今回は、生まれつきの疾患である口唇口蓋裂の治療後に残る、
鼻のゆがみ、傷跡（瘢痕）、唇の形といった、
見た目に関するお悩みの修正手術について詳しく解説します。
なぜ口唇口蓋裂の手術後、修正手術が必要になるのか？口唇裂の治療は、乳幼児期に「初回手術（形成手術）」が行われ、
機能面（摂食、発語）と整容面を改善します。
しかし、成長に伴い、骨格や軟骨の成長差、あるいは組織のつっぱりなどから、
しかし、成長に伴い、骨格や軟骨の成長差、あるいは組織のつっぱりなどから、
以下のような問題が目立ってくることがあります。
鼻のゆがみ（鼻孔の左右差、鼻柱の傾き）
唇の厚みや形、ラインの不整
手術痕（瘢痕）の硬さや目立ち
これらの修正は、主に学童期後半〜成人になってから、
鼻のゆがみ（鼻孔の左右差、鼻柱の傾き）唇の厚みや形、ラインの不整手術痕（瘢痕）の硬さや目立ちこれらの修正は、主に学童期後半〜成人になってから、
ご本人の意思や社会生活を考慮して行われます。
👨⚕️ 各お悩みに対応する修正術
口唇口蓋裂後の修正手術は、非常に繊細で高度な技術を要します。
形成外科医は、通常の美容外科手術よりもさらに複雑な組織の再配置を計画します。
👨⚕️ 各お悩みに対応する修正術口唇口蓋裂後の修正手術は、非常に繊細で高度な技術を要します。
形成外科医は、通常の美容外科手術よりもさらに複雑な組織の再配置を計画します。
① 鼻の修正術：**Cleft Nose Deformity（口唇裂鼻変形）**の改善
口唇裂による鼻の変形は、
鼻の土台である鼻軟骨のゆがみや、鼻の穴（鼻孔）の左右差が特徴です。
手術のアプローチ
鼻軟骨の矯正・再建: 左右にゆがんだ鼻翼軟骨を切り離し、
手術のアプローチ鼻軟骨の矯正・再建: 左右にゆがんだ鼻翼軟骨を切り離し、
理想的な位置に縫い直す（軟骨の移植を伴うことも多いです）。
鼻の穴（鼻孔）の形成: 左右差をなくすために、
鼻の穴（鼻孔）の形成: 左右差をなくすために、
鼻孔底（鼻の穴の土台）や鼻翼（小鼻）の形を整えます。
鼻柱の矯正:
鼻柱の矯正:
傾いた鼻柱（鼻の真ん中の柱）をまっすぐにします。
② 傷跡（瘢痕）の修正術
幼少期の初回手術の傷跡は、成長に伴って目立ったり、
硬くなったり（肥厚性瘢痕）することがあります。
手術のアプローチ
瘢痕切除とZ型成術/W型成術／T型切開術:
手術のアプローチ瘢痕切除とZ型成術/W型成術／T型切開術:
目立つ傷跡を丁寧に切除し、Z型やW型に縫い直すことで、
傷跡を直線ではなくジグザグにし、目立たなくするとともに、
傷跡を直線ではなくジグザグにし、目立たなくするとともに、
組織のつっぱりを緩和します。
術後傷跡レーザーと注射ケア 
術後傷跡レーザーと注射ケア 瘢痕の赤みや硬さを改善するために、
手術後、定期的にレーザーと注射治療を併用します。
③ 唇の形の修正術
上唇ライン又は粘膜ライン矯正
唇の修正は、上唇ラインの不整や、
唇の修正は、上唇ラインの不整や、
薄さ・厚みの左右差を整えることが目的です。
手術のアプローチ
上唇ライン矯正: 乱れた唇の境界線を正確に整え、
手術のアプローチ上唇ライン矯正: 乱れた唇の境界線を正確に整え、自然な「山（キューピッドの弓）」を作ります。
粘膜ライン矯正: 唇の組織の一部を移動させ、
粘膜ライン矯正: 唇の組織の一部を移動させ、左右対称で適度な厚みのある唇を再建します。
🏥 重要なポイント：専門医選び口唇口蓋裂後の修正手術は、一般的な美容手術とは異なり、
機能的な知識と複雑な解剖学的理解が必要です。
形成外科専門医であること口唇口蓋裂の治療経験が豊富で、学会発表や論文発表の実績がある医師を選ぶこと。
修正手術は、機能だけでなく、患者様の心のケア
にも繋がる大切なステップです。専門医とじっくり相談し、ご自身の「なりたい姿」を共有することが成功への鍵となります。
日本語通訳者常中
お問い合わせはコチラ
LINE ID：
INSTARGRAM：
X「TWITTER」：https://twitter.com/geurimjp
公式サイト：http://geurimplasticsurgery.jp
いつでもお気軽にお問い合わせくださいね
