最大6カ月――とはこの半年に医師団から数百回は聞いた。彼らは医師として全然ダメなだけで、人として落ちこぼれているわけではない。
脳梗塞は、脳血管疾患のうちで、脳の動脈が詰まってしまうことに発する。
私の後輩――あとから入院してきたという意味ね――の大林麒一郎さんは、10年前に軽めの脳梗塞をやり――良く言えば血をサラサラにする薬を服用し、18倍の確率で脳出血を発症した1人だった。医師団は長期的に考えられない人が多いのは間違いないゆえ、脳梗塞促進剤を大林さんは盛られ、1カ月も経たないうちに、麻痺を残したまま、この病院で脳梗塞を10年ぶりに再発させられた。あたりまえ、と言いたい。
大まかに言えば、脳梗塞には3種ある。
1.脳の太い動脈が詰まる(アテローム型)――危険因子は、高血圧、糖尿病、脂質異常症、アルコール、喫煙。慢性肝臓病、メタボなど生活習慣病による。
2.脳の深い部分を走る細い動脈が詰まる(ラクナ型)――危険因子は生活習慣病のほか、1年以上にわたる高血圧がとんでもないリスクに。
3.心房細動という不整脈などを直接の原因として発する。
以上で92%は占めることになっている(『脳卒中データ2015』)。
残り8%はさまざまだが、私の症例に関しては「スポーツ性の脳動脈解離」ということだけは分かっていながら、あらゆる危険因子がなく、原因不明のまま現在に至る。この「解離」性は、スポーツがまず原因なので、患者が「若い」ことに特徴がある。他の1~3の王道は75歳が多いのとは、著しく違う。まあ、起きてしまえば、21歳も52歳も92歳も変わらないといえば変わらないけれども、学生であったり、会社で働き盛りであったり、社長であったり、というのと、年金生活者とは著しく経過や執念(モチベーション)は、どう見ても全く違う。
解離性の脳梗塞は、脳梗塞の王道から外れている。若い健康な人を、急に襲うからだ。救急車で数時間以内に運ばれれば、まず脳内血流も止まっているわけではないので、最も危険を回避しやすい。一緒にいた仲間たちが、倒れて動けなくなっているのに救急車を呼ばない、ということは、友人たちもそれなりに反省はすることもあるのだろうが、センスが皆無なので、しかるべき制度ができており、たいていは理性ある決着になる。
事故というほかない昨年11月25日から、180日が経つ。
個人的に大きな意味をもつだけでなく、社会的にも常識化しているので、私は大きな意義を唱えたい。
このような病には、急性期とリハビリ改善期と、その後のメンテナンス期に分けられる。
同時進行のルポは、新刊に書いたので、現代日本人の闘病考現学はそちらに譲りたいと思う
脳梗塞日誌 ~病棟から発信! 涙と笑いとリハビリの100日間/大和書房

¥1,512
Amazon.co.jp
この本は、苦しいときこそ最良の笑い飛ばす方法を駆使した。
今日、指摘したいことは、私の経験からも、はっきり言えることになった。
「リハビリ回復期は180日がマックス」は、事実ではない。
全文はこちらからお読みいただけます。
脳梗塞は、脳血管疾患のうちで、脳の動脈が詰まってしまうことに発する。
私の後輩――あとから入院してきたという意味ね――の大林麒一郎さんは、10年前に軽めの脳梗塞をやり――良く言えば血をサラサラにする薬を服用し、18倍の確率で脳出血を発症した1人だった。医師団は長期的に考えられない人が多いのは間違いないゆえ、脳梗塞促進剤を大林さんは盛られ、1カ月も経たないうちに、麻痺を残したまま、この病院で脳梗塞を10年ぶりに再発させられた。あたりまえ、と言いたい。
大まかに言えば、脳梗塞には3種ある。
1.脳の太い動脈が詰まる(アテローム型)――危険因子は、高血圧、糖尿病、脂質異常症、アルコール、喫煙。慢性肝臓病、メタボなど生活習慣病による。
2.脳の深い部分を走る細い動脈が詰まる(ラクナ型)――危険因子は生活習慣病のほか、1年以上にわたる高血圧がとんでもないリスクに。
3.心房細動という不整脈などを直接の原因として発する。
以上で92%は占めることになっている(『脳卒中データ2015』)。
残り8%はさまざまだが、私の症例に関しては「スポーツ性の脳動脈解離」ということだけは分かっていながら、あらゆる危険因子がなく、原因不明のまま現在に至る。この「解離」性は、スポーツがまず原因なので、患者が「若い」ことに特徴がある。他の1~3の王道は75歳が多いのとは、著しく違う。まあ、起きてしまえば、21歳も52歳も92歳も変わらないといえば変わらないけれども、学生であったり、会社で働き盛りであったり、社長であったり、というのと、年金生活者とは著しく経過や執念(モチベーション)は、どう見ても全く違う。
解離性の脳梗塞は、脳梗塞の王道から外れている。若い健康な人を、急に襲うからだ。救急車で数時間以内に運ばれれば、まず脳内血流も止まっているわけではないので、最も危険を回避しやすい。一緒にいた仲間たちが、倒れて動けなくなっているのに救急車を呼ばない、ということは、友人たちもそれなりに反省はすることもあるのだろうが、センスが皆無なので、しかるべき制度ができており、たいていは理性ある決着になる。
事故というほかない昨年11月25日から、180日が経つ。
個人的に大きな意味をもつだけでなく、社会的にも常識化しているので、私は大きな意義を唱えたい。
このような病には、急性期とリハビリ改善期と、その後のメンテナンス期に分けられる。
同時進行のルポは、新刊に書いたので、現代日本人の闘病考現学はそちらに譲りたいと思う
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今日、指摘したいことは、私の経験からも、はっきり言えることになった。
「リハビリ回復期は180日がマックス」は、事実ではない。
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