こんにちは、月桃です。

わたしには、ちょっと特別な友達がいます。
その子は、まわりよりもずっと敏感に世界を感じ取る人。
HSP(Highly Sensitive Person)と呼ばれる気質を持っています。

たとえば、カフェで流れるBGMが少し大きいだけで落ち着かなくなって、お店を出てしまいます。
また、誰かが悲しそうにしていると、まるで自分のことのように胸が痛んで、気持ちが沈んでしまうそう。
人の評価が気になって、自分の本音をなかなか言えなかったり、
強い香水や蛍光灯の光で、すぐに疲れてしまったり。
人混みに出かけたあとは、帰宅したらぐったりして、とりあえずすぐ寝てしまうらしいんです。

そんなふうに、彼女の心と体は、日常の小さな刺激にすぐ反応してしまいます。

「わたし、疲れやすいのが嫌になる」

そうこぼす友達に、わたしは、そっと月桃の実を煮出したお茶を差し出して言います。

「でもね、それはあなたの大事なセンサーなんだよ」

昨日、波のリズムの違いに気づいて「今日は静かな海だね」と教えてくれたよね。
人の表情のほんのわずかな変化から、心配や優しさを見抜くのって、とてもすごいことなんだよ。
雨上がりの空気の匂いを吸い込んで「この匂いってなんだか懐かしい」とつぶやいた時、わたしもすごく心地いいなって思った。

その繊細さは、わたしには見えない景色を見せてくれる力でもあるのです。それはその友達だけが持つ心のアンテナから受信するための、とても大事なセンサー。

月桃っていい香りよね。一緒にいると少し落ち着くのよ。

わたしの香りが、その敏感な心を少しでも和らげられたら
そんなふうに願いながら、今日も友達と天草の風を分け合っています。

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もしあなたのまわりにもHSPの友達がいたら、
どうかその感受性を「弱さ」ではなく「宝物」として受け止めてくださいね。
そして、もしもあなた自身がそうなら
どうか無理をせず、やさしい風の中で、ひと休みしてください。