地震が頻発しているようで、東南海大地震にも注意が必要なのでしょうか。被災された方々にはお見舞い申し上げます。

 

さて、ケフェウス座にはたくさんの散光星雲がありますが、その中でも、一番人気(?)の散光星雲(IC1396)を、焦点距離380mmでLRGB撮影してみました。

立派な散光星雲です。前回これぐらいの範囲を撮ったのは7年前。今回は、たっぷり4時間越えの総露出時間ですが、これまでで最高の出来になりました。かなりピント位置に注意して撮影した成果が出たでしょうか。やはり、基本は重要です。せっかくですので、名所をトリミングして拡大してみましょう。

ガーネットスター(ケフェウス座μ星)とその周辺です。撮影するとオレンジ色ですが、紅く見えるので、ウィリアム・ハーシェルにより名付けられました。迫力ある明るい星ですね。

一番のみどころは、象の鼻と名付けられた暗黒星雲

Elephant's Trunk Nebula の通称がわかりますか? 以前の長焦点画像にも肉薄する絵になりました。これだけの解像度を得られるのはBXTのおかげかもしれません。 

この画像で私的に気に入っているのは、散光星雲南部の暗黒帯たち

いかがでしょうか? 天の川のたくさんの星々と、散光星雲に重なる暗黒帯の表情がたまりませ〜ん。

薄雲が流れる中、二晩もかけて撮影した甲斐がありました。

 

 

備忘録: (以下、個人的な覚書 専門的な内容なので、綺麗な写真の鑑賞が目的の方はスルーしてね)

 

撮影データ:  

SXP赤道儀 + N.I.N.A. コントロール

オフアキシスオートガイド PHD2 + ASI 220MM mini

鏡筒: タカハシ FSQ-106EDP + 645RD QE0.72×(焦点距離 380mm F3.6)

光学センサー: QHY600M  ( gain 26、cooling 0℃) 

Lum、Red、Green、Blue 各  gain 26 60sec  118、32、26、78コマ 

総露出時間   254分間

7月 31日、8月1日の2夜 自宅にて撮影

画像処理: PixInsight (BlurXTerminator、NoiseXteminatoreなど含む)、Photoshop 使用