こんにちは。

 

今日は、こんな未来がくるかも?ということで、いつもと少し違った話をしたいなと思います。

 

 

「ワーク・シフト」リンダ・グラットン(著)

 

という本を読まれたことありますでしょうか?

ロンドンビジネススクールの教授が書かれた本で、2025年の未来の働き方について色々ケースがあげられてます。この本が書かれたのは2012年頃ではないかと思いますが、(少なくとも日本語版は2012年)、その当時、2025年というと、13年後ということでそう遠くはない未来だった訳ですが、2025年という響きからなんとなく、私はなんだか遠い未来をイメージしてました。でも、今改めて考えてみると、あと4、5年ていうとことですね。本当にこの本に書かれているようなことが起きるのか、私は少し懐疑的ではありますが、もっと先の未来ではそうなるかもしれませんね。


今日はこの本にも出てくる1つのケースを、私のいるIT業界という切り口で考えて見たいと思います。
 

IT業界のこれまでを簡単に振り返ってみると、以前は汎用機と呼ばれる大型コンピュータに数台のダム端末と呼ばれるものが数台、繋がれたそん環境でした。ちなみに「ダム」というのは日本語にすると「バカ」という意味です。プログラムは大型コンピュータで実行され、ダム端末では処理しないのでその名前がついたそうです。

汎用機を使ったシステムは金融機関などを中心に今でも使われてはおりますが、WINDOWSの登場と共に大きく塗り替えられました。これまでの汎用機は1台数億円もしますから一家に一台という訳にはいきませんので、持って帰って仕事をするなどということはできません。ところがWINDOWSの普及により、会社では1人1台が当たり前になり、エンジニアともなれば自宅にも1台や2台持っていて当然というような時代になりまた。なかには自宅に5台持っているという強者もいました。何に使うのだろう・・・・^^


 

この当時はパソコンにプログラムをインストールして使うというのが当たり前でした。詳しくは別の機会にしますが、クライアントサーバ型とかスタンドアローン型と呼ばれるものがそうです。そこから時代がさらに進んで今は「クラウド」というのが一般的になりました。パソコンにはソフトをインストールせず、最初から入っているブラウザーというインターネットをみるためのソフトを使って行うようになりました。プログラムは場合によっては地球の裏側にあるコンピュータで実行されます。それをブラウザーを通して使うというこです。パソコンのことをダム端末とは呼びませんが、同じような感じですね^^

このクラウドで動作するソフトのことを「Webアプリケーション」と言いますが、これは人間が使うことが前提です。そりゃそうだろ、犬や猫は使わないでしょ、というツッコミはご容赦ください^^ この人間が使うというところがミソなんです。人間が使う以上、人間(User)との接点(Interface)を持ちます。これをUser Interface、UIといいます。つまり人間が見たり、あるいはデータを入力するための「画面」があるということです。

使い難いという経験も、残念ながら、少なからずあるのかなと思いますが、基本的には人間が使いやすいように設計されています。しかし、これはコンピュータからみると使い難いのです。人間は数字よりもグラフとかの方がパッと見で傾向が掴めて便利ということがありますが、コンピュータは画像の認識がそれ程得意ではありませんので、むしろ数字の方が扱いやすいのです。

コンピュータからみると?って思われた方もいらっしゃるかも知れませんが、例えば振り込みを想像して頂けるとわかりやすいかもしれません。A銀行からB銀行に振り込みをする場合には、A銀行のプログラムとB銀行のプログラムが会話(データ交換)をします。(IT業界では、このように擬人化した言葉をよく使います)
この場合の接点はUIではなくてAPI (Application Programming Interface)と言います。クラウド上にあるAPIを特に、WebAPIと呼びます。



例えば、地図を使うとか誰かにメッセージを送るプログラムを作ろうと思った時にWebAPIが公開されていれば、それらを呼び出すだけでこれらの機能を持ったプログラムが簡単に作れます。カレーを香辛料を集めて1から作らなくても、ルーを入れるだけでできてしまうというのと似てるかもしれません^^ カレーも1から作ってこそ楽しいという人もいるように、プログラムも1から作ってこそ楽しいという人もいますが、ビジネスで考えるとスピードは大事ですから、使えるのであれば使った方が良いですよね。

そんなWebAPIがクラウド上に沢山存在し、それらを繋ぎ合わせるだけでプログラムが作れるという時代がくるかもしれません。
もし本当にそうなったら、プログラマの仕事は、このWebAPIを開発するか、それらを繋ぎ合わせてお客様の求めるものを作るか、の2種類になるかもしれません。

コロナ渦で、リモートワークが急速に進みました。東京の会社に努めながら地方に住んでいるという人もいたり、なかには会社ごと地方に引っ越したなんて話もありましたね。また、働き方改革、これ自体は悪いことではありませんが、定時になったら閉店ガラガラ、お疲れ様でした〜と帰って行く人も増えました。終身雇用の崩壊なんてことも合わさって、会社への帰属意識はどんどん薄れて行くのではないでしょうか。

実際、IT業界では独立し会社に属さずにフリーランスとして活躍している方も多くいますね。でも多くの方は(コロナ渦でなければ)お客様先に常駐して作業されているのではないかと思います。社員ではないものの、他の社員の方々と同じように仕事されている感じでしょうか。もしこのWebAPIを作るという仕事が、もっと一般化したら、クラウドソーソングのように、今とはまた別のスタイルで仕事をすることになるのではないでしょうか。

ネットで仕事を受けてWebAPIのような比較的小さなプログラムを作りネットで納品する、そんな未来がくるかもしれません。かもですが^^

そんな未来、あなたはどう思いますか?

私は・・・ちょっと寂しいって感じるかな・・・