元ネタ紹介 『ヒストリエ』 作:岩明均
< 元ネタ紹介 >
皆さんはこの絵をネット上で見かけた事はないでしょうか?
皆さんはこの絵をネット上で見かけた事はないでしょうか?
( 溜め )
( 溜め )
「ば~~~~っかじゃねぇの!?」
なんだか解りませんが、妙にインパクトのあるバカ宣言。
よく、ふたば等で貼られているから見た事がある方も多いと思います。
さて、それはそうと、この漫画の元ネタをご存知でしょうか?
つー訳で、今回はこの漫画の話をしたいと思います。
元ネタは、「岩明均」先生が現在も「月刊アフタヌーン」で連載されている作品『ヒストリエ』です。
ご存知無い方の為に簡単にあらすじを書くと、
~ ~ ~
主人公は、「エウメネス」。
かの有名な「アレキサンダー大王」の書記官を務めた男。
そのエウメネスの視点・生涯を通じて、当時の情勢・アレキサンダー大王との出会いなどを描く。
~ ~ ~
ありゃ、こんだけで済んじゃったw
まあ、その通りなんだから間違いないですよね?w
~ ~ ~
話を戻します。
波乱に満ちた人生を送るエウメネス。
その少年時代の回想内での友人たちとの会話が問題のシーンとなります。
「遊牧民族スキタイは……世界で最も勇猛で誇り高く そして残忍だと言われている」
「ペルシア帝国はスキタイ人の残忍さによって生み出された……」
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ポイント。
・「メディア王国」
・「メディア国王」
・「スキタイ人」
・「メディア王国」
・「メディア国王」
・「スキタイ人」
ここまではみんな仲良し。良いお話です。
ですが……問題はここから!
メディア国王はスキタイ人たちを口汚く罵り、彼らの誇り……自尊心をいたく傷つけた。
そしてスキタイ人たちは思わぬ行動に出たのです!
お解りですか?
“獲物が採れなかった”という事で傷つけられた彼らは、“メディア国王の息子を捕まえた”のですよ。
そして……!
ご満悦の王様。
さぞかし、美味しかったのでしょうねぇ!
兄弟(腹違い?)が目の前で殺されるところを見ていた王子の1人「アステュアゲス」はその後メディア国の王位を継いだのだが、その時のシーンが強烈なまでに心に刻まれてしまった。
その記憶が新たな悲劇を生む事となったのです!
その事件の発端となったのがメディア国重臣「ハルパゴス」。
王様が何をハルパゴスに食べさせたのか?
食材の残りとして何を見せたのか?
もうお解りの事でしょう。
ハルパゴスは王の仕打ちに対して顔色一つも変えず、頭を下げ、その後も何年も王に仕えたという。
そして時は流れて──。
ペルシア反乱軍の討伐を命令されるハルパゴス。
……ところが!
問題のシーンがコレ! ↓
( 溜め )
( 溜め )
突然態度を豹変させるハルパゴス!
そう! 彼はずっとメディア国王に対する復讐の時を待っていたのです!
何年も、何年も、何年も!
国王は捕えられ、メディア国は滅亡。代わりにペルシア帝国が建国されたのです。
全ての事の発端は、スキタイ人! そしてその残忍さにあったのです!
~ ~ ~
こんな感じです。
どうですか? 元ネタ(元のコマ)を知る事が出来ましたか?
これは物語の中の昔話ですが、『ヒストリエ』本編も物凄く面白いです。
特にアレキサンダー大王や、当時のギリシャなどに興味がある方には楽しめる内容となっております。文句無く面白い漫画です。
ヒストリエ(1) (アフタヌーンKC) | |
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