愛い…。
料理を作って帰宅を待つのも可愛いよ…。
葬儀で春に言い募るのは不憫で切ない…。
もうシロへの好感度が青天井。
「それが嫌ならお前が辞めろ」と怒鳴るというより唸るのも凄みがあった…。
「お前がいると苦しい」「なあ虎、しよ…」への落差もマーヴェラス。
再会して怒鳴り合うのも男子同士の良さがあった。
全体的に荒っぽくヒリヒリした話。暴力性が色気になるのもBLの良さ。
時間的には短いが、客×4回(複数含む)、父×1回の絡みがあり、
攻めとは最後に1回。4分弱。
最中に泣いちゃうのが可愛いね。幸せだね。
濡れ場の内容や台詞的には特筆すべきものはないので、
エロ目当てで聴くのはおすすめしない。
けど、壮馬ファンは他の演技で充分楽しめると思う。
トークは4人。
「入れ替わり立ち替わり、入れられ、咥え…掘られ、掘り掘られ」
ああ、そうだった。壮馬くんも自分から特攻するタイプのトークだった。
攻めしかやったことがないという八代さんに、
森川さん「どう?受けは?やりたい?」
これはやりたいですと答えるしかないような…w
BLCD仕事についての話がたくさん聴けて、
お酒の話で盛り上がり、
森川さんからスピンオフを希望する話も出て、充実のフリト。
総括。
壮馬くんの演技力の高さを堪能できます。
どんどん役幅を広げていってほしい。
ご本人的に珍しい役ではないのでほとんど触れていないけど、
通常運転の八代さんも悪くないですよ。