友達の

がしゅんさんと、

この記事上矢印について語り合っていたところ、そういうことか!びっくりハッ・・・と、

俺の中で勝手に疑問が解決した出来事があったので、俺もこの記事をリブログして、それを語りたい。

 

石川賢と言えば

アクション漫画家」という異名以外にも、「キチガイな主人公を描かせたら天才」(誉め言葉です)・・・なんて異名があります。

 

そんな

キチガイな主人公の代表と言えば、

多くの人が良く知る、

原作版ゲッターロボの流竜馬に、

  

同じく原作版ゲッターロボの神隼人。

 

そして、

究極のキチガイ

とも言える、

魔獣戦線の来留間慎一。

 

俺は、ゲッターロボではそこまで思わなかったけど、魔獣戦線の来留間慎一を見て、主人公にあるまじき、あまりのキチガイっぷりに、石川賢は天才だ!って思ったんです。

それまでも石川賢は好きだったけど、熱狂的なファンになったのは魔獣戦線がキッカケです(コンプリートコレクションが初読)。

 

ただ

俺個人はキチガイとは思ってなくて、「善も悪もなく、ただ本能のみで生きている」のように感じているのだけど、ここは世間に合わせて、「キチガイ」と表現させていただきます。

 

そんな

キチガイキャラの始まりはゲッターロボだけど、俺はゲッターロボ以前の主人公にも、キチガイとまではいかなくても、その片鱗のある主人公は多い。ずっとそんなイメージを持っていました。

 

なぜなら

理由は2つあって、

1つめ」は、俺は購入したコミックを作品の連載開始年数とか気にして読んだことがないから、古い作品は記憶や順序がごっちゃになっている。

2つめ」は、「激マン Z&グレート編」の永井豪が描いたゲッターロボの裏話で、

こんなこと上矢印言っているのもあり、

石川賢マンガに、普通の主人公はいない。

実際そういうイメージが強いし、激マン読んで、その思い込みが一層強くなってました。

 

ところが

連載順序を気にしながら昔のマンガを読み直してみると、ゲッターロボ連載前のストーリーマンガの主人公は、意外と普通びっくりハッ

 

例えば

風魔孤太郎はアニメ版流竜馬にそう遠くないイメージの真面目キャラだし、勝海舟は威勢が良くて兜甲児っぽいキャラ。なので、上記2作品どちらのイメージで主人公を描いても、充分アニメ版流竜馬に近いイメージで連載出来たと思うんです。

 

これは、

超意外でした

 

ではなぜ

爽やかな主人公を描けないと言ったのか?

 

俺が思うに

石川賢が苦手なのは「爽やかな主人公」を描くことではなく、そんな主人公の友情や恋愛の青春学園ドラマ」を描くこと、だったのではないでしょうか?

そう考えると、いろいろ納得出来るんです。

 

更には

もしも、俺の考えが当たっているなら、

このコマの石川賢の台詞「ワイルドな奴」も、意味が少し変わって見えてくる。

ある時期の永井豪マンガって、

永井豪がヒーロー(主人公)を描き、石川賢はヴィラン(悪役)担当のアシスタントで、それが、永井豪マンガの定番でした。

要するに石川賢は

善役キャラは不得意だけど、

悪役キャラなら十八番なんです。

だから

描き慣れた悪役っぽい主人公(=ワイルドな奴)にすれば描けるかも?

・・・そう考えたのだと思う。

でも

ヒーローマンガだから、悪い奴にしか悪いことをしない悪役を主人公にしよう!

・・・そう考えたんだろうと思います。

この発想が新しいんですよねグッウインク

例えば

ピッコロやべジータのように、元々悪役だけど、徐々に良いもんになっていくパターンは数あれど、最後まで悪のままで、悪を、より強い悪で倒す。しかもその、より強い悪が主人公。

キチガイを通り越してカッコイイチュー拍手

 

そして

ゲッターロボの成功により、

主人公を悪役にしても良い!

・・・そう感じた石川賢は、

ゲッターロボの後に描いた

幕末(リンクはっときます)というオリジナル作品では、

(沖田総司というコミックの後半に収録されています)

ゲッターロボ連載前は、兜甲児っぽいキャラで描いていた勝海舟(原作付きの作品だけど)を、まるでゲッターロボ號の神隼人みたいなキャラで描いています。 勝海舟は主人公チームのボスで、主人公ではないけどね。

 

そして

ゲッターロボ、ゲッターロボGの後には(直後ではないけど)、

コイツ上矢印が誕生します。

 

その後

元々ギャグ漫画家でもあった石川賢は、そうしたマンガにギャグのノリを盛り込むことによって、作品のグロさを適度に緩和させる手法を確立していき、
更には
主人公のキチガイさも洗練されてきて、
極道兵器の岩鬼将造なんていう、魔獣戦線の来留間慎一とはまた違うベクトルで、キチガイの極致なキャラも誕生させます。
 
でも
改めて石川賢作品を、
そういう視点で見直すと、
ヴェノムに石川賢らしさを感じたのは、
当然の結果でしたねプンプン上差し

 

やっぱり

石川賢は最高ですOKチュー

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