公開日:2023年7月7日
レンタル:2023年12月22日
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●お話
郵便局の窓口で働くハジメは、何をするにも人よりワンテンポ早い。ある日、彼は路上ミュージシャンの桜子に出会い、彼女のまっすぐな歌声にひかれて恋に落ちる。必死のアプローチの末にどうにか花火大会デートの約束を取りつけたものの、目覚めるとなぜか翌日になっていた。やがてハジメは、郵便局に毎日やって来るワンテンポ遅いレイカが“消えた1日”の鍵を握っていることを知る。
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●感想
主演の岡田将生さんは、
主人公の、
イケメンだけど出来損ないの人間を、
コミカルに演じるのが巧すぎる。
ヒロインの清原果耶さんも、
おっとりした抜けてる女子役がハマっていて、
蒼井優さん以外で、
こういう役にここまでハマる女優さん、
久々に見たかも?
・・・と感じました。
サイトの解説には、
台湾映画の「1秒先の彼女」を
リメイクしたラブストーリー。
・・・とあるけど、
ラブストーリーと言うには大袈裟で、
実際には恋の始まり?までを描いたお話です。
コミカルな展開が満載な内容で、
コントのような世界観に描かれる、
「淡い恋心」だけはちょっと真面目で、
そのバランスが、
なんだかとっても温かい気持ちになる
そんな感じの良い映画だと思いました。
昨日が消えた!
と言う始まり方をするこの映画ですが、
なんのこっちゃ意味が不明なまま、
全然違う物語が始まって、
見ているうちに、
消えた昨日のことなんかスッカリ忘れた頃、
「消えた昨日」の謎が解き明かされて、
えー!そんな理由?
みたいな展開が逆に、
なかなか不思議で良かったです
この映画はざっくりと、
前半と後半とに、
物語が分かれています。
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まず前半は、
何をするにも、
ワンテンポ早い男性の物語。
彼は郵便局員で、
めちゃくちゃイケメンだけど、
セッカチでオッチョコチョイ。
しかも、
その度が過ぎるから、
歴代の彼女からも、周囲からも、
外見は良いけど中見は残念なイケメン。
と揶揄されている。
そんな、
残念なイケメンが、
偶然出会ったストリートミュージシャンと、
なんだかちょっと良い雰囲気に
そして、
今日こそ決めるぞ!!
と言うデートの日の朝、
目的地までのバスに乗ったはずなのに、
気付いたら家の布団で寝ていて、
え?デートの日が消えた?あれ?なんで?
みたいな状況になり、
昨日を探して慌てふためく。
・・・と言うのが前半の物語。
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そして後半は、
何をするにも、
ワンテンポ遅い女性のお話。
彼女はカメラが趣味の大学生で、
ドジでノロマな性格。
と言うより、
ノロマだからドジが多く、
地味で冴えなくて存在感が激しく薄い人。
彼女は毎日切手を買いに来る
いわゆる常連さん。
会話をしていてもワンテンポズレるし、
しゃべるスピードも遅いしで、
誰と話してもなかなか会話が続かないから、
友達も出来たことがない。
そんな彼女に、
この手の映画では普通起こることのない
まさかの!
SF(少し不思議)な展開が発生します。
・・・みたいなお話。
そのSFがキッカケで、
2人の間に小さな繋がりが芽生えるのですが、
それにより、
じんわりと温まっていくような結末が、
とても良かったです。
そう言えば、
AV男優のしみけんさんが出ている。
この人のAVは見たことないけど、
YouTubeで、
お笑いタレントみたいなことしてるのを、
何度か見たことがあって、
その存在感が、
下手なお笑い芸人より凄いから、
印象に強く残っています。
驚くほど普通に違和感なく演技してました。
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