「人狼機ウィンヴルガ」が、
ロボットマンガとして俺好みだったので、
こっちも読んでみようと思ったけど・・・、
調べてみたら、
様々なシリーズがあるのに、
連載誌の都合や大人の事情などで、
まともに完結した作品が1つもないらしく、
じゃあ買うの止めよ!
・・・と思ったけど、
その後に、
シリーズを編集してまとめた本があると知り、
この本を買ってみました
これは、
『ジンキ(無印)』と『JINKI-真説-』を
津崎青葉を主人公にした構成でまとめた完全版。
新品は1冊1500円もするけど、
俺が買ったのは新古なので、半額以下でした。
(全5巻)
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●感想
作者の、
「網島志朗」さんはロボット大好きで、
メカデザイナーになるのが夢だったそうだけど、
なり方が分からないから漫画家になった。
・・・と言う経歴で、
無事に漫画家になれたけど、
デビューからロボットマンガは許されず、
数作品連載後にようやく実現したのが今作。
そんな、
強い想いが詰まったロボットマンガなら、
その想いを一回読んでみたい!!!
・・・と思った訳です。
ウィンヴルガは「スーパー系」だったけど、
JINKIは「リアル系」です。
そして、
キャラデザイン、
キャラ同士のやり取りは「ゆうきまさみ」っぽく、
それ以外の部分は・・・、
俺のブロ友でプライベートでも友人の、
がしゅんさんのマンガ、
(第1話)
(第2話以降)
「マルチロボ」に、
ちょっと似ているなーと感じました。
がしゅんさんのマルチロボは、
中学生の頃に描いたマンガなのに、
大人が普通に読めるし、
様々なアイデアが詰まっていて面白かった。
とは言え、
描いたのが中学生の時なので、
設定やストーリーや構図など、
説明が足りない部分もあったりしました。
・・・が、
「ロボットが大好きなんだ!」
・・・みたいな強い想いの詰まった、
迫力のコマがあったりもして、
俺はそういうところを気に入りました。
このマンガにも、
そんなコマと想いが詰まってました
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●物語
1988年(昭和の終わり)、
「南米ベネズエラ」の
ラ・グラン・サバナに100以上あるという
垂直の壁「テーブルマウンテン」。
近年その1つから、
「古代人機」と呼ばれる謎の機械生命体が
「人類」に牙を剥いてきた。
その侵攻を防ぐため、
ある国の政府が組織した
秘密機関「アンヘル」が立ち向かう。
しかし、
そのメンバーのほとんどが日本人で、
これはその、
アンヘルに加わった一人の少女の物語。
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コレはネットの写真で、
南米のテーブルマウンテン。
この辺が物語の舞台となっている。
「主人公(娘)」の「母親」が、
秘密機関アンヘルの南米部隊隊長?
・・・という関係で、
「主人公」は、
この戦いに巻き込まれてしまう。
「主人公」は、
日本で祖母と二人暮らしの、
ロボットアニメとプラモ作りが大好きな少女。
父親については作中で何も語られてないけど、
母親は主人公を捨ててどこか(南米)に消えていて、
祖母は日本でも有数の大金持ち。
母親は祖母の死後、
娘が継いだ遺産を目的に、
(秘密機関の資金とするため)
一人暮らしの娘を誘拐し、
誘拐された主人公が目を覚ますと、
そこは「ベネズエラ」だった。
・・・と言う始まり。
母親に捨てられた過去、誘拐、密入国など、
様々な問題で気持ちが整理できないけど、
そんなことは、
格納庫の巨大ロボットを見たら全てが吹き飛び、
主人公は秘密機関への加入を決意する。
これが主役ロボで、
名前は「モリビト2号」。
名前はダサイしデザインも、
下のフィギュアは意外とカッコイイけど、
マンガの中はそんなにカッコよくない。
・・・けど、
カッコ悪いのがある意味リアル。
こんな体型だけど、
空を飛べるし動きは意外と機敏。
頭に二人乗りで、
上半身と下半身を別の操者が担当したり、
武器の1つがシールドで、
敵の攻撃を跳ね返す能力など、
詰めは甘いけど、
他の作品にない工夫をしようと言う意気込みを
随所から強く感じる
主人公は、
おじいちゃんがケガをしたのを機に、
下半身の操者に任命されるが、
上半身の操者になかなか認めてくれず、
最初は相手にしてもらえないのだが、
1巻の最後になってようやく、
操者として認めてもらえる。
そんなお話でした
フィギュアは足が長くて、
着色もされてそれなりにカッコイイ。
敵がまた、
古代な雰囲気があり、
面白いデザインではあるけど、
こんなデザインだから動きが少なく、
そこがちっと物足りない。
でも、
2巻以降に期待をしてみようと思う