ただいま滞在しているのは、** ホテル。先ほどは4階にある豪勢なスパを堪能してきた。窓ガラスから見えるのは韓江(ハンガン)ではないか。



 この国の屋台骨でもあり、500km近くはあったろうか、美しく保たれた発展の基礎でもある。朴大統領の父は、「韓江の奇跡」とも言われた、途上国を先進国の仲間入り近くまでいざなった「開発独裁」という概念を見直されたリーダーである。
 この国の浅薄な面が突出して展望も持たず、ついに現役大統領を弾劾し、その職務を停止するという野蛮な大衆とは、まさにこの大統領を圧勝で選んだ人々なのだ。反省するなら、自らのアホさへの問いから始めてもらいたい。北朝鮮がマジで攻めてくるのは道理なのだから――。

 とこのように、我が思いに反して、真実とはいえ憎まれ口を叩いたり皮肉をかましたりしてしまうのは、高次脳機能障害による、と申しておけば便利な面はある。
 昨年の今ごろは、もちろん冗談ではなかった。確実に性格まで変わった。高貴となり、寛大な紳士になっちゃた次第。うそ。
 物忘れをしたり、医師や官憲やらの世間知らず(学校と特殊な職場しか知らないのだから)から間違って鋭い質問を投げかけられたときも、ガールフレンドから疑惑(笑)の目で見られたときも、ハラハラしながらこんなピュアな紳士が悪徳的な意図をもつわけなどない、というつぶらな瞳をキラキラさせることは日に2度はあるなあ。


 いまソウルのウォーカーヒルに来ているのは、現地集合の計5人。ラスベガスの巨大カジノで友人を探すのは、天安門広場で待ち合わせするよりは遙かに容易だとしても、欧州各地にある家庭的の、美しい超豪邸で紳士淑女が集うがごとくのカジノで知った顔は絶対に見逃さないのとも異なる。
 とにかく、ヨーロッパ式のカジノよりは広く、アメリカ式のカジノより規模が小さい。小さいといっても、有名シンガーのコンサートができるほどの広さはある。

 カジノに行ったことがない方に、その大きさや、ましてやその紳士淑女的雰囲気を説明するのは、無理だといえる。新聞の経済面は、株もFXも起業すらもやったことがないのに担当できてしまうなのだから詮方ないとはいえない。カジノの現場視察もしない国会議員や報道陣は、完全にどうかしている。
 トランプさんは、たとえばわざわざ訪ねてきた亀井静香議員一行には会うわけもなく、5.7兆円もの投資を進める意欲ある孫正義さんとは、世界の経済人として実りある対話をしたと聞いている。

(中略)


 ここで私が強調したいのは、身体が麻痺し、高次脳機能障害などの実態を日々克服してきて、カジノもビギナーズラックと言ってもらってよい全勝をしたことについては、どうでもいい。
 私は、特許出願したくもなる「カジノでリハビリ」に、稼ぎながら、励み続けた。
 カジノで稼ぎ続けるのは、私の症状からして不可能とされ、そもそもカジノを動きまわるなど専門家の想像を超えている。
 ざまみろ。


 ふふ。どんな苦労があったか、その目標をどう地道にクリアさせたのか、私は具体例を通して記録し、シェアしたいと願うものである――。

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