こんにちは。

 

今日は、採用基準について、お話をさせて頂きたいと思います。

 



あなたが経営者または採用担当者であれば、どんな基準で採用してますか? 

採用する立場にない人も、自分はどんな基準で採用されたのでしょうね? 

はたまた従業員がいないという個人事業主や会社経営者の方も、採用するとしたらどんな基準で採用するのか?
そんなことを考えながらお付き合い頂ければと思います。

 

採用基準は会社毎にまちまちだと思いますし、同じ会社であっても求人の度に少しずつ変わるということもあると思いますから、一口にこれが正解ですなどというようなものはないように思います。そんな訳で、これからするお話は、あくまで、当社が(私が)思うことに過ぎません。まずはそのことをご理解頂いた上で、話を進めさせて頂ければと思います。

という訳で、いきなり結論を言うと、


好き嫌いで決める

私は、結局のところこれに尽きるのではないかなと思います。そう言うと色々なご意見やご批判があるかもしれません。くどいようですが、これが正解であるなどと申し上げるつもりはありません。しかし会社を経営して23年、結局辿り着いた答えは、これではないのかと思っております。

もし、あなたが大手企業の採用担当者だとしたら、いやいや自分の好き嫌いで決められ無いでしょ?とか思いますよね。確かにその通りですね。自分の好みだけでは決められませんよね。ですのでそこは自社の社風に合うか、と読み替えて頂ければと思います。

私のような小さな会社を経営している場合には、社長の好き嫌いがそのまま社風になっていて良いと思います。
だって、自分の経営する会社の社風が、嫌いだったとしたら如何ですか?経営なんて良い時ばかりではありません、きっと辛い時もあると思うのですが、そんな時に自分の会社の社風が嫌いだったら頑張って続けたいと思いますかね?

逆に応募する側の立場の人であれば、いやいや、そんな好き嫌いで決められては困ると思われるかもしれませんね。でも能力や実績だけで評価されて入った会社って如何でしょうか? 能力が活かせている間は良いと思うのですが、そんな常にベストな状態にあるとは限りませんよね。

会社を辞める理由の80%が人間関係だとも言われています。


人間ていくら合理的なように振る舞っていても、本当はそんなに合理的な生き物ではないと私は思うんですよね。もっと感情的な生き物だと。もし、一切の感情を押し殺して、100%合理的に判断すれば必ず上手くいくのでしょうか?それで幸せになれるのでしょうか?



「モチベーションアップ」に関するセミナーが盛に行われてたりもしますが、「動機付け」とか「意欲」って気持ちの要素が多分にありますよね。合理的であれば合理的であるほど、モチベーションがアップするかと言えば・・・そうとは限らないかなと。むしろ逆にロボットのようだとモチベーションが下がってしまう人もいるかもしれませんね。

 

人間は感情的な生き物だと思うんです。


確かに、何かを得るために感情にブレーキをかけるいうことは必要かもしれませんが、ずーっと感情を押し殺した状態、ブレーキを踏み続けた状態では、幸せだと感じることは難しいのではないでしょうか?

人間は感情的な生き物である以上、会社経営では、従業員の感情に配慮することも大切ではないかと思います。正直、どうなのかな〜って思うんですが、この社員の感情をテクノロジーで分析するなんているサービスもあるくらいです。

けれども、経営者だって人事採用担当者だって、あるいはマネージャ(管理職)だって、「人」なんです。彼らにも感情はあります。全知全能の神様ではないのです。従業員(あるいは部下)の感情が大切と言っても、嫌だなと思っている相手に対しても平等に接することができるでしょうか? そうしないといけないとするなら、自分の感情は一切排除して合理的になろうとするかもしれません。でも、それでは、ますます人の感情に寄り添うなんてことはできなくなります。

カウンセラーというのは、自分の感情を大切にしつつも、相手を共感的に理解しようと努めます。しかしこれはなかなか難しいことです。訓練されていますがカウンセラーとて感情を持つ普通の人間です。神様ではありません。カウンセリングマインドを持った経営者や管理職がいる会社は、社員の幸福度も高いという研究結果もあるようですが、カウンセラーは基本的に、直接利害関係のない相手に対してカウンセリングするからできる部分もあるのであって、経営者、管理職という利害関係がある立場の方が、従業員や部下に常にカウンセリングマインドを持ち続けるというのは、相当に難しいことだと思います。

ですので、能力や適性、実績などの諸条件も大切ではありますが、最後はやはり、

好き嫌いで決める

 

ということに尽きるのではないかと思っています。やはり苦手だなとか嫌いだなとか思っている相手を共感的に理解することは大変ですし、よほどの役者でない限り、あなたが嫌いだと思っている相手には、その感情が伝わってしまうと思います。ですから「好きな人」と仕事をするというのは、経営者と従業員、上司と部下、の双方にとってもよいことだと、私は思います。

あなたが雇われている側、あるいは、管理される側の人間であれば、雇い主あるいは上司は、どんな人が好きなのかということに関心を持つことは大切だと思います(媚びろと申し上げるつもりはありません)そして、同く自分についても、好き嫌いについても改めて見つめ直してみる機会を持つことが大切だと思います。その上で、もし、どうしても合わないと感じるのであれば、時には別の道を考えてみるのも長い目で見れば幸せを手に入れる方法かもしれません。次は、条件面ばかりでなく、ぜひ自分の好き嫌いと会社の好き嫌い(社風)がどうか、経営者はどんな人か、などにも注目して見られたらよいのではないかと思います。


ここまで読んで頂いてありがとうございます。もしかすると、「主張はわかったけど、そんな好き嫌いで採用したら人材が偏ってしまうのではないか」と思われる方もいらっしゃるかもしれません。確かにそうかもしれませんね。そして会社には様々なタイプの人間がいた方が上手くいくことがあるのも確かです。同じタイプの人ばかりでは間違った方向に向かっていても誰も気づけないということが起きるかもしれません。様々なタイプの人が自由に意見を交換してこそ上手くいく、そういこともあると思います。

けれども、一方で「カリスマ経営者」がいて成功しているという会社もありますよね。常にそのやり方がよい訳ではありませんが、好きで集めたメンバーは、正しい方向に向かう時には同意が得られやすいので、機動力が必要な場面では有利に働くこともありますよね。


そして最後にお伝えしたいのが、好き嫌いで決めるけれども、

自分自身の器を大きくする

 

努力が必要だということです。たとえば内向的な経営者が、自分と同じタイプの人を好ましく思っており、外交的でガツガツくるタイプを苦手だと思っていたとして、自分の好きなタイプだけを採用してたら会社は全員内向的な人の集まりなってしまい、外向性や、時には押しの強さも必要な、営業といった職種に向いている人が社内いないとういうことになってしまうかもしえませんね。


しかし、だからと言って、無理してそういう人を営業に採用しても、ここまで説明してきたように、苦手意識が働いて上手く行かないことが多いと思うんです。

ですから自分の器を大きくする必要があると、私は思うんです。器を大きくするとは、我慢するということではありません。

好き嫌いは、自分が生み出した感情

です。この感情を無理に変えるのではなくて、自分と向き合って、なぜその感情が生まれてくるのか見つめてみる。たとえば、先の例では、外交的でガツガツくるタイプを前にすると内向的な自分はNoと言えなくなってしまってどうも苦手だと。ではなぜNoが言えないのかと言えば、自分がNoと言われた時に凄く傷ついたからだと。そんな風に自分自身についての理解を深めてください。

そして今度は、相手のことについても思いを巡らせて見てください。その人はなぜガツガツくるのか?もしかすると、あなたのことを放っておけないと思って、良かれと思って色々と言ってくれているのかもしれませんね。あるいは、その人は本当は不安で、誰かに認めてもらいたくてそのような行動をとるのかもしれません。

そんなふうにして、自分のこと、相手のことを理解することができたら、嫌いとか苦手という感情は薄らいでいくかもしれませんよ。今日聞いて明日変わるというようなものではありませんが、ゆっくりとでも着実にあなたの器は広がっていくと思います。

 

あなたが何歳であっても遅いということはありません! 私自身、人生100年時代だとしても折り返し点を過ぎていますが、お恥ずかしながらこんなことを思うようになったのは、ここ数年のことです。もっと早くに気づいてれば・・・とは思うことがありますが、でも遅いとは思ってません。もう遅いから今から幸せになるのはやめようなんて思わないですよね。

会社あるいは自分の部署は自分の器以上にはならないし、あなたが部下であれば、自分の器以上の上司に恵まれることはない、そう私は思います。