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●お話
野球界のスター選手、サトウ・ケンのもう一つの姿、それは地球を守るスーパーヒーロー「ウルトラマン」。その役割を担うべく、ケンは帰国して日本球界の一員として、試合に臨む。しかし、突如出現した強大な怪獣ジャイガントロンによって平和な日常は破られるのだった。
ケンはウルトラマンとなって戦いに挑むが、迫りくる怪獣の攻撃は激化する。そんな中、ケンは、「宿敵」の子である“赤ちゃん怪獣”の世話を任せられるという、思いもよらない事態に陥る。そして、新米パパとして奮闘しながら、疎遠になっていた父親のとの関係や「ウルトラマン」であることの本当の意味と向き合うことになるのだった・・・。
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●感想
なんじゃあこりゃ?
ハリウッドなのに、
ウルトラマンだけどアニメなのに、
だからきっとつまらないと思ってたのに、
普通に面白いなんて!
そんなの意外すぎる!!
俺が子供の頃、
ウルトラマンがもっとこうだったらいいなーと、
望んでいたのと近い方向性に
昭和のウルトラマンの世界観が進化をしている。
・・・みたいなイメージ。
しかも、
ハリウッドのアニメで、
日本が舞台なのに、
結構ちゃんと日本してる。
想像と違って、
よく出来た映画だった。
主人公は、
サトウケンの変身するウルトラマン。
ウルトラマンの、
上半身と下半身のアンバランスな体型は、
最初はとても気になったけど、
そもそも、
ウルトラマンは
人間ではなく宇宙人=エイリアン。
そう考えたら、
人間がスーツを着る特撮のウルトラマンよりも、
こっちの方がより、
地球人と似て非なる者⇒宇宙人⇒ウルトラマン
そんな風に見える気がしてきた。
ま、
気のせいかもしれないけど。笑
怪獣の赤ちゃんを育てるという物語も、
それがメインではなく、
様々な展開に子育てが意味を添えるイメージ。
ウルトラマンシリーズに
「人情噺」はありがちだし、
その系統の演出だと思えるくらいの、
さりげない盛り込み方で、
結構感動的なお話でした。
それに、
怪獣との、
迫力ある戦闘シーンも普通にあります。
例えばこの、
たまたま道路にいる人が目の前の車越しに
戦闘シーンを見ているような、
今時のニュージェネレーションズでも、
よく見る構図。
こんなに巨大なモノが街中で戦っている。
これもそういう構図だけど、
基本的に引きの画で両者をしっかり見せる。
そういう演出は、
パシフィックリムや
ハリウッド版ゴジラよりも、
日本らしい構図(魅せ方)で、
画に迫力があったように思います。
KDF(Kaiju Defense Force=怪獣防衛隊)
この世界のウルトラ警備隊。
あるいは科学特捜隊。
・・・みたいな感じやけども、
KDFは、
ウルトラマンほど強くはないものの、
自分たちだけで怪獣を倒せるくらいの、
武器や装備や攻撃力を有している。
・・・と言う設定で、
日本人の創るウルトラマンの世界よりも
防衛隊として役に立つしちゃんとしてる。
ところが、
KDFの隊長は、
ウルトラマンのことを信用してなくて、
怪獣は地球に害をなす滅亡させるべき存在!
と思い込んでいる(それには理由がある)。
一方の
ウルトラマンは、
怪獣が暴れるのは良くないと思う・・・けど、
生き物を無闇に殺害はしてはいけない。
・・・とも考えていて。
この辺りの関係性、
そう考える理由とか心理描写など、
そういうところは、
とてもよく考えられていたと思う。
ハリウッドらしい!
・・・と感じた設定があって。
ウルトラマンは人里離れた場所に
KDFにも知られていない秘密の基地があって、
丸い玉はウルトラマンをサポートするAIで、
なんだか、
バットマンの地下格納庫と、
アイアンマンのジャービスみたいなイメージで、
日本の特撮では
予算の関係で
秘密基地は再現出来ないかもしれないけど、
こういう設定の方が、
地球人に正体を隠している
謎のヒーロー(宇宙人)らしさが
演出できているようにも思えた。
更には、
時計とAI(基地)が繋がっていて、
ウルトラマンに変身後もAIとの会話が可能。
そういうのも、
戦闘シーンの演出を魅力的にしていました。
サポートAIそのものは、
今時のウルトラマンにもよくある設定だけど。
実在するモノ(名称)が、
多数出て来るのもこの映画の特徴。
その1つがニュースを報じているのがNHK。
全てがそうではなく、
名前を出せなくて、
アレンジされてる名称(ブランド)もあるけど、
実名が出てくるブランドも多かった。
他にも、
主人公の母親は阪神ファンで、
父親は巨人ファン。
主人公は大人になって、
メジャーリーグでの活躍を経て、
まだまだ現役でメジャーで大活躍の最中に、
(日本でウルトラマンをするために)
巨人軍へ電撃移籍する。
物語として、
プロ野球選手であることにも意味があるし、
それ故の感動もあった・・・けれど、
冷静に考えて、
ウルトラマンが現役のプロ野球選手だと、
自由に抜け出せない時間もありそうだから、
設定に無理があるんじゃね?
・・・と感じたりもした。
だからこそ面白く演出出来る。
・・・という見方もあるかもしれないが。
他にも、
これは本物の写真だけど、
目黒にある「とんかつ とんき」が出てきた。
映画の中の店主と とんかつ。
今のとんきは3代目がやってるけど、
映画に出てきたのは恐らく2代目のこの方。
そしてこれがとんきのとんかつ。
衣の感じとかめちゃくちゃ美味しそう。
しかも大きい。
これは是非食べてみたいなー。
この2人が座っているのは、
奥にある角の席かな?
因みに、
ロースカツ定食が2300円(2024/7時点の価格)。
さすが目黒。
ちょっとお高め。
でも美味しそう。
今度行ってみようかな
最後に、
主人公の父親は、
コスモスポーツに乗った杖の人。
これに、
この人が乗ってるイメージか?
続編を作りたいような終わり方だったけど、
概ね評判も良さそうだし、
続編あるかもね
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