時と共に意味合いが変わって行くのは「言葉」の宿命であり、

現在の我々も「手前」、「貴様」、「恥ずかしい」等の様に、本来の意味と真逆な意味で使用すぁれている例は決して珍しいことではない。

昨今、いくつかの言葉が同様にある意味真逆の意味となりそうなのでここに記することにしよう。


「卒業」

本来の意味は、技能・知識等を習得し、修学過程を終える事を意味するのだが、

近年では、事務所の対立・不祥事を起す・人気の衰えを理由に所属グループから離脱する事を意味するようだ、この場合の多くは自らの意思で離脱する例は稀で追放されるのが大多数のようだ。

それは、アイドルグループの場合、卒業したメンバーとグループが競演する例が極端に少ない事が証明となるだろう。


「アーチスト」

アーティストは芸術家と訳されるが「アーチスト」は「音楽家」の一形態であるようだ。

一昔前は、歌手でありながら自ら曲を作成したり、作曲家・作詞家自ら歌を歌う場合に「アーティスト」又は「アーチスト」を用いていたが、昨今では単に歌を歌う歌手やアイドルグループを「アーチスト」と言う。

つまり、歌が下手糞過ぎて、自らを恥ずかしくてとても「歌手」とは名乗れない輩がCDを発売した場合、それを「アーチスト」というようである。


「神」

人や宗教心により明確には定義できない「神」ではあるが、

慨して。崇高なモノ、超越的なモノ、畏敬の念を示すモノであろう。

昨今では、「神曲」(「しんきょく」とは読まず「かみきょく」と読む)など「神**」と単語の前に「神」を付加する事により、最上級の褒め言葉の様に扱われていて一見正しい様に聞こえるが、

その実、数週間で飽きられて見向きもされなくなる歌やアプリに神を使用するのは神に対する冒涜以前に「神」の意味が「絶対的」というより「流行の」と言う意味に変わっているのではないかと推測する。

そう考えれば、ノリや雰囲気で新興宗教に走ってしまう若者の行動の説明がつくだろう。

そもそも存在有無は別として「神」を用いて「倫理」や「道徳」を説いてきたものだが、絶対的基準は「自分」でしかない現在人にとって、この「神」は無意味なモノの象徴という意味で、言外語の「神**」は将に的を得た使用法ともいえる。