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7~9巻の話

6巻で理想の相棒「フォギア」と巡り合い、最終的に二人は恋人同士となり、7巻以降はコンビで悪と戦っていくのかな?

・・・と思ったら、

あれ?

7巻にはフォギア出てこないぞガーン

もう一度読み返したら、

7巻の冒頭にいた!びっくりハッ

まさかの留守番ガーン

 

なので

物語は続きなのに仕切り直し状態で、ザレムからバイクを貰って一人旅が再開です。

 

二人だと強すぎるとか、物語や絡みが複雑になるとか、そんな理由なのかな?

 

あるいは、

9巻の巻末にあった「あとがき」によると、結末を決めて描くのは得意ではなく、成り行きに任せて描くのが好きだという話なので、

 

フォギアって本来生き残るキャラではなく、作者も予想外の展開で死なし損ねたため、急遽留守番にしたとか?

・・・そういう可能性もあるのかな?

勝手な俺の推測だけどね。

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7~9巻の目的は

ザレムが逮捕したい男であり、

ガリィにとってはイドへの手掛かりでもある

ノヴァに出会うこと。

7巻冒頭で、

早速ノヴァへの手掛かりを見つけるけど、

私に会いたければ、

「バージャックのリーダー電(でん)を倒してきなさい。」

・・・と、言い残し、

ノヴァはすぐに消えてしまった。

 

電を探して旅をしていると、その過程で、ケイオスという謎のラジオDJと出会う。ケイオスの正体はノヴァの息子だけど、変態な父親に愛想をつかしている、サイコメトリーの能力者。

 

そしてついに、バージャック団のリーダー「電」とも出会う。

「電」は、意志を持つ巨大ロボット。

電の目的は、

セレブな都市ザレムを空から落とし、

空から落ちたザレムでクズ鉄町を潰し、

そこに、新たな世界を構築すること。

ノヴァはなぜ?コイツを倒せと言ったのか?

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 全部読んで

面白いと思ったのは物語の終わり方。

日本のアクションSFモノや格闘モノにありがちなパターンではなく、ハリウッド大作的な終わり方をしているところ。

例えば

ノヴァとケイオスと電。

この3人、仲間ではないが、不思議な関係で繋がっていて、ガリィは結局、この3人全てと戦うけど、ガリィ自身はこの3人の誰も倒さずに物語が終わる。しかし、倒されるべきは倒され、生き残るべきは生き残り、最後はハッピーエンドに収まる。

日本のアクションSFや格闘モノなら、3人のうち最低2人は、何が何でもガリィ自身に倒させる展開を選択しそうな気がする。でも、それをしないで展開させて、しかも、物語をしっかりキレイに終わらせるところに、銃夢らしさを感じたし、そういうところが、海外で受ける理由の1つでもあるのかな?

・・・なんてことを感じた。


イドにも無事出会えるけど、ザレムの恐ろしい真実を知って、そのショックで記憶を失うんだよね。切ない。

 

銃夢には確か、続編のシリーズがあったと思うけど、機会があれば、そちらも読んでみたい。

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