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次に見つかった異常は、耳でした。簡易検査でパスできず、要精密検査となったと先生から報告がありました。
この時はまだ、侑ちゃんは検査の度に何かしら見つかるな〜くらいの感覚でした。主治医の方も、何かおかしいと思いながらも色んな検査で見つけて行くしかないというスタンスで、病名的には確定していませんでした。
口から飲めないので、鼻からの経管栄養という形でミルクを与えるのですが、粉ミルクにアレルギーがある事も見つかり、アレルギー対応のミルクに変更。この時は、持続注入ではなく決まった時間に決まった量を与えるようにしてました。体が小さい事を考え量も少なめだったせいか、体重もあまり増えて行きません。
せめて口から飲めればと、妻は授乳室でおっぱいを押し当てるのですが、泣くばかりでどうにも吸う気配はなく、毎度授乳室から帰ってくる泣きそうな妻をみて僕も心が苦しくなっていました。
「吸わないんじゃなく、吸い方がわからなくて泣いてるんじゃない?どうしたらいいのか解らない〜!って」
妻を励ますためにそう声をかけたのですが、この時の僕たちは、なぜ飲まないのか!?その疑問のほうが強く、この時の言葉は妻の心には刺さることなく消えていきました。