何が届いた?と思ったら




月とカヌーのお二人から

能登支援へのご協力いただいたみなさまへの

ご報告としてお便りが届きました



以下転載します



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能登半島地震にご支援いただきました皆様へ

能登半島地震へのご支援をいただきありがとうございました。わたしたちが活動をともにしているOPEN JAPANの活動報告書を作りましたので送らせていただきます。(月とカヌーでデザインしているため私たちの露出はほぼ無しです。)

わたしたちを通してご支援いただきました物資やご支援金は穴水市、能登町、珠洲市にてありがたく役立たせていただきました。現地での様子は月とカヌーのウェブサイトにて活動報告させていただいております。

https://hacarame.com/(はからめ暦 2024/1/8-12.1/29~2/64/8-11)

また、OPEN JAPAN 災害支援 FBページでも、私たちから報告しています。 




発災当初から2月までは OPEN JAPAN で毎日炊き出しを行なっており、ご支援していただいた野菜や乾物、調味料などがとても役に立ちました。梅干しや調味料、手作り味噌などは炊き出しに用いるだけでなく、避難されて自炊している方々にもお渡しさせていただきました。「自分たちも梅干しや味噌を作っていたけれど、家が崩れて取り出せないからとても嬉しい。」「お店もやっていなくて買えなくて困っていた。さしすせそ(砂糖、塩、酢、醤油、味噌)が欲しかったから助かる。」「会ったことのない遠くの誰かがこうして助けてくれるなんて思ってもみなかった。この気持ちは経議してみるまでわからなかった。とてもありがたい。」

家も物も失ってしまった暮らしの中で、心寄せていただいた皆様の暖かい気持ちを届けられたことはわたしたちにとってもありがたい経験となりました。ご支援を通して人の優しさや暖かみをお届けしたのだと感じています。


2月になり、少しづつドラッグストアやホームセンターなどが再開し、現地で必要な資材を購入させていただき、給水支援のための部品や大工仕事の材料を購入させていただくこともできました。みんなの力でやっているという意識を持って臨めたことも、わたしたち自身が日々励まされ、心を強く持てたこととなりました。

4月現在、OPEN JAPAN ではコミュニティカフェを開いてお困りごとを伺う活動や、大工仕事や解体される家屋から使えるものを取り出す作業などをしております。

避難所から仮設住宅への入居がはじまり、片付けた自宅へ戻る方々もいらっしゃいます。まだ水道の使えないところもあり自宅のトイレ、お風呂が使えない方々もいらっしゃいますが、ご支援いただいているお陰様で現地では少しづつですが、日常生活を取り戻す方向へと向かっています。とはいえ、大きな被害を受けたエリアでは未だ発災当初手付かずのままの場所もあり、復興には時間がかかると思われます。継続的に、わたしたちもできることをしていこうと思っております。

災害は能登半島だけでなく、今後どこで起こるかわかりません。現地の活動を支えていただくことと同じく、私たち自身を暮らしを見直すこと、災害に備えるだけでなく、ふだんの暮らしから大地と共生していく選択をしていくことも大きな意味での防災であり、わたしたちの目指すところです。

これまでの災害現場で毎回耳にすることがあります。「災害があって大変だったけれど、そのことで気づけたことがある。

それは、人の優しさやありがたさに気づけたこと、これまでの暮らしでは決して気づけなかった大切なものをいただいたと思って、この状況に感謝している。」どんな世界でも人の思いが何よりも助けになるということだと思います。

能登半島地震の支援活動はまだ終わりではありませんが、ひとまずお礼とご報告をさせていただきます。

ありがとうございました。

月とカヌー

Moon & Canoe Company 鈴木匠、よし子


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ご縁を紡ぎ活動し続けます。

「新年明けましておめでとう」で始まるお正月、「行くよ」「何ができる!?」「送るよ」緊急時の言葉が飛び交う。元旦から動き出す全国の仲間たち、その時できる事をできる場所で考え動く。少人数のスタッフとご縁あるひとりひとりとで活動を紡いでいく災害ボランティアネットワーク OPEN JAPAN 災書支援プロジェクト。

年々多発化広域化大規模化する自然災害、まさかは突然襲ってくる。生きてる地球の上にいる事を人間は忘れてはいけない。便利に慣れた日常生活をあたり前のように過ごす日々、自然とともに生き祭りや伝統文化や結を紡いで来た能登半島の方々。海、田畑、沢水、発酵食や保存食、身近にある営みが生きていく上で災害時に果たす役割も忘れてはならない。そして自然から離れた都会生活でも「まさか」が来る事を忘れてはならない・・・。

日常から備え構えてください、災害は突然やってきます。支援の手は直ぐには届かない事を能登半島で学びました。昨年、一昨年、それ以前の被災された地域での「それから」を忘れずに感じ、学び、そして応援してください。能登半島復興への道のりは厳しい現実があります。しかし少しかもしれませんが光が見える動きも湧き上がってきています。ご縁のある方々に支えられてOPEN JAPAN 災害支援プロジェクトは本年度も動いていきます。ともにみんなで、この先の笑顔のために。日々の暮らしからできる事をひとりひとりがみんなとともに。OPEN JAPAN災害支援プロジェクト一同から報告書お届けします。

おかげさまでお互いさまでありがとうございます。

OPEN JAPAN 災害支援プロジェクトリーダー肥田ひーさー(ん)