夢のようなコラボお茶会を、開催させていただきます

 

 

7年前、とある場所で開催されたsoyoさんのone day cafeに伺った時のこと

きのこの白いカレーと玄米ごはん、そよ山というテリーヌケーキ(小豆と栗)、そよ玉(ずんだ)をいただき

食事の前と途中と終わってから、と、それぞれ違った趣向の3種のお茶が供されて、

そのどれもがとてもおいしくて、とても新鮮で、

他にはないものに出会えたことがうれしくてよろこびに溢れて印象に刻まれたのです

 

 

それから時が経って今年の夏、

三春のin-kyoのちえさんより、cafe soyoさんの学ぶお茶会のお知らせが届き

あぁ、またsoyoさんのお茶と出会える、と、忘れていた何かを思い出し

予約開始の日はその時間きっかりに予約メールを準備して送信ボタンを押し、

一番乗りで予約

 

 

8月上旬の夏真っ盛りのとっても暑い日の午前中、

日傘を手に、ワクワクと、in-kyoのTONARIへと坂道を登ってたどり着いた

 

6大茶と言われる、中国茶一通りをいただく、学ぶ茶会

cafe soyoの遠藤さん自らが石巻のとても古い茶の木から手で摘んで作られた貴重な茶葉たち


緑茶、白茶、黄茶、青茶、紅茶、黒茶、を、2煎ずついただきながら、

お茶にまつわる様々な、遠藤さんのお話をお聞きする、という、シンプルなもので

本当にシンプルなお茶たちの香りと味を五感で味わい、体感する2時間

 








 

普通に表現したら、わかりにくいもの、どう表現していいのか難しいもの、だったかもしれない

はっきりした強い味や香りがするというのではなく、

自分を無にしてただただ感じることでのみ、わかるようなもの

けれど、体は正直、とてもすっきりとして、気分が良く、まるで酔っているかのよう

喉越しが明らかに違う

香りもささやかだけれども、無理がなくて自然で、いつまでも香っていたい

 

 

これが本当のお茶だったんだ、

今まで、わかりやすい、香りも強くて濃くて甘くて、っていうものに慣れ親しみすぎて

こんなささやかな存在に気づくことをスルーさせられていた

感じようとすればするほど、ちゃんと語りかけてくれるし、ちゃんとわかる

うわぁ、って、体の奥から喜びが溢れてくるようで、

それまでの私のお茶に対する捉え方のあやふやだったところをさらりと払拭してくれ

何にもないがらんとした自由な茶の宇宙を与えられた感じがして

 


 

それから日々のお茶の楽しみ方が様変わりして

より良いものを選び、ちゃんと向き合う、ちゃんと感じようとする

そんなとてもいい時間が1日の中に何度でも訪れて

繰り返すたびに、私の感じる神経なのか感性なのか、が、育つような感覚

あぁ、これ、この香り、味わい、喉越し、

わかるようになっていく

 



 

いくつか遠藤さんのお茶を購入して、家で繰り返しいただいているうちに

違った製法の違う種類のお茶でも、

根底に流れているその茶畑らしさ(テロワール、という)がある、ってことにも気づけるようになって

お茶をいただくことが楽しくてうれしくて、

そんな夏を過ごしており

 









 

そしたら、ちえさん宅にお泊まりした際に私のパンを召し上がってくださった遠藤さんが、

パンに合わせた茶のペアリングコースとか面白そうですね、と言ってくださって

その時私は、わぁ素敵!嬉しすぎる、と思ったものの、

まさかまさか、と情けないことに自信のなさが顔を出してきて

すぐに、ぜひ!と言えずにいた

 

でも​何度かやりとりするうちに、そこまで言ってくださるなら、と
恐々、パンを持ってお伺いして、食べていただいて

そしたら、このままでいいですよ、と、5種のパンを前に、おっしゃられて

 

私は何かもっと華やかなわかりやすいパンの何か、を作って出さなくてはならないのかな、って

勝手に思い込んでいて

ババ、とか、フレンチトーストとか、パンツァネッラ、とか、オープンサンド、とか、サンドイッチ、とか、

 

今まで、焼きっぱなしの、シンプルな楽しみ方ばかりの人生だったから

どうしたらいいんだろう、できそうな気はするけど、と、難しく考えていたら

 

遠藤さん、「このままでいい」、と

酵母の酸味とか、小麦の味わいとか、発酵によって生まれる旨味とか、複雑なあじわい、

それをちゃんと見て味わって、瞬時に感じてくださったんだ

 

私はそれを忘れていたわけではないけど、

私にとってはそれは当たり前のもので、

でもあまり世間はそこをもてはやさないから

(いや、良い、と言ってくださる方はちゃんといるのだけれど)

私自身すら、まだ足りない、もっと上乗せしなくては、もっとかっこよくなければ、って思っていた

 

そこの大事なところを、ちゃんと見抜いて気づいて言ってくださって

そこに、魅力を感じてくださって、

ペアリングしてみたい、と、インスピレーションが湧いたのだと、

 

パンを作る私にとって、これほどうれしい言葉はなく

それなら、と、

決心して、

遠藤さんに、お力を貸してください、

とお返事したという次第で

 

 

遠藤さん(におねだりしていただいた)のコメント

 

『普通だけど普通じゃない、そんな判り難いのが私の好みです。get well soonのパンを食べたときに、まさにそんなパンで、わたしの茶と合わせたら、また違う光景が見えるかも、と想像させられた悩ましいパン…』

 

 

こちらをいただいて、またまた悶絶し、

私はこれまでやってきて本当に良かったなと、

このままでいいんだとほっとして

 

 

感じるお茶会、リリースさせていただきます

 

私は私のパンを作るのみ

あとは遠藤さんにおまかせ、(でいいはず)

@cafesoyo 遠藤さんより

「いつも忙しい方たちに、ご褒美となるような時間になると良いですね」、

と、お言葉をいただいています

bread × tea のpairingは、初めての試み

お茶も、パンも、目に見えない微生物の発酵によって醸し出される
不思議な営みの成果を、いただくもの
人間のコントロールの範疇を超えたもの
だからこそ、感じて探って、到達できる味わいや香りがある
ましてや、今回はその掛け合わせをしようというもの

発酵 × 発酵

そのペアリングがどんなものになるのか、
実は私たちにとっても未知のこと

わかりやすい甘さや旨味とは別次元の
ひとりひとりがそれぞれに感じたいように感じればよく、
正解のないもの

少しでも、その余白を感じて、各々の宇宙で遊び楽しんでいただけるような、
豊かな時間になったらいいなと思っています

そこから、いろんなものについても、感性が開いて、感じられるようになっていく気がします

心よりお申し込みをお待ちしています

感じるお茶会

GET WELL SOON × CAFE soyo

bread 5種 × tea pairing 5種

日程 12/2(月)

場所 GET WELL SOON(福島県棚倉町)

午前の部 10:00〜
午後の部 13:00〜

人数 一回につき8名ぐらい

料金 お一人 6000円

メールやメッセージ、口頭などで、お申し込みください。
eriyoshi@d9.dion.ne.jp