元ネタ紹介 『聖闘士星矢』 著:車田正美
皆さんはこの絵をネット上で見かけた事はないでしょうか?
「この壺に戻りなさい!!」
美人のお姉さんが壺を持ってシリアスに言っているこの場面。
最近はほとんど見なくなりましたが、数年前はしょっちゅうふたばに貼られていたので、見た事がある方も多いと思います。
さて、それはそうと、この漫画の元ネタをご存知でしょうか?
つー訳で、今回はこの漫画の話をしたいと思います。
元ネタは、「車田正美」先生の超有名代表作『聖闘士星矢』。
80年代、物凄い人気で、アニメ化だけでなく、“聖衣(クロス)”のおもちゃも爆発的に売れていた伝説的な作品です。
今もアニメや、派生漫画作品がやっていますね! ……アニメの『Ω』はクソつまんないけど……。
特にあらすじを書く必要は無いと思いますので、問題のコマのところだけ解説します。
~ ~ ~
「星矢」達、“青銅聖闘士”と、12人の“黄金聖闘士”の激闘から暫しの時が過ぎた頃。
突如として世界中に天変地異が巻き起こった。
降り続ける雨。
押し寄せる大波。
世界は海に没しようとしていた。
その原因は「アテナ」と同じように、現世に甦った「ポセイドン」の仕業だったのだ。
再び立ち上がった星矢達は、ポセイドンの野望を打ち砕く為、海中に在るポセイドンの神殿へ向かった。
激戦の末、ポセイドンの下に辿り着いたアテナと星矢。
そこでアテナはポセイドンにこう語り掛ける。
「ポセイドン ここまできた以上もはやあなたの完全なる敗北です!」
「さあ おとなしくもとのところへ戻りなさい」
そう言ってアテナの差し出した物を見て驚愕するポセイドン!
ですから、正確にはこの1コマは、
「さあ ポセイドン この壺に戻りなさい!!」
だった訳です。
ちなみになんでこのコマが流行ったかというと……少し説明しなければなりません。
~ ~ ~
ふたば住人は異常な程、“2ch”及び“2ちゃんねらー”を嫌っております。それは今もそうだと思いますけど(^^;)。
そんな中、ふたばのレスで“2ch語”が使われたりすると、即座にこのコマが使われました。
2chのTOPを見れば解ると思うのですが、TOPでは大きな壺の画像があります。
その事から、“2ch=壺”という図式が現れ、“壺”というのが“2ch”を示すネット用語になったのです。
~ ~ ~
つまり、このコマは、
「2ちゃんねらーはふたばに来るな! 2chに帰れ!」
という意味になる訳です。
超今更な解説。私の方が恥ずかしいです(^^;)。
さてはて、おまけでもう1個。
「うろたえるな小僧ども!!」
1発で吹っ飛ぶ、星矢、「紫龍」、「氷河」、「瞬」。よく解りませんが、なんだか凄いコマです。
これはこのコマ自体ではなく、このコマのセリフと構図を使ったパロが多いと思います。
それではこのお人はいったい誰なのでしょうか?
お話はポセイドンの次のハーデス編に飛びます。
~ ~ ~
ポセイドンとの激戦が冷めやらぬ頃。
今度は“聖域(サンクチュアリ)”が襲撃された!
しかも、その相手というのが、死んだはずの「デスマスク」「アフロディーテ」「サガ」「カミュ」「シュラ」、そして……前教皇である若返った「シオン」だったのだ!
彼ら“元”黄金聖闘士は、アテナ、ポセイドンに続いて現世に甦った「ハーデス」に忠誠を誓い、下僕となる事で彼らは生き返ったのだ。
ハーデスの下僕となった彼らは十二宮を守る黄金聖闘士たちと戦いながら、アテナを目指す。
黄金聖闘士と、元黄金聖闘士同士の戦いは熾烈を極めた。その結果、サガ・カミュ・シュラはボロボロの瀕死となってしまう。それでも彼らは「アテナの為に……!」と呟きながら、アテナの下に向かおうとする。
アテナの命により、「ミロ」「アイオリア」「ムウ」の3人に連れて来られた元黄金聖闘士の3人は其処で思い掛けない事態を目の当たりにする!
「アテナが死んだ!?」
石畳にこぼれているアテナ血を見て自分たちの無力感に震える星矢たち。
其処へ……!?
「うろたえるな小僧ども!!」 ガカァッ
直訳すると、
「ごちゃごちゃうるせぇーんだよ!!」 ガカァッ
なるほど。
騒ぐガキ達をぶっ飛ばしたくなる気持ちも解ります。……が! 随分乱暴な教皇ですねぇ(^^;)。
この後、元黄金聖闘士たちが何故ハーデスの下僕となったか? アテナは本当に死んでしまったのか? その真意をシオンに教えて貰う展開となります。
如何だったでしょうか? 元ネタを知る事が出来ましたか?
ポセイドン編の決着や、ハーデス編の本番の戦いなど気になりましたか?
もしご興味を持って頂けたら幸いですw
『聖闘士星矢』は流石にブームになっただけあって、今の漫画にはない勢いとエネルギーがあります。
まだ読んだ事の無い方、また読んでみようかなという方、是非読んでみて下さい!
お薦めの作品です!^^
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