ケフェウス座の散光星雲たちから、Sh2-140 ~ Sh2-150 付近を撮影してみました。

8月末〜9月初めのテスト撮影データだけでは露出時間は少ないので、その後、追加撮影しました。1時間余りのRGB現像では星雲が淡かったので、微恒星を暗くして、さらにHOOデータを混ぜ込んだら、綺麗な散光星雲が浮かび上がりました。それだけでは、綺麗な星の色が目立たず、反射星雲や分子雲の片鱗も見えません。ここで、Lumフィルター画像を使い忘れていたことに気づき、L-(RGB+HOO) 画像にしてみました。Lum画像の微恒星がそのままなので、淡い微恒星まで復活してしまいました。なんとなく、分子雲や小さな反射星雲までもが見え始めているので、今回はこれで完成としました。

カタログ番号説明画像と、ファインディングチャートも添付します。

Sh2-140 付近を拡大してみてみましょう。

拡大しても、なかなか見応えがありまね。

Sh2-150 付近を拡大表示すると、

こちらも個性的で美しいです。

ケフェウス座には、まだまだ見どころがありそうです。

備忘録：　（以下、個人的な覚書　専門的な内容なので、綺麗な写真の鑑賞が目的の方はスルーしてね）

撮影データ：　　

SXPまたはAXP赤道儀＋ N.I.N.A. コントロール

オフアキシスオートガイド　PHD2 ＋ ASI 120MM mini

鏡筒：　タカハシ　FSQ-106EDP ＋ 645RD QE0.72×（焦点距離 380mm F3.6)　　ZWO EAF

光学センサー：　ASI6200MMpro （ cooling 0℃）　

Lum、Red、Green、Blue　各　43、25、26、29コマ、gain 100、60sec（LRGB露出時間 123分間）

Hα、OIII　各　17、12コマ、gain 300、300sec（H0O露出時間 145分間間総露出時間 268分間）

8月31日、9月1日、21、23、26日の5夜　自宅にて撮影　　

画像処理：　PixInsight (BXT、NXT、SXTを含む)、Photoshop 使用

ケフェウス座の散光星雲たち（Sh2 - 140 ~ 150 付近）