原作紹介 『ゲゲゲの鬼太郎』 水木しげる：作
原作紹介 『ゲゲゲの鬼太郎』 水木しげる：作
うい。
皆さん、『ゲゲゲの鬼太郎』はご存知ですね？
何度もアニメ化された超有名漫画作品です。
私も小学生の頃に見た鬼太郎のアニメが大好きでしたｗ
ファミコンのゲームもよくやったものです。
……ですが皆さん。
鬼太郎といえば、「悪の妖怪は許さない！ 人間の為に、正義の妖怪達と僕は戦うぞ！」というような熱血漢をイメージしておりませんか？
鬼太郎といえば、良い子の優等生をイメージしておりませんか？
はい！ それはアニメのイメージです。
それでは原作の鬼太郎は違うのか？
その辺りを１巻から順に紹介していきたいと思います。
～ ～ ～
はい、皆さん。鬼太郎と言えば妖怪ですね。
ところが、鬼太郎が戦うのは何も妖怪ばかりではないのです！
そんな、ゲゲゲの鬼太郎を根底からくつがえすような話が、
１巻 「大海獣」の巻にあります。
いきなり１巻からアニメと全然違います。
＜ あらすじ ＞
ニューギニアの密林の奥地で、とうに全滅しているはずの大海獣が発見された。
早速、大海獣捕獲に日本から学者達が派遣された。
その中に居たのが、少年天才科学者の山田と、不思議な能力を買われた鬼太郎であった。
探検隊は苦難の末に大海獣の血の採取に成功するが、大海獣の怒りを買い、山田と鬼太郎の２人以外全滅してしまう。
手柄を独り占めにしたい山田は鬼太郎に、全く予想不可能である大海獣の血を注射した。苦しむ鬼太郎。
数日後、なんと鬼太郎は全身の皮がむけ、毛むくじゃらの大海獣となってしまう。
鬼太郎の意思はあるものの、見た目は巨大な大海獣。
日本に帰った山田は、大海獣が鬼太郎である事を知り、大海獣を殺すよう政府に進言する。
そして山田は、遂には対大海獣用の兵器を造り出したのだった！
それが……これである！
※クリックすると拡大します
山田は大海獣に対抗する為に、メカ大海獣を造ったのだ！ ……って、
ロボットじゃないですか。
妖怪どころか生物ですらないです。
そして、大海獣ＶＳメカ大海獣の世紀のバトルが始まります！
ＲＯＵＮＤ １ ＦＩＧＨＴ!!
この後どうなるかはご自身の目でお確かめ下さいｗ
それにしても、いきなりコミックス１話目からロボットとは……。
多分、当時はゴジラとかガメラの怪獣映画が流行っていたのでしょうね。
鬼太郎もそれに沿って、怪獣対ロボの戦いを……ってところでしょうか？
しかし、ロボットとは……。
それはそうと、この大海獣の話にはもう一つ目玉があります。
大海獣を殺す為に原爆を落とすという暴挙を日本政府は犯すのですが、大量の放射能に汚染された鬼太郎に対するねずみ男のセリフ ↓
「放射能の毒を小便にしてながしてしまうだろう」
鬼太郎すげぇ！
まさか放射能も効かないとは……。
そういえば原作での鬼太郎は何度も殺されていましたが、その度に生き返ったりしておりました。
おそるべし幽霊族です！
～ ～ ～
次にご紹介するのは、 ２巻 「吸血鬼エリート」の巻。
＜ あらすじ ＞
ひもじくて倒れそうになっている鬼太郎とねずみ男。２人は貧乏だった……。
と、そこへ鬼太郎を見掛けて高級車を止める男が。
彼は自分の事を国防大臣秘書と言う。
彼の話によれば、大臣は吸血鬼に命を狙われているのだという。
お腹が減っていた鬼太郎は、ケーキをおかわりする。
そして大臣の前で余裕が出て来た鬼太郎は……、
！？
鬼太郎が煙草を吸っている！？
そう。原作を知らず、アニメのみのイメージを持っている方からしてみれば驚きの行動だか、原作の鬼太郎はしょっちゅう煙草を吸っております。
原作の鬼太郎は、アニメ版のような良い子じゃありません。はっきり言って不良です。これも本当。驚きましたか？
更に驚きのシーンは続きます。
鬼太郎が大臣の依頼を受けていた頃、相変わらず貧乏なねずみ男は困窮していた。
そんなねずみ男の前に颯爽と、外車で現れる者が！
鬼太郎さんだーー！
おまけに、
「チョコレートの一かけらぐらいめぐんでやってもいいぜっ」
ですよ？
さっきまで一緒になって腹を空かしていた仲間だったにも係わらず、この代わり様。
外車を乗り回し、上から目線のこの余裕。
ねずみ男じゃなくても、「きちゃま」と言いたくもなりますよｗ
さて、話は進みます。
鬼太郎にバカにされ、悔しかったねずみ男は高給につられて、吸血鬼の秘書となります。
秘書になったねずみ男は吸血鬼に鬼太郎の情報を提供します。
それを聞いた吸血鬼は、鬼太郎を操る曲を完成させます。
鬼太郎を操った吸血鬼は、鬼太郎を自分の屋敷に連れ込み、強力な溶解薬で鬼太郎を溶かしてしまします。
哀れ鬼太郎、骨と体液だけの姿に……。
一方、鬼太郎を追っ掛けて来た目玉の親父は苦労の末、吸血鬼の屋敷に辿り着きます。
そして、そこに居たねずみ男に鬼太郎の居場所を訊くと……、
「鬼太郎はとかされたぞっ」
「なにっ とかされたっ？」
そういうと力を失って窓から落ちてしまいます。
それを見たねずみ男は目玉の親父が死んだと思い……、
くみ取り式便所にタポン。
おまけに小便を浴びせる追い討ち！
死んでなかったから良かった（？）ものの、死体を便所に捨てたり、更に捨てたばかりの死体に小便をぶっ掛けるなど、現在じゃ考えられない事を平気でするねずみ男。
まあ、当時はなんでも便所に捨てていたらしいので、こういう事もあったのかもしれませんｗ
何はともあれ哀れなのは目玉の親父。
クソだらけ、小便まみれの踏んだり蹴ったりの状況。
鬼太郎は溶かされて骨になってしまうし、目玉の親父は肥溜めから上がれないという絶対絶命のピンチ！
果たして鬼太郎親子はこのピンチからどうやって脱出するのか！？
～ ～ ～
今回最後に紹介するのは、２巻 「妖怪大戦争」の巻。
＜ あらすじ ＞
沖縄にある小島が妖怪達に占領されてしまった！
島から命からがら逃げ延びて来た少年の懇願を受け、鬼太郎は島奪還の作戦を決行する事に！
しかし、相手は手強い西洋妖怪！
そこで鬼太郎は選り抜きの、子なきじじい、すなかけばばあ、一反もめん、ぬりかべを仲間にして、決死の覚悟で島に向かうのだった。
この話で鬼太郎の仲間として有名な正義の妖怪達が初登場するのですね～！
そして初登場するのは仲間達ばかりではありません。
西洋妖怪と聞いてピーンと来た方は鋭い！
あのお方の登場です！
「このロリコンどもめ！」
で有名な、バックベアード様（※必ず“様”を付けるように）降☆臨ですｗ
最初から“あのおかた”扱いされているし、西洋妖怪達のボスだし、やっぱりベアード様は格が違うな～ｗ
さてさて、初めてなのは登場キャラクターばかりではありません。
鬼太郎と言えば、あの攻撃が有名ですね！
そう、あの攻撃と言えば……
毛針！
初めての毛針攻撃もこの回だったのです。
う～ん、こうして見ると、この回はゲゲゲの鬼太郎を形作る多くのパーツが出ていたのですね。
アニメ版だと無限に飛ばしていた毛針ですが、原作の方だと、
撃ち過ぎるとハゲます。
変なところがリアルですねぇｗ
～ ～ ～
如何だったでしょうか？ 『ゲゲゲの鬼太郎』の原作話はｗ
原作には、まだまだたくさん面白い話があります。
猫娘初登場の回とか、高僧チ●ポ様とかｗ
好評でしたら、第２回もやりたいと思いますｗ
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